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防災の日特別企画 地域守る 消防団の力 女性団員に聞く

タウンニュース

村山友菜さん

9月1日は「防災の日」。1923(大正12年)のこの日に発生した関東大震災では、建物の倒壊や火災の発生で10万人以上の死者・行方不明者が出た。地域防災の要となる八王子市消防団の女性団員に話を聞いた。

八王子市消防団女性隊とは

消防団員は、他に本業を持つ人が所属する非常勤特別職の地方公務員。火災発生時の消火活動や台風・集中豪雨の際の防災活動などで地域住民の安全を確保し、災害が発生していない時も消防操法訓練や応急手当の普及指導、祭り会場での警戒活動など地域防災力の向上に取り組んでいる。

市内の団員数は1162人。定数1590人に対し充足率は約73%で、近年の団員数の変動はほぼ横ばいという。女性団員は29人(10代=2人、20代=12人、30代=2人、40代=7人、50代=6人)おり、このうち14人が本団付で市内全域を管轄する「八王子市消防団女性隊」(谷秀美隊長)に所属している(いずれも8月7日時点)。

今回は女性隊で活躍する2人の団員に、入団理由や活動のやりがいなどについて話を聞いた。

自分のまち守る

下恩方町在住の木村七海さん(30)は、消防団員歴1年4カ月。電気工事士として働く傍ら、土日や仕事終わりに消防団で活動している。

本業で谷隊長と知り合い、消防団に興味を持った。趣味で子どもキャンプの支援ボランティアをしており、「何かあった時のために応急救護ができるようになりたい」と入団を決めた。

入団後に普通救命講習を受講。また救命講習指導者の認定を受け、要請に応じて保育園や小中学校で救命講習の講師を務めたり、町会でAEDの使い方などを指導している。消防操法大会にも出場し、10月の都大会に向けて訓練を重ねている。「活動服を着ると気持ちが引き締まり、仕事で疲れていても頑張れる」とにっこり。

「消防団はおじさんばかりのイメージがあるので女性団員の活動を知ってほしい。地域のみんなで力を合わせれば、災害から自分のまちを守れる。仲間を増やしていきたい」と展望を語った。

学生でも地域貢献

大塚在住の村山友菜さん(21)は大学生。祖父が倒れた時に助けてくれた救急隊員の姿に感銘を受けて、中学生の頃から消防士を目指している。現在は救急救命士の資格が取れる学科で学びながら、昨年5月から消防団員として活動する。

「昨年、八王子に引っ越してきて、何か新しいことに挑戦したい、消防に関わることをしたいと思った」という村山さん。市に問い合わせ、女性隊があることを知り入団を決めたという。

実際に活動する中で「サポートではなく、女性隊として主体的に動き活躍する場があること」にやりがいを感じている。また知識や技術を得るだけでなく、チームワークや地域の支えの大切さも実感した。「団員に若い世代が少ない。学生にもできることがあること、地域に貢献できることを伝えていきたい」

村山友菜さん
木村七海さん

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