「ランドセル、何色にする問題」 推しカラーがくい違った母娘が最終的に選んだ色とは?
「ラン活」は思っていたよりずっと大変! 子どもの推しカラーとママの推しカラー、どちらを優先すべき? 悩んだ末に娘が選んだランドセルとは? ラン活を終えたママのリアルな心境を公開。
〔2026年度入学モデル〕ハリポタ、キティちゃん、コナン君のランドセルを見る小3息子と小1娘を育てる、エニママライターの垣内です。
小学校入学の1年以上前から始まると言われている「ラン活(ランドセル活動)」。私の娘もご多分に漏れず、小学校入学のちょうど1年前からラン活を始めたところ、親子の意見が食い違い、思わぬ展開に。我が家のラン活のありのままをお話しします。
近年、よく耳にする「ラン活」。
私の子ども時代は、ランドセルといえば赤か黒の2択でしたが、今やランドセルは色もデザイン、機能性も豊富。選べる楽しさはあるものの、選択肢が多く、どのランドセルにするか、親子間で意見がすれ違うことも多いのではないでしょうか。
これまで娘と意見が対立することが少なかった我が家も、ラン活では私と娘で意見がわかれました。
水色にしたい娘vs.茶色にしてほしいママ
2024年4月に年長になったばかりの娘は『アナと雪の女王』のエルサが大好きで、好きな色はもちろん水色。
ラン活を控え、「ランドセルは何色がいい?」と聞いてみたところ、娘は「水色!」と即答しました(ですよね)。
そんな娘に対し、私が娘に背負ってほしいランドセルの色は茶色。娘に「なんで茶色がいいの?」と聞かれ、胸に手を当てて考えてみました。
長く使える色がいい……飽きのこない色のほうがいい……と、いろいろ理由は思い浮かびましたが、結局は「(私が)おしゃれだと思うから」という気持ちが強い自分に気づきました。
いざランドセル展示会へ! 娘の気持ちは動くのか!?
何色にするかの結論はでないまま、義父が予約してくれたランドセルの展示会へ行きました。
時期は5月の中旬。ラン活のピークは4月~5月ということもあり、ランドセル展示会場はたくさんの家族連れで賑わっていました。
我が家が訪れたのは「鞄工房山本 奈良本店」。カラフルなランドセルがずらりと並ぶ展示会の様子に、娘の眼はキラキラに!
鞄工房山本 奈良本店
スタッフの方が「いろいろ背負ってみてください」と声をかけてくださったので、たくさんのランドセルを背負わせていただきました。
最初に背負ってみたのは、やはり水色!
娘が真っ先に手にとったのは、きれいな水色のランドセル。
そのあとは、定番の赤色をはじめ、白やベージュ、紫色、茶、紺……。あれこれ背負っては「これもかわいいー!」と鏡の前でポーズをとる娘の姿が微笑ましかったです。
私が子どものころには絶対なかった、バニラ色もすてきでした。
茶色一択だった私も、いざカラフルなランドセルを目の前にすると心が揺れました。「こんなにかわいい色もあるんだ!」と少し迷いはしたものの、やっぱり「茶色がすてきだな」と思ってしまうのが、本音でした。
娘も、目移りしてしまってなかなか決められない様子。そんな娘に対し、私は心のなかで「茶色にしてくれ~!」と念じながら、「茶色のランドセルなら水色の服にも似合うね!」「6年生のお姉さんになっても似合いそうだね!」と、茶色の魅力を猛アピールしました。
くすんだ紫色もおしゃれ。ランドセルは屋内と屋外で色の見え方が変わるので、できれば屋外でもチェックするのがおすすめです。
想定外! 娘が選んだ色とワケ
悩みに悩んだ娘が「これにする!」と決めたランドセルの色は……なんと茶色! 予想外な結論におどろきつつも、嬉しさと安堵でホッとしました。
6年間の相棒が決まりました。
帰宅後、なぜ茶色にしたのか、娘に理由を聞いてみました。すると「だってお母さんは茶色にしてほしかったんでしょ?」と一言。
え~!
その言葉を聞いた瞬間、うれしいような、申し訳ないような……複雑な心境になりました。
娘の私に対する思いやりを感じるいっぽうで、自分の意見を押しつけてしまったような気がして、「親としてこれで正しかったのかな」と後ろめたさを感じてしまいました。
ランドセルが届いた! 娘のリアクションは?
10月中旬、展示会で注文したランドセルが自宅に届きました。ランドセルの到着を待ちに待っていた娘は、大喜び!
すぐに箱から取り出して背負うと、家のなかを行ったり来たり。嬉しさのあまり、そのままランドセルを背負って、近くのコンビニへ買いものにも行きました(笑)。
展示会の日から、娘に気をつかわせてしまったことに後悔していた私ですが、ランドセルを嬉しそうに背負う娘の姿をみて、心のモヤモヤは消えていきました。
入学式当日。ようやくランドセルを背負って学校に通える日がきました!
心の成長も感じた我が家のラン活
小学校に入学して2ヵ月。娘に「ランドセルはどう? 気に入ってる?」と聞いてみました。すると、「うん、気に入ってる! だけど、紫色でもよかったかな~!」という返事が返ってきました。
……あれ? 当初は「水色がいい!」とあんなに言っていたはずなのに、まさかの紫色。子どもの好みは、日々変わっていくものですね。思わず笑ってしまいました。
ちなみに、現在小3の息子のランドセルは黒色です。息子も私も黒一択だったので、とてもスムーズかつ平和なラン活でした。
ラン活に、正解・不正解はないと思います。どんな選択も間違いではなく、大切なのはランドセルを背負って行く学校で「楽しい時間を過ごせること」だなと、元気に登校する子どもたちの姿を見て感じています。本記事が、ラン活を控えたパパママの参考になれば嬉しいです。
※記事内写真はすべて撮影:垣内 千夏