【泊まれるスーパー銭湯】錦糸町駅直結の天空温泉「楽天地スパ」に泊まってみた
スーパー銭湯が好きだ。朝まで過ごせるスーパー銭湯を探して仕事後に入館し朝まで過ごしている。館内レストランと仮眠スペースを利用すれば、ビジネスホテルよりも安く済むし快適なのだ。大浴場メインの安宿みたいな感覚だろうか。
というわけで今回は、錦糸町駅直結の「楽天地スパ」で朝まで過ごしてみた。駅ビル最上階で味わう天然温泉と炭酸風呂、2種類のサウナに3種類の休憩室……しかも24時間営業(日曜除く)と死角は一切ナシ。結論を先に言ってしまうと、天国だった。
・楽天地スパ
東京メトロ半蔵門線・錦糸町駅の2番出口と直結している楽天地ビル。JR錦糸町駅なら南口を出て1分。立地は最強クラスと言っていいだろう。
楽天地ビル9階にあるのが「天然温泉 楽天地スパ」。ビルにはレストランや映画館も入っているからショッピングや映画鑑賞の後にスパ利用するのもあり。ただ、楽天地スパは男性専用の施設なので、女性と小学生以下のお子様は利用不可とのこと。
・サラリーマンの天国
さて、平日の21時過ぎに入館すると、同じく仕事帰りと思われる方々が食事も兼ねて日々の疲れを癒しに来ている様子。ビルの最上階に「サラリーマンの天国」があった。
入浴料は一般2850円。会員(入会費1100円:2年間有効・その他特典あり)は300円引きらしい。さらに朝まで利用する場合は深夜割増料金が1500円かかる。つまり、一般利用で翌朝まで滞在するなら4350円となる計算だ。
館内着はもちろんアメニティ類(歯ブラシ・髭剃り等)も無料かつタオルは大・小ともに使い放題。それこそ仕事帰りに手ぶら利用ができるし「60分コース(1300円)」でも十分リフレッシュできるはずだ。
・リストバンド決済
入館受付時に受け取るリストバンドキーで飲食・自販機などの会計を行う仕組み。退館時に一括精算するから館内でお金を持ち歩く必要はない。お風呂が先でもご飯が先でも、まずはロッカーに荷物を預けておこう。
・展望レストランへ
この日は食事がまだだったので先に展望レストランへ。
夜景が眺められるカウンター席に着いて、おすすめメニューの「熟成ロースのカツカレー(1380円)」をオーダーした。プラス100円でドリンクが付けられるとのことで「オロナミンC」も注文。
後で確認したところ「もつ煮込み」や「肉野菜炒め」も人気らしい。アルコールもおつまみ系メニューも充実している。
カツカレーは15分ほど待った頃にやってきた。
少し待っただけあって、黄金色のカツは揚げたてサクサク。柔らかくてジューシーなカツと濃厚なカレーが絶妙に絡み合ってウマい。サラダ付きで食べ応えも十分だった。
昔ながらの喫茶店で出てくるカレーセットのようだ。「定食屋も兼ねてます」みたいな喫茶店のカレー。ボリュームがあるのは男性専用の施設だからだろうか。少し休憩してからお風呂に入ることにした。
・大浴場
22時過ぎに大浴場へ。楽天地スパといえば、1時間に1回・1日に15回実施する熱波エンタテインメント「ロウリュ」が人気。仕事後にロウリュで疲れを吹き飛ばしてから帰る方も多いらしく、ロウリュ前後の時間帯は混雑するようだ。
冒頭でもお伝えしたように、楽天地スパには地下650メートルからわき出る天然温泉や高濃度炭酸泉もある。とろみのある温泉もシュワシュワした炭酸泉もどちらもレベルが高い。
とくに炭酸泉は刺激が弱めながら、入って数秒で全身に炭酸の細かい気泡(炭酸ガス)が付く。まるで泡に包まれるような感覚だ。高濃度と言われる炭酸泉の中でもかなり高濃度な方だろう。
広々としたサウナ・水風呂・外気浴を堪能した後に、炭酸泉と天然温泉が控えているのは強い。さらに平日は25時までロウリュもある。また今回は時間的に間に合わなかったが「背中流し」のサービスまであるようだ。王様かよ。
・休憩室へ
それではいよいよ寝床探しである。先述したように休憩室は3種類。ロッカールームから最も近い「C休憩室(26席)」から見学してみると……
すでに数人がリクライニングチェアで休んでいた。今は割と静かだが、深夜3時まで営業しているレストランの隣なので他の部屋も見ておこう。ちなみにアイマスクを持ってきているので部屋の明るさは気にならない。
続いてフロントの奥の「B休憩室(43席)」はどうかと言うと……
テレビ付きのリクライニングチェアで数人が漫画を読んでいた。2000冊以上の漫画があるらしい。眠くなるまで漫画を読むのもありかも。さっきの部屋より薄暗いのもポイントか。
ついでに「A休憩室(32席)」も確認してみると……
フルフラットのソファがズラリと並んでいた。しかもまだ23時台なので場所も選び放題って感じ。部屋の明るさはレストラン横の「C休憩室」だけ明るくて「B・A休憩室」は同じ程度の薄暗さ。というわけで今日は……
ここで寝る!
そういえば通路にハンモックやビーズクッションもあったが、あそこで熟睡できたらマジで無敵だと思う。
とにかく今日はいい場所を確保できた。毛布を1枚かけて……
おやすみなさい。
・翌朝
6時半過ぎに起床。よく眠れた。朝風呂でゆっくり目を覚ましてから出発。錦糸町という場所柄なのか朝利用の方も多いようだ。
男性専用施設だが、価格・浴室・レストラン・休憩室の総合力は間違いなく都内トップクラス。他に気になった点といえば、洗面所(化粧コーナー)が浴室前の1カ所のみってことくらいか。とは言っても、100点が99点になるくらいのもの。
というわけで、スーパー銭湯で朝まで過ごしたい男性にとって良い選択肢となるだろう。機会があればぜひ利用してみてほしい。
・今回ご紹介した施設の詳細データ
名称:楽天地スパ
住所:東京都墨田区江東橋4-27-14 楽天地ビル9階
時間:24時間営業(日曜日のみ23時閉店・翌月曜10時開店)
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.