清水エスパルス、いざ横浜FCとの“国立決戦”へ!乾貴士「このシチュエーション楽しみ」高橋祐治「5万人の中で戦う幸せ感じながら」
清水エスパルスは9月28日、横浜FCと対戦します。会場は5万人超の来場が見込まれる国立競技場。前節の逆転勝利で首位に立ち、勝ち点1差で2位の相手を倒せばJ1昇格、J2優勝に大きく近づくビッグマッチです。秋葉忠宏監督、乾貴士、高橋祐治の両選手に意気込みを聞きました。
秋葉監督
―敗れたアウェー戦の借りを返す最高の舞台が用意された。
「タイミングといい、スタジアムといい最高ですよね。我々のホームなので勝ちきりたい。ただ、同点の時間が長ければ長くなるほどじれるのは相手だと思う。いつも通り崩れずに我慢強くしたたかに戦う」
―アウェー戦の課題は。
「ラインブレークが全然無かった。逆に相手に何回もやられた。相手の背後に出ていく、仕掛けていくというところにこだわり、ロングボールへの対応もしっかりしたい」
―アウェーではセットプレーでも点を奪われた。
「そこがストロングだと思っている。ただ、我々にもいいキッカーがそろっている。やられたらやり返すのが常。そういう姿を見せたい」
―相手はリーグ最少失点。
「前に人数をかけずにしっかり守ってくるのは分かっている。いかにこじ開けられるか。ただ自分たちはじれる必要はない。仕掛け続ければ二つ三つと取れる。先制点も非常に大きなポイント」
―大一番に向けて。
「毎日毎日を大事にして1年間やり続けてきている。それが強み。誰が出ても活躍して、全員が自信を持ってピッチに立っている。ビッグマッチだからといって今週だけ慌てて何かやるわけではない。非常にいい空気が流れている」
乾選手
―ここ2試合は逆転勝利している。
「勝ててなかったアウェーで2試合連続逆転勝利できているのはいいことだが、自分たちから苦しくしてしまっている。次の相手はそういうことをしてしまったら通じない。J1に行ったら余計に通じない。そこはみんな反省してやらないといけない」
―アウェー戦を振り返ると。
「あそこまではっきり裏に蹴ってくるとは正直思わなかった。あとはクロス。そこの意識はみんな上がっているので、やられないようにしたい」
―リーグ最少失点の守備をどう崩すか。
「リスクを負ってこない。変なミスもない。そういうところに堅さがあるが、崩せない相手ではない。いろいろな形で試行錯誤してやっていきたい」
―昨季は悔しい思いをした国立での試合。
「こういうシチュエーションはなかなかないので楽しみ。サポーターの方も去年は2回引き分けで嫌な場所と思っているかもしれないので、払拭できるようにしたい」
高橋選手
―相手は精度の高いキッカーがいる。
「スピード、高さを使い分けられるJリーグでもトップレベルのキッカーなので、そこは注意して、より集中してやりたい。ファウルせずに止められるのが一番。そこはみんな意識している」
―逆転勝利が続いている。
「本当はゼロで抑えたい。でも失点してしまったあとは切り替えてやるしかない。後ろだけではなく、前の選手がプレッシャーに行けているから守れている。我慢強くやれば逆転できると信じているので、そこは全員でうまくやれている」
―昨季は終盤、悔しい思いをした。
「去年の悔しさは自分だけではなくてみんな抱えている。今年は必ずJ1昇格して、その悔しい気持ちを晴らしたい」
―国立には多くの来場者が訪れる。
「このような舞台を用意してもらえることに感謝している。サッカー人生を振り返っても5万人も入る中でサッカーできる経験はなかなかない。本当に幸せを感じて楽しみたい」