フルート奏者のカール=ハインツ・シュッツとハープ奏者の吉野直子が特別なデュオ・リサイタルを開催
2025年6月6日(金)日本製鉄 紀尾井ホールにて、『カール=ハインツ・シュッツ&吉野直子 デュオ・リサイタル』が上演されることが決定した。
本公演は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・フルート奏者として世界の第一線で活躍するカール=ハインツ・シュッツと、日本を代表するハープ奏者である吉野直子による特別なデュオ・リサイタル。
カール=ハインツ・シュッツは、カール・ニールセン・コンクール、クラコフ・コンクールの2つの国際的コンクールで優勝以来、世界中でコンサート活動を展開し、ソリストとしてダニエル・バレンボイム、サー・ネヴィル・マリナーといった数々の指揮者と共演してきた世界的フルート奏者。2011年からウィーン・フィルとウィーン国立歌劇場管弦楽団のソロ・フルート奏者を務め、繊細な音色と圧倒的な技巧で聴衆を魅了してきた。また2013年にアンサンブル・ウィーン=ベルリンのメンバーとなり、2024年の来日コンサートでの名演も記憶に新しい。
吉野直子は日本を代表するハープ奏者。ベルリン・フィルをはじめ国内外の一流オーケストラや、アーノンクール、メータ、ブーレーズ、ブロムシュテット、メニューイン、小澤征爾など世界有数の指揮者との共演を重ねてた。リサイタルも世界各地で開催、また、ザルツブルク、ルツェルン、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン、マールボロ、セイジ・オザワ松本フェスティバルなど、世界の主要音楽祭にも度々招かれ、常に好評を博しており、日本のハープ界を牽引してきた第一人者だ。
世界屈指の実力者2人が本公演では、モーツァルトやサン=サーンスのフルートとハープのための編曲作品から、20世紀のフランス音楽を代表するひとりであるダマーズ、そして日本が世界に誇る作曲家である武満徹の名曲など、多彩なプログラムを披露する。
シュッツは本公演のプログラム・コンセプトを次のように語っている。
フルートとハープの組み合わせは、お互いの魅力を引き立て合い、美しく調和したハーモニーを奏でます。この 2 つの楽器を象徴する作品のひとつが、モーツァルトがパリで作曲した有名な二重協奏曲です。この作品をきっかけに、フルートとハープは多くの作曲家にインスピレーションを与えました。
今回のプログラムでは、この2つの楽器が織りなす豊かな音色の世界をお楽しみいただけます。日本を代表する作曲家・武満徹の作品「海へ」では、フルートとハープが水面に映る光のような流動的な響きを奏で、独特の色彩を描き出します。また、オーストリアやフランスの作曲家たちの作品も取り上げ、その中にはジャン=ミシェル・ダマーズやジャン・クラによるフランスの印象主義的な作品が含まれています。
音楽の神童と称されたサン=サーンスの「ヴァイオリンとハープのための幻想曲 作品124」は、19世紀末のパリの雰囲気を色鮮やかに描き出しています。さらに、オーストリア・ハンガリー出身のフルート奏者で作曲家、ウィーン・フィルの創設メンバーでもあったフランツ・ドップラーと、当時の名ハープ奏者アントニオ・ザマラによる「カジルダ幻想曲」では、フルートとハープの技巧的な魅力が存分に発揮され、プログラムのフィナーレを華やかに飾ります。
皆さんに会場でお会いできることを楽しみにしております。
カール=ハインツ・シュッツ
フルートとハープのデュオの魅力や表現の可能性を存分に堪能できる本プログラムを楽しみにしよう。なお、本公演では今回、25歳以下の方が特別料金で鑑賞できるチケット(25歳以下 3,000円)も販売されている。