【2025年最新!】サービス管理責任者(サビ管)とは?資格取得方法や仕事内容、給与事情、キャリアパスなどを徹底解説!
サービス管理責任者とは
サービス管理責任者(サビ管)は、障害福祉サービス事業所で働く専門職で、利用者さんの支援計画の作成やモニタリング、関係機関との連携、職員の指導・育成などを行います。利用者さんがより豊かな生活を送れるよう、包括的な支援を提供する重要な役割を担っています。
この記事では、サービス管理責任者の仕事内容や、必要な資格、給与事情やキャリアパスなどを紹介します。サービス管理責任者について確認し、自身のキャリアパスの参考にしてください。
サービス管理責任者の仕事内容
まず、サービス管理責任者の仕事内容について確認していきましょう。
1.個別支援計画の作成とモニタリング
2.サービス担当者会議の開催
3.関係機関との連携
4.職員の指導・育成
5.苦情解決
1.個別支援計画の作成とモニタリング
利用者さんのニーズや希望、生活状況を詳細に把握し、それに基づいて個別支援計画を作成します。計画には、具体的な支援内容や目標、達成までのステップなどが含まれます。
また、計画を作成して終わりではありません。作成した計画が適切に実行されているか、定期的に確認を行います。必要に応じて計画を見直し、改善点を反映させます。
2.サービス担当者会議の開催
利用者さんの状況や課題を整理し、関係機関や職員に共有をします。また、会議のアジェンダを作成し、効率的な議論ができるよう準備も行います。
さらに、会議の進行を行うこともあります。利用者さんの支援に関わるスタッフや関係機関の担当者と共に、現状の課題や今後の支援方針について話し合います。利用者さんの意見なども積極的に取り入れるよう意識し、ケアの質を高めます。
3.関係機関との連携
適切なケアを提供するために、関係機関と連携を図るのもサービス管理責任者の仕事です。相談支援事業所、行政機関、医療機関などと連絡を取り合い、利用者さんの支援に必要な情報を共有します。
また、情報を共有したうえで、関係機関と協力し、利用者さんが必要とするサービスを円滑に提供できる連携体制も整えます。
4.職員の指導・育成
サービス提供を行う職員に対して、必要な知識や技術を習得するための研修を実施するのもサービス管理責任者の仕事です。
また、研修だけでなく日常的な指導も行います。具体的には、職員が業務を遂行する中で直面する課題に対するアドバイスやサポートなどです。職員の成長を促すことで、施設・事業所全体のサービスの質向上に繋がります。
5.苦情解決
利用者さんやそのご家族からの苦情や相談を受け付けるのもサービス管理責任者の仕事です。
苦情の内容に応じて、適切な対応策を検討し、迅速に解決に向けて対応します。また、対応後も、問題が解決したかどうかを確認し、再発防止策を検討します。
サービス管理責任者はこれらの業務を通じて、利用者さんが安心して過ごすことができる環境づくりや、質の高いケアの提供を行っています。
サービス管理責任者が働く場所
サービス管理責任者は福祉や介護に関するさまざまな施設で勤務をしています。
サービス形態によって、先述した仕事内容は共通ですが、その他に実施する業務の内容が少し異なります。詳しく見ていきましょう。
まず、サービス管理責任者の配置基準が定められている障害者福祉サービスは以下の通りです。・自立訓練(機能訓練)、自立訓練(生活訓練)、共同生活援助(グループホーム)
・療養介護、生活介護
・就労移行支援、就労継続支援(A型)、就労継続支援(B型)
自立訓練(機能訓練)、自立訓練(生活訓練)、共同生活援助(グループホーム)
自立訓練(機能訓練)は利用者が自立した日常生活を送れるよう、身体機能の維持や向上に必要な訓練を行うサービスであり、自立訓練(生活訓練)は知的障害や精神障害を持った利用者が自立して日常生活を送れるよう生活能力に対して訓練を行うサービスです。
共同生活援助(グループホーム)に関しては障害のある利用者が共同生活を送る施設において、夜間や休日に入浴や排泄や相談などの支援を行うサービスです。
これらのサービスにおいて、サービス管理責任者は利用者さんが自立した生活を送ることができるよう支援を行っています。
