洋食の老舗「覚瑛」が前橋に移転。気軽に“昭和洋食”を味わえる食堂に【群馬県前橋市】
前橋市元総社町に9月6日、洋食食堂「覚瑛(かくえい)」が移転オープンした。
同店は、高崎市三ツ寺町でコース料理を中心に提供する洋食店として営業していたが、移転を機に昭和40年代の西洋料理を単品で提供する食堂として生まれ変わった。
きっかけになった1冊のノート
移転のきっかけは1冊のノートだった。
店主の水野貞明さんは「20代の頃、修行時代に書いていたノートが50年ぶりに戻ってきたんだよ」と話す。
18歳で東京・銀座の「レストラン紅花」で働き始めたが、当時は手取り足取り教えてくれる環境ではなく、必死にノートを取ってレシピを覚えた。
その後ノートはかわいがっていた後輩に貸していたが、昨年になって後輩から送られてきた。
水野さんはそこに書かれていた当時のレシピを見て、再び挑戦したくなったという。
若かりし頃に自身が書き残したノートが、新たな決意へとつながった。
手間ひまかけた“昭和洋食”を提供
メニューはカレーやハンバーグを始め、グラタン、ビーフシチューといった昔ながらの洋食がそろう。
お得なランチセットも用意した。既製品は使わず全て一から手作りすることにこだわる水野さん。
「料理ってね、丁寧に手間ひまかけたものはやっぱりおいしいんだよ。そういう料理を後世に残していけたらいいね」と笑顔を見せる。
水野さんは現在77歳。
今日も次男の泰斗さんとキッチンに立ち、来店する人を料理で笑顔にするために腕を振るう。
洋食食堂 覚瑛
【住所】前橋市元総社町840-8
【営業時間】昼/11:30~14:00 L.O.
夜/17:30~20:00 L.O.
※店内の状況によって変更の場合あり。
【休み】水曜
【駐車場】8台 ※店の前ほか第2駐車場あり。
【問い合わせ】027-212-5485
【Instagram】https://www.instagram.com/maebashi_kakuei/