あなたが幸せになれない唯一の理由。あのメジャーリーガーの生き方にも通じる大切な考え方
世界16か国で合計約2,000回講演した環境活動家の谷口たかひささんは、毎日無数に繰り返す判断を、どちらを選べば自分のことを好きでいられるかで決めているそう。それは、人生でもっとも大切なのは「自分を好きでいる」 ことだという信念があるから。書籍『自分に嫌われない生き方』(KADOKAWA)は、谷口さんが世界を訪問して分かった「豊かに生きる人々の価値観」をまとめたもの。「成功」ではなく「幸せ」をつかむために必要な「自分に嫌われないこと」について、本のなかのいくつかのエピソードをもとに考えてみませんか?
※本記事は谷口たかひさ著の書籍「自分に嫌われない生き方」から一部抜粋・編集しました。
「ノミの話」というものがあります。
ノミは地球上で最も高く跳べる生き物(体長比)。
だけど、コップに閉じ込めてフタを閉めると、フタで頭をぶつけてしまう。
問題は、その後、フタを取ってコップから出ても、そのコップに入る前とは違い、フタを閉められていた高さまでしか跳ばなくなる。
①あーしなさい! こーしなさい!(コップ)
②あれはダメ! これはダメ!(フタ)
この2つで縛り続けられた結果、起きる「義務脳」がまさに跳べなくなってしまった状態。自分の感情にも可能性にも見えないフタをして生きるようになります。
あなたが「できるわけがない」「やってはいけない」と決めつけてしまう理由は、そういった呪いの言葉や嘲笑によって、フタをされてきたからかもしれない。
「義務」だけを教わり続け、「自由」と「権利」について教わってこなかったからかもしれない。
良いニュースとしては、この「ノミの話」には続きがあります。
フタを閉められた高さまでしか跳ばなくなったノミでも、のびのびと跳んでいるノミと一緒にいるようになれば、「あれでいいんだ」と、また自分自身も再び跳ぶようになる。
もしもあなたが、自分は跳べないと感じていて、それでも跳びたいと思っているなら、のびのびと跳んでいる人を見つけて、その人と時間を過ごすようにしましょう。
そこで大切なのは、嫉妬ではなく、尊敬の気持ちを持って。嫉妬は相手を自分の低さに下げ、尊敬は自分を相手の高さに上げようとすることですから。
反対に呪いの言葉をかけてきたり、あなたの夢を笑ったり、その人都合の義務を押し付けてくる人からは、距離を置くようにしましょう。
自分を信じて挑戦し続けている人と時間を過ごすようにしましょう。
そして、あなただけでもあなたのことを信じてあげましょう。
あなたができない唯一の理由は、あなたができないと決めつけていることなのだから。
アメリカのメジャーリーグでプレイする日本人、大谷翔平選手。投手としても打者としても大活躍するという、マンガでしかありえなかったようなことを体現している人。その大谷翔平選手の高校時代からの「座右の銘」は──
"先入観は可能を不可能にする。"