美の創造と継承、細川家と河井寬次郎の陶磁物語 ─ 永青文庫で「細川家の日本陶磁」
永青文庫「細川家の日本陶磁 ― 河井寬次郎と茶道具コレクション ―」会場
熊本藩主であった細川家ゆかりの美術品を所蔵する永青文庫で、大正から昭和にかけて活躍した陶芸家・河井寛次郎の作品を中心に、さまざまな茶道具を紹介する展覧会がはじまる。
細川家は茶の湯を愛好し、茶壺・茶入・茶碗などの「茶陶」が数多く伝来。
熊本藩の御用窯であった八代焼(高田焼・平山焼)でも茶道具が多く作られ、素地と異なる色の陶土を埋め込む象嵌技法が特徴の八代焼は、幕府の使者への進物などに重用された。
また、永青文庫の設立者である細川護立は河井寬次郎を支援。寬次郎は、初期に中国の古陶磁をもとにした作品で注目を集め、後に「民藝運動」の中心人物となり、作風が大きく変化していった。
展覧会では、河井寬次郎の作品30点余を紹介。茶道具としての八代焼も展示する。
「細川家の日本陶磁 ― 河井寬次郎と茶道具コレクション ―」は永青文庫で2025年1月11日(土)~4月13日(日)に開催。入館料は一般 1,000円など。
永青文庫「細川家の日本陶磁 ― 河井寬次郎と茶道具コレクション ―」会場
永青文庫「細川家の日本陶磁 ― 河井寬次郎と茶道具コレクション ―」会場
永青文庫「細川家の日本陶磁 ― 河井寬次郎と茶道具コレクション ―」会場