療養介護、生活介護
介護給付付きの障害福祉サービスのサービス管理責任者は、療養介護や生活介護の提供をおこなっています。
療養介護は、病院に入院中の障害がある方を対象に、機能訓練や身体介護を行います。また、生活介護では、支援施設に入所中の方に対して、生活援助や身体介護を提供します。
就労移行支援、就労継続支援(A型)、就労継続支援(B型)
就労支援施設は、主に就労移行支援施設と就労継続支援施設の2つにわかれます。
就労移行支援施設とは、一般企業での就労を目指す利用者さんに対して職業訓練やアドバイスを行う施設のことです。一方で、就労継続支援A型・B型は、一般企業での就労が困難な障害のある方に対して継続的な職業訓練や支援を提供する施設です。
これらの施設において、サービス管理責任者はこの計画作成やサポートを行っています。
サービス管理責任者になるには
ここまでサービス管理責任者の基本的な業務内容などを確認してきました。サービス管理責任者の業務は前述のとおり、サービス全体に関連する管理が求められる役割を持つため、資格を有していないとサービス管理責任者として従事することはできません。
資格の概要としては、実務経験と基礎研修、実践研究を修了することで資格を有することができます。以下でそれぞれの詳細を紹介します。
各自治体ごとに実施要項や対象の業務範囲等が掲載されています。以下で紹介するのはあくまで一例ですので、受講の際は必ず受講予定の自治体のホームページをご確認ください。
※参考:兵庫県サービス管理責任者の資格要件
実務経験要件
サービス管理責任者になるためには、まず障害者支援や福祉関連の業務における実務経験が必要です。実務経験の年数は、実務経験の内容やすでに取得している資格の有無などによって異なります。具体的な内容について見ていきましょう。
1.相談支援業務及び直接支援業務の期間が通算して5年以上
2.直接支援業務の期間が通算して8年以上
3.国家資格の期間が通算して3年以上かつ1もしくは2の実務経験3年以上
●相談支援業務と直接支援業務の定義
まず、相談支援業務と直接支援業務の定義について確認していきましょう。
【相談支援業務】
障害がある方やその家族に対して、生活全般に関する相談を受け、適切な支援を提供する業務
※主な実施場所:障害福祉施設・保険医療機関・就労支援施設・学校など
【直接支援業務】
障害がある方に対して、介護業務や、就業支援、職業教育など日常生活の支援を直接行う業務
※主な実施場所:障害福祉施設・特別支援学校・就業支援事業所など
●1.相談支援業務及び直接支援業務の期間が通算して5年以上
相談支援業務は先述したように、障害がある方に対して相談を受け適切な支援を行う業務のことを指します。
具体的な業務内容としては、以下のア~オに当てはまる経験が必要です。
ア.施設等における相談支援業務
(障害児相談支援事業・身体(知的)障害者相談支援事業・地域生活支援事業・児童相談所・身体(知的)障害者更生相談所・発達障害者支援センター・福祉事務所・保健所・市町村役場・障害児入所施設・障害者支援施設・老人福祉施設・精神保健福祉センター・救護及び更生施設・介護老人保健施設・地域包括支援センター)
イ.保健医療機関における相談支援業務
(社会福祉主事任用資格保有者・介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)相当の研修修了者・国家資格(※以下記載)保有者・ア・ウ・エのいずれかに従事した経験が1年以上の者)
ウ.就労支援に関する相談支援業務
(障害者職業センター・障害者雇用支援センター・障害者就業・生活支援センター)
エ.進路相談・教育相談の業務
(盲学校・聾学校・特別支援学校)
オ.その他これらの業務に準ずると都道府県知事が認めた業務
●2.直接支援業務の期間が通算して8年以上
直接支援業務とは、障害がある方に対して介護業務や就業支援といった日常生活の支援を直接行う業務のことを指します。
具体的な業務内容としては、以下のア~エに当てはまる経験が必要です。
ア.施設及び医療機関等における介護業務
(障害児入所施設・障害者支援施設・老人福祉施設・介護老人保健施設・医療法に規定する療養病床・障害児通所支援事業・障害福祉サービス事業・老人居宅介護等事業・保健医療機関・保険薬局・訪問看護事業所)
