【リアル給与明細】雑貨屋店員の女性。赤字の月もあり不安。投資をすれば安心できますか？【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【27歳 販売職】
【リアル給与明細】27歳、販売職の場合
プロフィール
27歳、女性
接客業の販売職
▼現状
仕事内容は、雑貨の接客販売。
労働時間は月172時間、残業は4時間程度。
ボーナスは15万円程度。
【相談内容】仕事内容と給料が釣り合っていないと感じています。物価高などを考えると、将来のために十分な貯蓄ができるのか不安です。投資をすればその不安を薄められますか？
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い？低い？
質問者さんは、今のお給料にご不満なのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約274万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の販売店員の平均年収は約336万円です。
*……参考：厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
このことから、質問者さんのお給料は、平均よりも低い水準と言えます。
物価高でも安心！投資と家計管理で不安を解消する方法
質問者さんは、将来のために十分な貯蓄ができるのかご不安なのですね。
投資がその不安を和らげられるかどうかについてお答えします。
投資は物価高対策に有効
物価高(インフレ)が進むと、現金の価値が目減りします。
しかし、株式市場やインデックスファンドのような資産は、インフレとともに成長していく傾向があるのです。
例えば、物価が年2％で上がっていても、投資で得られるリターンが年6％であれば、実質的に資産の価値は増えることになります。
不安の本質は支出管理で解消
ただし、将来の不安を完全に取り除くには、貯金額や投資リターンだけでは足りません。
自分の支出をしっかりと管理し、「収入の範囲内で暮らす」癖を身につけることがもっとも大切です。
家計簿をつけて支出を管理し、収入の8割で暮らす癖をつければ、残りの2割を貯蓄や投資にまわせます。
将来のお金の不安をぐっと減らせますよ。
まとめ
・質問者さんの現在のお給料額は、平均よりも低い水準です。
・投資は物価高対策に有効です。
・将来の不安を取り除くためには、支出管理を行い、収入の範囲内で暮らす癖を身につけることが大切です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。