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【その発想はなかった】サンコーから新登場した『持ち手が冷える「ハンディクールファン」』を使ってみたら…新感覚だった!

ロケットニュース24

暑い……暑すぎる……。最高気温が連日35℃越え。酷い地域なんか40℃を超える日もあるというから驚きだ。こんなんどうやって生活しろっていうねん。

異常な気温上昇に技術の革新が追いついていないんじゃないだろうか? なんなら今年は1周回って氷嚢(ひょうのう)がブームだし……。こんなんじゃ数年後にはみんな暑さで干上がっちまうよぉぉぉ。

そんな中、数々のひんやりグッズを独自開発しているサンコーが、今までにない新しいタイプのモバイルハンディファンを発売したのである。その名も『持ち手が冷える「ハンディクールファン」』! ……なるほど、その発想はなかったな。

【写真】風量1なら9時間稼働できるそうだが……

・サンコー『持ち手が冷える「ハンディクールファン」』

『持ち手が冷える「ハンディクールファン」(5980円)』はこの夏サンコーが売り出したハンディファンの最新機種。持ち手部分に冷却プレートか付いているので、その名前の通り、手を冷やしながら風を浴びられる2WAYハンディファンとなっている。

安直すぎるネーミングだが、「手のひらを冷やす」という行為は暑さ対策には有効らしい。というのも、手のひら部分には体温調節の役割を担う血管が通っているらしく、そこを冷やすことで効率よく体を巡る血液の温度を下げられるのだとか。

冷却プレート付きのひんやりグッズというのはここ数年メジャーとなっているが、持ち手部分を冷やすという発想は今まで無かったように思う。数々のひんやりグッズをブームに先駆けて販売してきたサンコーだけあって、やはり目の付け所が違うよな。

さっそく使ってみよう。本体にはボタンが2種類あって、それぞれ冷却用とファン用で別れている。もちろん両方同時に使えるし、どちらか片方だけで使うことも可能だ。

まず風量をチェックしてみたのだが、想像していたよりもかなり強力……! 風は6段階に調節可能なのだが、普通に使う分なら3〜4くらいで十分すぎるくらい。最大風量はもはやドライヤーレベルだ。

メジャーどころのFrancfrancのハンディファンと比べると、かなりコンパクトなのがお分かりいただけるだろう。それでいて風量はFrancfrancをゆうに上回るからビビる。その分、稼働音は少しうるさいので、静かなオフィスで使うとかには不向きだけどね。

真ん中部分はディスプレイになっていて、バッテリー残量が数値で表示されるスタイリッシュ仕様。そしてヘッド部分の周りがスケルトンになってるのもちょっとカッコイイ。見た目と風量という点だけでも、今のところかなり好印象だぞ。

それじゃあ、肝心の「手のひら冷却」を試してみようじゃないか。スイッチを押すと、すぐにプレート部分が冷たくなってきた……!

サンコーによると、冷却プレートの温度は周囲温度より約-8℃とのこと。暑い日の-8℃はたしかにデカいが、気温が40℃だとしたら32℃だと考えるとそこまで劇的に冷たいというわけではない。まあでも、手がひんやり気持ち良いファンというのは今までに無かったから斬新ではあるなぁ。

ただ、吸排気口付近の構造がちょっと気になった。ペルチェ式は冷える時に排熱するんだけど、その吸排気口が冷却プレートの1番冷たい部分と密接しているのだ。ここは手で塞いじゃいけないらしい。

だから、吸排気口を避けて持とうとすると、プレートで1番冷たい部分の恩恵をあまり受けられないってわけ。ここにちょっともったいなさを感じてしまった。

あとは、人によっては冷却プレートが手のひらが当たらない可能性があるかも。私の場合、1番自然に持つと、第2関節と第3間接の間に冷却プレートが当たる。こればかりは手の大きさによって個人差があるのだろうな。

・冷却プレートはあるに越したことは無い

今までの冷却プレート付きファンって自分でプレートを当てにいくタイプしか無かったから、有無を言わさず手のひらを冷やしてくるタイプはなんだか斬新だったな。

思ったより冷却プレートの冷たさが控えめだったとは感じたが、長時間持ち続けることを考えたらこれくらいのひんやり具合がちょうど良いのだろう。ただ、持ち手の構造や冷却プレートの位置については、もしかしたら改良の余地があるのかもしれない。

コンパクトでありながらパワフルな風量のファンを求めている人には、冷却プレート抜きだとしても普通にオススメできるハンディファンだと思う。「持ち手が冷える」ことに重点を置かず、冷却プレートはオマケくらいの気持ちで試してみたほうが、もしかしたら満足できるのかもしれないぞ。

参考リンク:サンコー公式通販サイト
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.

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