ポークおにぎりが ます寿司風に!?【沖縄料理の店ちゃんぷる】富山まちなかで味わう本格沖縄グルメ 海ぶどうにゴーヤーチャンプルーも
青く澄んだ海と照りつける太陽の亜熱帯気候で、国内随一の観光リゾート地でもある沖縄。食文化も独自の進化を遂げていて、チャンプルーなどの炒め物やじっくりと煮込まれたラフテー、和風だしのソーキそばなど、素朴ながらも滋味深い味に多くのファンがいます。
そんな沖縄の味をこよなく愛する沖縄料理の店は、富山にももあります。
富山市中心部の繁華街、飲食店が立ち並ぶ中にあるのが「沖縄料理の店 ちゃんぷる」です。
富山にいながら沖縄を感じる店「ちゃんぷる」
デパートや商店街、ホテルや銀行が密集する富山市中心部。その一角、一番町にあるのが「沖縄料理の店ちゃんぷる」です。
沖縄サミットが開催された2000年に富山で初めての本格専門店としてオープンし、2025年10月で創業25年を迎えました。
店内は落ち着いた雰囲気で、カウンターに並ぶ沖縄の地酒に琉球ガラス、オリオンビールのポスターなど、そこかしこに沖縄の雰囲気や空気が感じられます。
沖縄料理はもちろん、日曜の昼にだけ食べられる味噌ラーメンも人気で、近隣で働く人や観光客、地元住民など、多くのファンに愛されています。
沖縄料理のおまかせコース
「ちゃんぷる」で沖縄グルメをたっぷり楽しむなら、なんといっても「おまかせコース」。
3850円で、沖縄ならではの食材と料理を楽しむことができます。
海ぶどうたっぷりのカルパッチョ、天ぷらも沖縄食材たっぷり
まずは「海ぶどうと刺身のカルパッチョ」。
冷凍が難しい海ぶどうは、なかなか沖縄以外でお目にかかれませんが、「ちゃんぷる」では沖縄から直送で仕入れていて、海ぶどうがたっぷりと盛られています。
新鮮な魚介の刺身や野菜のスライスとカルパッチョにすることで、サラダ感覚でさっぱりと食べられる人気メニュー。海ぶどうのプチプチした食感も楽しめます。
天ぷらにも沖縄ならではの食材が。
右は輪切りにしたゴーヤをさっくりした衣で揚げたもの。そして、左は「ちゃんぷる」特製のもずくの天ぷらです。
沖縄で「ヌチグスイ(命の薬)」とも呼ばれるもずく。
酢の物で食べるイメージが強いかもしれませんが、天ぷらにするとモチッ! むにゅ!とした食感や磯の香りが楽しめます。お酒によく合う肴としてもぴったりで、ゴーヤの天ぷらと一緒にスナック感覚でパクパク食べられます。
自家製! ピーナッツで作る豆腐「ジーマーミー豆腐」
大豆ではなくピーナッツから作られる沖縄の豆腐「ジーマーミー豆腐」。
「ジーマーミー」は沖縄の方言で落花生のことで、 琉球王朝時代から貴重な食材として扱われていました。そのため、ジーマーミー豆腐は沖縄では“ハレの日”に食べられていた郷土料理のひとつです。
「ちゃんぷる」のジーマーミー豆腐は店の自家製。本場ではタレをかけて食べることが多いのですが、こちらでは醤油をほんの少しだけ垂らして食べる方法をオススメしています。ぷるんぷるんの食感で、ピーナッツの風味をしっかり感じることができます。
沖縄料理といったら… 「ゴーヤーチャンプルー」
沖縄料理の代表であり定番、「ゴーヤーチャンプルー」もコースで楽しめます。
シャキッとしたゴーヤ、その苦みを包み込むまろやかな卵、塩味の効いた肉。シンプルでありながら、絶妙なバランスが最高です。
ここでちょっと豆知識を。
今では沖縄のみならず、夏場には全国のスーパーなどにも流通するようになったゴーヤー。おうちでチャンプルーを作る機会もあるのでは?
そこで、店主の黒田さんが家庭でおいしく作るコツを教えてくれました。
ゴーヤーは、刻んだあとにしばらく水に漬けておくと苦みが抑えられるのだそう。
炒める前にさっと湯通しすると、色味も鮮やかになります。炒め時間も短縮できてシャキッと食感よく仕上がるそうです。
おうちで沖縄気分を味わいたいときは、試してみてください。
ポークおにぎりは酢飯でさっぱり
最後は、黒田さん特製の「ポークおにぎり寿司バーガー風」。
ランチョンミートとたまごを挟んだおにぎりサンドは「ポークおにぎり」や「ポークたまごおにぎり」と呼ばれ、沖縄では家庭で作るだけでなく、コンビニやお弁当屋さんなどにも並ぶソウルフードです。
「ちゃんぷる」では、パリッと歯切れのよい海苔にポークと卵焼きを挟んでいます。
そして「寿司」と付くだけあって、ごはんには酢飯を使うのがオリジナル。富山名物のます寿司のように酸味とポークの脂がしっかりと合わさって、後味もさっぱりと食べられるのが特徴です。富山と沖縄の食文化の融合が楽しめるのも、「ちゃんぷる」ならでは。
コースのメニューには、ほかにも軟骨ソーキの酢豚、ミミガーと水菜のサラダ、沖縄焼きそばなどもあるので、沖縄を代表する料理や食材をおなかいっぱい味わえます。
シメに食べたい! 「ソーキそば」
沖縄に旅行するなら絶対に食べたいソーキそば。こちらも富山にいながら「ちゃんぷる」で食べられます。
ソーキそばは沖縄そばの一種で、豚のあばら肉を甘辛く煮込んだ「ソーキ」をトッピングした麺料理。
一般的には、香りのよいカツオだしのスープと太めでしっかりとした麺が特徴ですが、「ちゃんぷる」のソーキそばはだしをカツオではなく、昆布からとっているのだそう。これも、昆布の利用が根付いた富山の食文化とのかけ合わせを楽しむ黒田さんのアイディア。
昆布だしと豚のうまみが溶け出した特製スープが、味わい深く体の芯まで染みわたります。
出典:KNBテレビ「いっちゃん☆KNB」
2025年11月4日放送
記事編集:nan-nan編集部
【ちゃんぷる】
住所 富山県富山市一番町3-9
営業時間 【昼】※日曜のみ
11:30~14:30
【夜】
水・木 17:00~21:30(L.O)
金・土 17:00~22:00(L.O)
日 17:00~20:30(L.O)
※詳しくは店へお問い合わせください
定休日 月・火