イ.就業支援に関する業務
(特例子会社・重度障害者多数雇用事業所)
ウ.職業教育に関する業務
(盲学校・聾学校・特別支援学校)
エ.その他これらの業務に準ずると都道府県知事が認めた業務
(市町から補助金又は委託により運営されている地域活動支援センター及び小規模作業所)
※以下の資格を持つ人は5年以上の実務経験でOK
直接支援業務については、基本的に8年以上の実務経験が必要とされています。しかし、以下の資格を取得している場合は5年以上の実務経験で要件を満たすことができます。
・社会福祉主事任用資格を有する者
・相談支援の業務に関する基礎的な研修を修了する等により相談支援の業務を行うために必要 な知識及び技術を修得したものと認められるもの(ホームヘルパー2級以上に相当する研修を修了 した者)
・児童指導員任用資格者
・保育士(上記「2.直接支援業務の期間が通算して8年以上」に該当しない保育所に勤務した期間は、実務経験として日数算入不可)
・精神障害者社会復帰施設指導員任用資格者
●3.国家資格の期間が通算して3年以上かつ1もしくは2の実務経験3年以上
また、ここまで紹介した実務経験を3年以上かつ、以下で紹介する国家資格による従事期間が3年以上の場合も要件を満たすことができます。
※対象の国家資格
医師・歯科医師・薬剤師・保健師・助産師・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・介護福祉士・視能訓練士・義肢装具士・歯科衛生士・言語聴覚士・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師・栄養士(管理栄養士を含む)・精神保健福祉士
研修修了要件
サービス管理責任者になるためには、実務経験の要件とは別に研修の要件もあります。
以下で、研修について紹介していきます。
●基礎研修
まず、サービス管理責任者になるためには基礎研修を受講する必要があります。基礎研修は相談支援従事者初任者研修(11時間)と共通講義(15時間)のあわせて26時間です。
受講のタイミングは、先述した実務要件が完了する2年前から受講可能で、この研修を修了すると、「既にサービス管理責任者等が1名配置されている場合は、2人目のサービス管理責任者等としては配置可能」「 個別支援計画原案の作成が可能」の2点が認められています。
※参照:厚生労働省サービス管理責任者等研修制度について
●OJT(実務経験)
基礎研修受講後は、2年間のOJT(実務経験)を行う必要があります。
しかし、昨今の人材不足等を加味し、基礎研修受講時に実務経験要件(3~8年)を満たしている方については、届け出をしたうえで例外的に「6月以上」のOJTで次の研修を受けることが可能です。
※参考:東京都福祉局サービス管理責任者等に関する告示の改正について
●実践研修
OJTが完了したあとは、実践研修を受けることができます。実践研修は14.5時間です。
この研修も修了すると、サービス管理責任者として配置・就業が可能です。また、やむを得ない事由によりサービス管理責任者等が欠けた場合は、上記で紹介した流れ以外に、例外の対応があります。以下で詳細を確認しましょう。
※やむを得ない事由によりサービス管理責任者等が欠けた場合の措置
やむを得ない事由とは、サービス管理責任者等が退職、病休など事業者の責任ではない退職で欠如した場合のことで、かつ、その事業所にサービス管理責任者等を直ちに配置することが困難な場合のことを指します。
このような状況においては、以下の措置が認められています。
1.実務経験要件を満たしていること
(この要件のみ満たしている場合は、欠如時から1年間サービス管理責任者として従事可)
2.サービス管理責任者等が欠如した時点で既に基礎研修を修了済みであること
3.サービス管理責任者等が欠如する以前から当該事業所に配置されていること
(1・2・3のいずれも満たしている場合は、欠如時から最長2年間サービス管理責任者として従事可)
※参考:東京都福祉局サービス管理責任者等に関する告示の改正について
サービス管理責任者の平均給与は?
