中朝国境の街が舞台の青春映画 西京シネが「国境ナイトクルージング」を2月8日に上映
「山口でなかなか上映される機会のない良質な単館系新作映画を、自分たちの手で上映・観賞する」ことを目的に活動している「西京シネクラブ」は、2月8日（土）に「国境ナイトクルージング」（2023年、中国・シンガポール）を上映する。会場は山口市民会館小ホール（山口市中央2）で、上映時間は午前10時半、午後2時、7時からの3回。
上海に住むエリート会社員のハオフォン（リウ・ハオラン）は、友人の結婚式に出席するため、北緯42度50分にある中国と北朝鮮との国境の都市・延吉（えんきつ）を訪れた。披露宴が終われば、翌朝のフライトまで予定はない。暇つぶしに観光ツアーに参加してみるが、不運にもスマートフォンを紛失。観光ガイドのナナ（チョウ・ドンユイ）がお詫びにとハオフォンを夜の延吉に連れ出す。男友達で料理人のシャオ（チュー・チューシアオ）も合流しての飲み会は盛り上がり、ナナの部屋になだれ込んで朝方まで飲み明かすのだった。翌朝、寝過ごしたハオフォンはフライトを逃し、途方に暮れる。ぽっかり空いた週末。シャオの提案で3人はバイクに乗り込み、国境クルージングに出掛ける。冬の雪山と澄み切った空に息を呑み、凍りついた川の向こうに広がる隣の国を眺める。今をただ楽しみ、深入りはしないのが暗黙のルール。過去も未来も忘れて極寒の延吉をクルーズするうちに、それぞれに事情を抱える3人は、絆を深めていった…。
「イロイロ ぬくもりの記憶」(2013年)で世界の映画祭を席巻したアンソニー・チェン監督による本作は、2023年の第76回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」に出品。「カンヌで見るべき20本」に選出されるなど称賛を浴び、翌年の第96回アカデミー賞国際長編映画賞のシンガポール代表にもなった。
チケットは、当日会場で販売。料金は、一般1800円、19歳から25歳まで1000円、18歳以下800円。電話予約（TEL083-928-2688）すれば、一般料金のみ1500円に割り引きされる。
