元阪神・青柳晃洋の神宮球場全成績、ヤクルト加入で救世主となるか
村上宗隆の復帰に続く朗報
MLBフィリーズ傘下2Aレディングを自由契約となっていた青柳晃洋投手(31)のヤクルト入りが30日、一斉に報道された。31日に入団会見を行うという。
ヤクルトは長期離脱していた村上宗隆が29日に一軍復帰。4月下旬から最下位に低迷しているものの、ここに来て8連勝するなど明るい話題が増えている。阪神時代に2年連続最多勝に輝くなどNPB通算61勝をマークしているサイドハンドの獲得で浮上を狙う。
青柳は川崎工から帝京大を経て2015年ドラフト5位で阪神に入団。キレのいいストレートとスライダー、チェンジアップなどを駆使して打者に的を絞らせず、バットの芯を外す投球で先発ローテーションの中心を担った。
2021年に13勝6敗で最多勝と最高勝率に輝くと、翌2022年も13勝4敗、防御率2.05で最多勝、最高勝率、最優秀防御率の投手3冠。昨オフにポスティングシステムでMLBフィリーズとマイナー契約したが、メジャー昇格は果たせず、日本球界復帰を決断した。
神宮で通算7勝4敗、防御率2.66
日本を離れて1年しか経っておらず、ブランクの影響はそれほど大きくないだろう。今年12月で32歳とまだ老け込む年齢ではない。チーム防御率がセ・リーグで唯一3点台のヤクルトにとって、青柳が本来の力を発揮すれば上積みは大きい。
では、阪神時代の神宮での成績はどうだったのか。表の通り、通算7勝4敗、防御率2.66と好成績を残している。もちろん、打線の援護なども含めチーム事情の違いはあるものの、ホーム球場との相性は良い。
今季のヤクルト先発陣は勝ち頭の吉村貢司郎とペドロ・アビラでも4勝どまり。先発ローテーションの一角をピーター・ランバートやアビラら外国人助っ人に任せている状況だ。野手のオスナとサンタナ(6月27日に登録抹消)も含め、外国人を投打の中心に据えざるを得ないことがチーム状況を物語っている。
そういう意味でも青柳への期待は大きい。楽しみなのは阪神との古巣対決だ。早速8月1日から神宮で3連戦が組まれているが、さすがに間に合わないだろう。その次は8月8日から京セラドーム大阪、22日から神宮で3連戦が予定されており、青柳が登板すれば盛り上がるのは間違いない。
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記事:SPAIA編集部