サービス管理責任者の平均給与(常勤・処遇改善あり)
※参考:厚生労働省R4処遇調査_統計表のみをもとに作成
次にサービス管理責任者の給与事情を見ていきましょう。
厚生労働省の調査によると、サービス管理責任者の平均給与は常勤・処遇改善ありの場合で38万7,970円で、他の障害福祉サービス職と比較をしても高い水準となっています。
サービス管理責任者の平均時給(非常勤・処遇改善あり)
※参考:厚生労働省R4処遇調査_統計表のみをもとに作成
また、非常勤の方の時給を見てみても、サービス管理責任者は2,809円と他の障害福祉サービスと比較し、大幅に高い金額です。
これらの背景には、もちろんその責任の重さなども関係していますが、社会的ニーズの高まりに対して、資格取得までの道のりが長いことなどから人材が不足していることも要因に挙げられます。
令和5年にも改正がありましたが、今後もサービス管理責任者の資格取得要件の見直しなども求められるでしょう。
サービス管理責任者のキャリアパス
次に、サービス管理責任者のキャリアパスについて見ていきましょう。
サービス管理責任者はその経験を活かして多様なキャリアの選択肢があります。
1.施設管理者
2.他の福祉関連職種への転職
3.独立・起業
4.専門分野のスペシャリスト
5.教育・研修の講師
6.行政機関での勤務
1.施設管理者
サービス管理責任者としての経験を積んだあと、施設全体の運営・管理を行う施設管理者に昇進することも選択肢の1つです。
施設管理者は、施設の経営や運営方針の策定、スタッフの採用・管理、予算の管理など、幅広い業務を担当します。サービス管理責任者以上に広い視野を持つことが大切です。
2.他の福祉関連職種への転職
サービス管理責任者としての経験を活かして、他の福祉関連職種に転職することも可能です。
例えば、相談支援専門員やケアマネジャー、福祉用具専門相談員など、さまざまな職種があります。これによって、福祉分野でのキャリアの幅を広げることができるでしょう。
3.独立・起業
サービス管理責任者としての経験を活かして、自ら福祉サービス事業所を立ち上げることもキャリアパスの1つです。 独立・起業することで、サービス管理責任者として感じていた課題感などをもとに、自分の理想とする福祉サービスを提供し、地域社会に貢献することができます。
ただし、開業には資金の調達や経営者としての視点などサービス管理責任者としての経験のみでは補いきれないスキルなども求められますので、しっかりと準備をする必要があります。
4.専門分野のスペシャリスト
特定の障害分野や支援方法に特化したスペシャリストとしてのキャリアを築くことも可能です。
例えば、発達障害や精神障害に特化した支援を行う専門家としての道があります。専門知識を深めることで、より質の高い支援を提供することができるようになるでしょう。
5.教育・研修の講師
サービス管理責任者としての豊富な経験を活かして、教育・研修の講師として活動することもできます。
新たなサービス管理責任者を育成するための研修や講義を担当し、次世代の福祉専門職を育てる役割を果たすことは、社会的なニーズに対する貢献へと繋がるでしょう。
6.行政機関での勤務
福祉関連の行政機関で働くこともサービス管理責任者にとって1つのキャリアパスです。
行政機関では、福祉政策の立案や実施、福祉サービスの監督・評価などを行います。これにより、現場とはまた異なる視点で、福祉サービスの質の向上に貢献することができます。
サービス管理責任者のやりがい
次に、サービス管理責任者のやりがいを確認していきましょう。幅広い業務に携わり、責任感も非常に強い職種のためやりがいは多くありますですが、ここでは、以下の3つを紹介します。
1.利用者さんのよい変化を見守る喜び
2.自分の支援方法を実践できる
3.地域福祉への貢献
1.利用者さんのよい変化を見守る喜び
サービス管理責任者は、利用者さんが自立した生活を送れるようになる姿を見守ることができるため、大きな達成感を感じます。
特に、長期間にわたって支援を続けることで、利用者さんが少しずつでも前に進んでいくような変化を実感できることはサービス管理責任者としての大きなやりがいを感じる瞬間です。
2.自分の支援方法を実践できる
サービス管理責任者は支援の現場で責任を持つ立場にあるため、自分の考えやアイデアを反映させた支援方法を実践することができます。
また、この支援によって利用者さんが自立する姿を見ることで、利用者さんにとって最適な支援を提供できていると感じることができます。
3.地域福祉への貢献
サービス管理責任者は地域の福祉活動にも積極的に関わることができます。
地域の自立支援協議会や福祉関連の会合に参加し、地域全体の福祉向上に貢献します。これにより、地域社会における自分の役割を実感でき、仕事においてもやりがいを感じられるでしょう。
サービス管理責任者の大変なところ
一方で、サービス管理責任者には大変なところもあります。サービス管理責任者になることを検討している方は、大変な面も把握したうえで資格を取得すると、ギャップなく働くことができるでしょう。
