猫の『愛用品を勝手に捨てる』のはよくない?処分する際に気をつけたい3つのこと
猫にもあるブランケット症候群
「ピーナッツ」というアメリカの人気コミックをご存知でしょうか。このコミックには、主人公の少年チャーリー・ブラウンとその愛犬スヌーピーの他にも、実に多くの個性豊かな人物が登場します。その中の一人がライナスです。
ライナスは、お気に入りの毛布(ブランケット)を片時も手放しません。彼のように、お気に入りのモノがないと不安になったり苛立ったりするような状態はブランケット症候群と呼ばれ、人間の子どもだけではなく、猫にも見られることがあると言われています。
もし愛猫のお気に入りの品がボロボロになっても、安易に処分してしまうのはおすすめできません。愛猫が元気をなくしたり、ご飯に口をつけなくなったりしてしまうかもしれないからです。
そこで愛猫のお気に入りの品を処分したいときには、以下の点に注意すると良いでしょう。
1.隠して様子を見る
愛猫のお気に入りの品がどんなにボロボロでも、捨ててしまう前に必ず一旦どこかに隠して、愛猫の様子を観察する期間を設けましょう。
もし、お気に入りの品を探し回ったり、食欲がなくなったり、元気がなくなったりした状態が続く場合は、ブランケット症候群の可能性があります。できるだけ綺麗な状態にした上でそのまま使わせ続けるか、もしくは次章の策を検討してみてください。
2.同じものを用意する
愛猫のお気に入りの品と全く同じ、もしくはとてもよく似ている新品を入手しましょう。そしてその新品に、愛猫のニオイをつけます。本物のお気に入りの品は隠してしまい、探している愛猫にこの新しい品を渡します。
すぐに飛びつくことはないかもしれませんが、新品を気に入って本物を探さなくなるようなら、お気に入りの品の世代交代が成立したと考え、タイミングを見計らって古い方のお気に入りを処分しても大丈夫でしょう。
3.捨てない
お気に入りを隠すとブランケット症候群の症状が見られる、代わりに用意した新しい品も気に入らず元の品を探し続けていつまでも元気にならないという場合は、諦めてボロボロのお気に入りを愛猫に返してあげましょう。
ぬいぐるみなどで中綿が出てきそうな場合や付属の小物類が外れそうな場合は、必ず修理をして安全面を確保してあげましょう。また、あまりにもひどい汚れの場合は、熱湯や猫にも無害な成分の消毒薬などを使用して、できるだけ衛生面も維持してあげましょう。
まとめ
後悔先に立たずという言葉がありますが、愛猫の気持ちに気づかずにお気に入りの品を処分してしまい、愛猫がブランケット症候群の症状を見せた場合は、悔やんでも取り返しがつきません。同じものや似たようなものを与えても、必ずしもそれを気に入ってくれるとは限らないからです。安易に捨ててしまわず、処分する前に今回紹介したポイントを意識してみてください。