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虫沢古道を守る会 善意の第六天お堂完成 登山者の安全を祈願

タウンニュース

福昌院の平賀康雄住職が祭文を奏上した

松田町寄地区で、古道の整備や復活、ハイキングコースの美化活動などを行っている「虫沢古道を守る会」(飯田昌之会長)は7月10日、関係者30人余りを招き、『虫沢第六天御堂』の落慶式を行った。

同会は地元有志7人で2009年に設立した。戦前まで松田町寄の虫沢地区と山北町の共和地区を結んだ生活道で、牛や馬の背に家財道具を乗せて花嫁が通った道として伝わる「はなじょろ道」の整備を進め、人が通れるように古道を復活。そのほか、「タケ山古道」の復元、「高松古道」の整備、ハイカーが迷わないよう山々の各所に筆文字の道標を設置するなど、積極的な活動を行なっている。

12年には虫沢古道につながる尺里峠(松田、山北町境、久里道、向原道、はなじょうろ道などの起点となり、高松山に至る登山口の一つ)に、「他化自在天(第六天)」と呼ばれる石碑を、馬頭観世音菩薩の隣に建立した。同会の創立10周年にあたる19年には石碑に関する案内板を設置し、道中の見所スポットの一つになっている。

創立15周年を迎えた今年、「雨風から守る御堂を建築しよう」と会員から、話があがり、一昨年の末から御堂まわりの整備をスタート。今年に入り、御堂の建築準備を進め、このほど完成させた。飯田会長は「第六天は、別名”第六天波句魔王”とも言い、織田信長公など戦国武将が信奉した神様の一つです。ハイカーの無事を守ってくれる尊いものなので、無事御堂が完成して良かった」と話した。

落慶式後は、虫沢地域集会施設で、古道を守る会の15周年記念祝賀会も行われた。

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