1.業務量が多い
2.責任の重さ
3.人間関係の調整の難しさ
1.業務量が多い
サービス管理責任者の主な業務である個別支援計画の作成は、利用者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの計画を作成するため、多くの時間と労力がかかります。
さらに、計画のモニタリングや見直しなども定期的に行う必要があり、複数の利用者さんを担当する場合、業務量が多いと感じている方も少なくありません。
2.責任の重さ
サービス管理責任者は、事業所が提供する支援の質を左右する重要な役割を担っています。
そのため、関係者からのクレーム対応や、職員のミスによる責任を負うこともあります。多方面に気を配りながら業務を行う必要があり、プレッシャーや責任を感じることが多くあります。
3.人間関係の調整の難しさ
サービス管理責任者は、職員の指導や育成を行う立場でもあるため、人間関係の調整も求められる場合があります。職員の特性や考え方を理解しつつ、一人ひとりに合った指導方法を見つけることが必要です。
しかし、多くの人と関わっていると相性の問題や意見の対立は避けることができない場合もあります。このような側面から人間関係の調整を大変と感じることもあるでしょう。
これらのようにサービス管理責任者の仕事には大きなやりがいもあれば、その分大変なことも伴います。業務内容がしんどい、きついと感じないためにも、チームでの連携体制の構築やストレスマネジメント方法などを事前に用意しておけるとよいでしょう。
サービス管理責任者に向いている人
サービス管理責任者についてさまざまな側面から確認をしてきました。
では、これらを踏まえたうえでサービス管理責任者にはどのような人が向いているのでしょうか。その特徴を見ていきましょう。
1.責任感が強い
2.コミュニケーション能力が高い
3.向上心がある
4.協力関係を築くことができる
5.柔軟な対応力を持っている
1.責任感が強い
繰り返しにはなりますが、サービス管理責任者は、利用者さんの生活を支える重要な役割を担っています。
そのため、仕事に対する責任感が強く、問題が発生した際には迅速かつ適切に対応できる人が向いています。
2.コミュニケーション能力が高い
サービス管理責任者は、利用者さんやそのご家族、支援員、関係機関など、さまざまな立場の人とコミュニケーションを取る必要があります。
相手の立場や状況を理解し、共感しながらコミュニケーションを図ることで、信頼関係を築くことができる人が向いています。
3.向上心がある
障害・福祉分野を取り巻く環境はそのニーズの高まりなどから日々変化しています。そのため、サービス管理責任者は常に新しい知識や情報を吸収し、自己研鑽に励む姿勢が求められます。
そのため、常に学び続け、より良い支援を提供するための努力を惜しまない人が向いています。
4.協力関係を築くことができる
サービス管理責任者は、利用者さんの支援のために、行政、医療機関、相談支援事業所など、さまざまな関係機関と連携・調整を行う必要があります。
円滑な連携を図るためには、それぞれの機関の役割や特徴を理解し、適切な情報共有や調整を行う能力が求められます。
5.柔軟な対応力を持っている
障害・福祉の現場では、予期せぬ事態や変化が起こることがあります。臨機応変な対応が求められる場面も少なくないため、柔軟かつ冷静な対応力を持つ人が向いています。
また、多様な価値観や考え方を理解し、受け入れることができることも大切です。
サービス管理責任者の将来性と課題
サービス管理責任者の将来性は福祉サービスの需要の高まりと比例して非常に高まりがあります。その背景には、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(いわゆる障害者差別解消法)の施行により、障害者向けサービスの質の向上が求められており、サービス管理責任者の役割がますます重要視されていることなどがあげられます。
一方で、人材不足や研修体制の地域格差、業務量の負担など課題も山積みです。福祉業界において人材を確保するためには、給与のアップなどはもちろんですが、ICT化の進行や業務の見直し、研修体制の再構築などといった内面的な変化も重要です。
まとめ:サービス管理責任者の魅力と挑戦
サービス管理責任者は、障害福祉サービスの現場で重要な役割を担い、利用者さんの生活を支える職種です。多岐にわたる業務と高い責任感が求められますが、その分やりがいも大きく、利用者さんの成長を見守る喜びや、自分の支援方法を実践できること、地域福祉への貢献など、多くのやりがいがあります。
また、キャリアパスも多様で、さまざまな道に挑戦することができます。今後も、福祉サービスの需要が増加する中で、ますます重要な役割を果たすことが期待されています。興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。
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