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身近なパーツを擬似餌に?近所の川でねらう「小物釣り」がムズおもろい!

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身近なパーツを擬似餌に?近所の川でねらう「小物釣り」がムズおもろい!

世の中にはまだまだ知らない釣りがある?
新しい、そしてオモシロい釣りを探求している僕、オモシロウくん(以下Oくん)が、日々仕掛開発にいそしみ、さまざまな釣りに触れている仕掛の開発担当からユニークな釣り方を聞き出し、釣り好きのみんなにお届けする当「オモシロ釣り商会」。開発担当者だからこそ知っている情報を、あの手この手(?)で、つぶさに聞き出してみるよ!

そんな第3回の今回は、開発課の中川さんから「身近なモノ(パーツ)でねらう川魚」の釣り方を教えてもらったヨ。まだまだ知らない、オモシロい釣りはあるもんだね~。

「身近なパーツでねらう川魚」ってどんな釣り?

オイカワやカワムツといった川魚をねらうといえば、のべ竿とウキ付きの仕掛に「生きエサ」や「練りエサ」を付けてねらうのが一般的だと思っている僕(Oくん)。場所や魚の種類、サイズによっては「毛バリ」を使ったフライフィッシングやテンカラ釣りもあるんだろうけど、オイカワやカワムツを生エサ以外で釣ることってできるの? 中川さん、そのあたりから教えて!

中川さん:

「オモシロウくん、イイところに気が付いたね。確かに、一般的には生エサでねらうことの多いオイカワやカワムツといった川魚なんだけど、実は雑食性で、水生昆虫や甲殻類、水草や藻なんかをエサにしてるよ。流れてくるものは結構何にでも反応してくれる、好奇心旺盛な魚だね」

Oくん:

「へぇ~、そうなんだ!」

キラキラとした魚体がキレイなオイカワ

中川さん:

「なので、竿や仕掛はそのままに、エサだけを擬似餌に替えて釣るだけ! 生エサだと手が汚れたり準備がやや面倒なところを、擬似餌で『手軽にやってしまおう!』っていうのが、今回紹介する釣りなんだ。普段、釣りパーツとして使ってる(だろう)発光玉シリコンラバー、手芸用の毛糸なんかを使うよ」

Oくん:

「そ、そんなイージーなパーツでホントに釣れるのかなぁ……(怪しいなぁ)」

どんなトコロで釣る?

スゴ~くかんたんそうに教えてくれた中川さんだけど、正直、まだまだ半信半疑な僕…。具体的にはどんな場所で釣れるのかな? 引き続き教えて、中川さん。

中川さん:

「オイカワやカワムツといった川魚は、比較的どこの川にでもいるよ。一昔前に比べると少なくなったとはいわれているけど、住宅街を流れる小さな川にいることもあるし、田んぼや畑の間を流れる小川なんかであれば間違いないだろうね。
川幅5~10m程度の比較的水深の浅い川を覗いてみて、水面をパシャパシャしている様子が確認できるとかんたんだね」

Oくん:

「川の河口よりも中・上流の小規模河川っていった所かなぁ」

中川さん:

「水面をパシャパシャしていなくても、群れで泳いでいたり岩の藻を食(は)んでいれば、キラキラと魚体が反射するので見つけやすいね。とにかく、何かしらの魚の姿が確認できたらOK。あとは竿を出してみて、魚の反応を見てみよう!」

Oくん:

「まずは、近所の川を散策するトコロからだね!」

岩の陰に群れる小魚たちの姿。何かしらの魚の姿が確認できたら竿を出してみよう!

ちなみに、子ども連れでのんびり楽しむなら護岸された足場のよい川がオススメ。もし、夏場で足を浸けながら釣る場合は、長靴やマリンシューズ、場合によってはゲーターを着用するなど、安全第一を心掛けよう。もちろんライフジャケットも忘れずに。

タックルやエサはこんな感じ

ところで、道具はザックリと「のべ竿」「ウキ付き仕掛」「擬似餌」っていうことだけど、具体的にはどんな仕掛で、どんな物を用意したらいいのかな? 道具のことについて詳しく教えて、中川さん。

中川さん:

「それじゃぁ、詳しい道具立てについて見ていこうね。タックル一式は次のような具合だよ」

【参考タックル】

●竿:

のべ竿 2.7m~3.6m程度

●ライン(道糸):

ナイロン 1号

●仕掛:

市販の「池・川小物用ウキ釣りセット」など

・ウキ:

タナゴ用ウキ、もしくは極小サイズの玉ウキ・トウガラシウキ

・ハリス:

ナイロン 0.4~0.6号

・ガン玉:

G5~G4(0.17~0.2g) または、割ビシ 極小~小小(0.2g~0.25g)

・ハリ:

袖バリ 3号程度

●エサ(擬似餌):

