新江ノ島水族館で<イルカ・クジラ>を五感で楽しむ特別企画展が開催中 見て・聴いて・触って学ぶ?【神奈川県藤沢市】
新江ノ島水族館は現在、えのすい特別企画展「イルカとクジラ Cool Dolphin」を開催しています。9月30日までの実施予定です。
イルカとクジラの特別展示が楽しめるほか、日本におけるイルカ・クジラ文化の紹介、1957年よりイルカ・クジラと関わり続けてきた“えのすい”の歴史を学ぶことができます。
五感で楽しむイルカとクジラ
7月4日より、新江ノ島水族館で開催されている「イルカとクジラ Coool Dolphin」はイルカ・クジラに焦点を当てており、日本と鯨類の歴史やえのすいがこれまでに行ってきた活動を深く知ることができる企画展です。
現在、世界のイルカ・クジラは90種以上が知られていますが、その3分の1以上が相模湾で確認。今回の企画では、えのすいトリーター(飼育スタッフ)が見てきた15種を含めた、全35種のイルカやクジラを紹介します。
また、「相模湾ゾーン2階」ではイルカがコミュニケーション時に発するとされているホイッスル音が体験できるほか、「深海Ⅱ」には「鯨骨(げいこつ)」と「鯨髭(くじらひげ)」を触ることができる展示があり、五感を使ってイルカ・クジラを感じることができます。
このほかにも、相模湾ゾーンとクラゲファンタジーホールでは、えのすいトリーターがこれまでの鯨類調査で記録してきた映像を館内各所で上映しており、トリーター目線で海中の様子を実際に調査しているような気分を体験することが可能です。
比べるイルカ・クジラ
館内では、イルカ・クジラと比べることができるイラストやバルーンを楽しむことができます。
水中で暮らすイルカ・クジラは人間と比較すると非常に大きいですが、自然界で出会う機会はほとんどありません。この展示ではシロナガスクジラの等身大バルーンのほか、各所に展示されているイルカとクジラの実寸サイズのイラストを迫力ある姿で体感することができるのです。
また、「太平洋 サメ水槽」ではよく似ているサメとイルカを比較。環境に適した流線型の体を持つ両者の呼吸方法や尾びれの付き方など、サメとイルカの違いが詳しく解説されています。
イルカ・クジラの歴史
企画展では旧館時代の1957年からイルカやクジラとともに過ごしてきたえのすいの歴史と取り組みを学ぶことができます。
「ペンギン・アザラシ前」、「イルカショースタジアム」では生活環境が全く異なるイルカ・クジラとのコミュニケーション、健康管理、繁殖方法などをわかりやすく解説。
えのすいが、県内の博物館や水族館、大学等の研究機関と取り組んでいるストランディング調査では、打ち上がった海生哺乳類の死因を調べるとともに生態解明やイルカ・クジラが生息する海や環境についての発信を行っています。
このほかにも、太地町立くじらの博物館協力のもと、5000年以上前から続く日本人と鯨の関わりを紹介。食料だけでなく、道具の素材や信仰の対象など大切な生き物として考えられてきた鯨の歴史と文化を、貴重な資料と合わせて学ぶことができます。
五感で楽しめる特別な企画展
「イルカとクジラ Cool Dolphin」はイルカとクジラの実寸サイズのイラストや鯨骨や鯨髭の展示など、鯨類を五感で学ぶことができる企画。この夏、新江ノ島水族館でイルカ・クジラのことを学んでみてはいかがでしょうか。
詳しい情報は新江ノ島水族館公式WEBサイトで確認することができます。
※2025年7月11日時点の情報です
(サカナト編集部)