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「市街地を流れる水路を覗いてみよう!」 実は生き物のパラダイスだった?

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いかにも魚が釣れそうな水路(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

水路。どこの地域にもある川のようで川でない不思議な場所だ。たいていは海と繋がっているので、汽水域で生息する魚が入ってくることも珍しくない。時にはエイやボラなどの「大物」も入ってくるが、水路には他にも様々な生物がいる。この記事ではそんな水路の生き物について取り上げてみよう。きっと釣りにも役立つ情報が手に入るはずだ。

川と水路の違いは難しい

ぱっと見で川との区別が難しいのが水路だ。川も水路も海から繋がっていて、そこに生息する生き物もほとんど同じだとすれば、見た目の大小ぐらいでほとんど見分けがつかない。

※こちらは河川(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

しかし、川と決定的に違うのが、住宅地の目の前を流れていることだ。窓を開ければそこは水路。なんて場所さえ存在する。

住宅地に流れている水路(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

そして、エビやカニなどが多く小さな自然環境を覗くことができる。

さまざまな種類の生き物がいる(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

水路は生き物のパラダイス

さて、川と水路の違いをざっと紹介したが、次はそんな水路に生息する様々な生き物についてだ。シーバスやクロダイ、ナマズなども普通にいるが、コノシロやサッパ、イワシなんかも条件が揃えば群れで入り込んでくる。

クロダイもいる(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

また、ヘドロなどが堆積している場所などでは天然のウナギさえもいる。そんな水路はまさに生き物のパラダイスといっても良い。

それだけ自然環境が残されてる証拠だが、最近ではコンクリートで固められている場所も多い。そうなると水性植物が減り、生息するエビやカニなども激減してしまう。また、水の浄化機能も失われて生き物自体が姿を消してしまいかねない。

コンクリートで固められている水路(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

釣りができる場所も

水路といえどただ観察するだけではない。場所によっては釣りができる所もある。そして思わぬ大物と出くわし、そこが自分だけの穴場スポットとなる場合さえもある。ただし、水路で釣りをする場合いくつかの条件が揃わないと釣りにならないので詳しく説明していこう。

ベイトが絶対条件

まずはこれだ。イナッコ、スジエビ、イソメでも何でも良い。とにかくベイトがいないと釣りにならないのが水路だ。特にコンクリート護岸の水路は、海から小魚が入ってこないとそれを追ってフィッシュイーターも入ってこないというわけだ。

ベイトがいる水路(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

満潮時

水路は浅い場所も多くあたりまえだが水がないと釣りにならない。よって、満潮時しか狙えないポイントがほとんどだ。田んぼの用水路などは別だが、市街地を流れる海と繋がった水路は干満による条件で釣りができるできないが決まってしまう。

海と繋がっている水路(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

釣り禁止場所とマナー

そして最後は釣り禁止場所とマナーについてだ。市街地を流れる水路は周りに民家が立ち並ぶ所も多い。そこを釣り竿をもって昼間からウロウロしてるとそれだけで目立つ。間違っても大声で騒いだり、ゴミなどを捨ててはならない。

こういった小場所での行動は非常に目立つ。なので常に「見られている」という意識を持ち、常識ある行動を心掛けたい。また、周りをフェンスで張られて立ち入り禁止の場所もある。ないとは思うが、いくらボイルがあって大チャンスでもそんな場所で釣りをするのはマナー違反だ。

本来水路は魚が偶然入り込むことはあっても釣り専用ではない。そしてそんな所に目を付けて釣り竿を出す釣り人こそ周りから見たら変わっている存在だ。だからこそ、いつも以上のマナーや礼儀が問われるのは言うまでもない。せっかくの穴場スポットを無くさないためにも、人や周りの環境にも配慮していきたいものだ。

大物に出会えるかも(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

<宮坂剛志/TSURINEWSライター>

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