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車いすのイレブン、ピッチに YSCCと南区の団体が企画

タウンニュース

車いすのイレブン、ピッチに

サッカーJリーグの試合が行われるニッパツ三ツ沢球技場の天然芝のピッチに、車いすの子どもら11人がエスコートパーソンとして選手と共に入場した。

これは10月5日に行われた明治安田J3リーグ、YSCC横浜対FC琉球での一コマ。YSCCと、一般社団法人ジャパンバリアフリープロジェクト=南区=が合同で実施した。

YSCCによると、車いすユーザーは通常芝生の保護などを理由にピッチ上に入れないことがあるというが、今回はクラブが施設と交渉し実現した。選手の集合写真にも一緒に写った参加者からは「臨場感があって新鮮」「客席で見るよりも広い」「選手の視点を感じられてうれしい」といった声が上がった。

この日はエスコート以外にも、神奈川区在住で両足に麻痺がある黒野小春さん(高校2年生)がYSCCの選手紹介アナウンスを担当。黒野さんはスタジアムDJの折原亘さんから「いつもの10倍のテンションで」などと助言を受けながら、選手一人ひとりの名前を読み上げた。

企画した同プロジェクトの山田ベンツさんは「関係者の皆様のおかげで、子どもや保護者にとってかけがえのない経験ができた。彼らの人生がより良いものになってくれれば」と話した。

特別支援学校の教員経験があるYSCCの西山峻太選手は、以前から「SHUNTA#25SEAT」として障害のある子どもと家族を試合に招待している。この日も出場時に車いす席から声援を受けた西山選手は「入場の様子をスタジアムや中継で見た方が少しでも何かを感じたり、障害や特性のある方に会った時に優しい心で接してくれるきっかけになってほしい」と話した。

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