揚げないフライドポテトレシピ!カリッと食感のコツは粉の付け方
おつまみやおやつ、付け合わせにもぴったりなフライドポテト。自宅で作ってみたけれど、カリッとした食感にならなかったという経験はないでしょうか。揚げなくても、外側がカリッと、中がほっくりと仕上がるコツを、料理教室の主宰をはじめ、料理本の執筆を手掛けるなど幅広く活躍する冷水希三子さんに教えていただきました。
揚げないフライドポテト
表面をカリッと香ばしく、中はほっくり!少量の油でもおいしいフライドポテトが作れます。
材料(作りやすい分量)
じゃがいも:1~2個
薄力粉:小さじ2
水:小さじ2
米粉、または片栗粉:大さじ1
油:適量
塩:適量
じゃがいもの選び方
フライドポテトにはどの品種も適しています。例えばメークインならねっとり、男爵ならホクホクとした食感に。キタアカリもホクホクとした食感で、甘みが感じられるフライドポテトになります。
作り方
じゃがいもは芽があれば取り、皮付きのまま2cmほどの厚さのくし切りにする。
皮付きで調理する場合の芽の取り方はコチラ
おいしく作るコツ
少ない油で揚げ焼きにするので、厚く切ると、外側だけが焦げてしまいます。下の画像くらいの厚みを参考にしてください。
1を10分ほど水にさらしてデンプンを洗い流し、キッチンペーパーなどで水気をしっかりと取る。
おいしく作るコツ
デンプンがあると、加熱したときに粘りがでてベタっとしてしまいます。余分なデンプンを落とすことで、表面がカリッと仕上がりやすくなります。
2のじゃがいもをポリ袋に入れて、薄力粉を加えまぶして水を加える。しっかりとなじませてから米粉を加えて全体にまぶす。
下の画像3番目が、薄力粉と水をなじませた状態です。
おいしく作るコツ
薄力粉は、じゃがいもをほっくりと仕上げるためのコーテイングです。米粉を最後にまぶすことで、表面がカリッとします。
フライパンに3のポテトの余分な粉を落としてから並べ、鍋底から1cmくらいまで油を注いでから中火にかける。片面5~6分ほど、焦げないように火加減を調節しながら焼く。
おいしく作るコツ
油を注いでから火をつけ、ゆっくりと過熱するとほっくりとした食感になります。
下の画像のようにこんがりと焼き色が付き、油の泡が小さくなってきたら、ボウルに入れた金ザルにあげる。塩を振って絡め、皿に盛りつける。
memo
・塩を加えてザルごと返すように振ることで、まんべんなく塩味がつきます。
・塩にカレー粉や、青のり、粉チーズを混ぜると味わいが変わって楽しめます。
最後に
揚げなくてもカリッとした食感のフライドポテト、ぜひ作ってみてください。
<!--冷水希三子さんプロフィール-->
冷水希三子/Kimiko Hiyamizu
料理家/フードコーディネーター/料理教室主宰
レストラン、カフェでの勤務を経て、フードコーディネーターとして独立。季節の味や素材を大切にしながら、雑誌や広告などを中心に活躍。著書に『さっと煮サラダ』、『スープとパン』(いずれもグラフィック社)、『ハーブのサラダ』(アノニマ・スタジオ)など。
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じゃがいもはビタミンCが豊富。炭水化物を多く含みますが、米やパンにくらべて低カロリーです。緑色になった皮や発芽部分には有害なソラニンという物質が含まれるので、注意しましょう。17世紀の初めにインドネシアのジャカルタから伝わりました。そのため「ジャカルタから来たいも=じゃがたらいも」がなまって、じゃがいもになったといわれています。
最終更新:2025.10.22
文・写真:冷水希三子
監修:冷水希三子、カゴメ
出典:
独立行政法人農畜産業振興機構「「ばれいしょでん粉」について」(デンプンの粘り)