発光玉・シリコンラバー・毛糸…etc 身近にあるパーツ類

ウキ止めゴムで留めたウキ。その下にハリスをセット

中川さん:

「竿の長さは足場の高さや水深にもよりけりなので、扱いやすい長さのものを選んでね。ただし、2m前後の短い竿になると魚との距離が近過ぎて気付かれやすいので、やや不向きかな。そして、仕掛の長さは竿の長さを決めてから、竿の長さに合う全長のものを選ぶとイイよ」

Oくん:

「タックルは生エサで川魚を釣るのと変わりないんだね。特徴はやっぱりエサ…」

中川さん:

「そう、大きな違いはエサ! 普段ほかの釣りでも使っている発光玉やシリコンラバー(の切れ端)、手芸用の毛糸など、川魚の口に入る小さなサイズのもので、存在をアピールしてくれそうなものを使うのがこの釣りのオモシロいところだね。何が釣れるか、イロイロと試してみると楽しいよ!」

Oくん:

「う~ん、実際に釣れるところを見てみないと何とも…だけど、まずはやってみてからだね!」

エサは身近なパーツで。左から、手芸用の毛糸、シリコンラバー、発光玉。どれもチョン掛けしたり、結び付けただけなど、かんたんにセット

気になる釣り方は?

半信半疑のまま、中川さんについてきた僕。郊外ののどかな田園地帯を流れる川と、やや郊外ながら、住宅地を走る幹線道路の脇を流れる川の2ヵ所で実際に釣りを試してみたヨ。中川さんに釣り方やコツを教わってみよう。

中川さん:

「それじゃ早速、釣り方をステップごとに見ていこうね」

Oくん:

「よろしくお願いします!!」

【釣り方のステップ】

(1)立ち位置から上流に向けて、仕掛を振り込む

(2)自分の手前、もしくは少し下流側まで仕掛を流す

(3)流れていく間に仕掛が沈みウキが立つので、ウキの動きに注意

(4)ウキが水中に引き込まれたり、スーッと横に動く「アタリ」があれば竿を立てる(=アワセを入れる)

(5)数投してアタリがなければ、仕掛を流す場所を変える

中川さん:

「基本的にはコレだけ。魚の反応がよければすぐにアタリがあるし、反応が悪かったり魚がいなければ、どんどん釣る場所を変えて魚を探していくといった具合かな」

反応がなければどんどんポイントを移動して、条件のよい魚を探したり、群れの居所を突き止めよう!

中川さん:

「コツは、まず魚がどこにいるかを確認すること。流れの中にいるのか、岩に繁茂している苔に着いているのか、水面で跳ねているのか…魚の居場所と反応を見てみることが大事だね。また、浅瀬にいるのか少し水深のある場所にいるのかも確認してウキ下を調整、できるだけ魚の目線にエサが流れるようにするのがポイントだよ。
オイカワやカワムツは仕掛の着水と同時に集まってくるけど、エサがゆっくりと沈み込む際にアタリが出ることが多いので、仕掛を投入した直後は集中してウキを見ておくとイイね。アタリがなければ、竿で仕掛を軽く引っ張って動かし、誘いを入れてあげると反応することも多いよ」

魚の目線に合うようにウキ下を調整したり、魚の反応を見ながらエサも替えてみよう!

Oくん:

「エサが擬餌だから、動きがある方が反応がイイってことかな?」

中川さん:

「そうだね。生エサと違ってニオイや味がないから、何もしなければ魚を寄せる力が弱いのが擬似餌のデメリットではあるね…。その分、視覚的なアピールで“食わせる“必要があるから、流し方や誘い方を魚の反応を見ながら工夫してみるのが大事。その意味で『どんなパーツが今日のエサとして合っているのか?』を探るのも、この釣りの面白さであり、釣果を出すコツかな」

Oくん:

「ちょっとテクニカルなのがオモシロいってことかぁ!」

ときには竿を軽く煽って仕掛を動かし、誘ってあげるのも大事

何よりその魅力は…


エントリーの手軽さと釣りの奥深さ!?

生エサを準備する必要がなく、道具立ては手軽。だけど、意外に釣りとしては奥深く、テクニカルな釣り…。そんな印象の今回の釣り。ひと言で言うと、この釣りの魅力とは?

中川さん:

「やっぱり、この釣りの魅力といえば、『こんなパーツで釣れるの!?』っていう意外性かな。
オイカワやカワムツはターゲットとしては小さな川魚だけど、好奇心旺盛で果敢にアタックしてくる元気な魚。その魚を“ねらって釣ろう”とすると意外に難しい現実…。それを、身近なパーツを利用した擬似餌で釣るという面白さは、きっとハマると思うよ~。実際どうだった? オモシロウくん」

Oくん:

「確かに、初めて釣れたときは『えっ! 発光玉で釣れちゃった!?』って驚いたなぁ。だって、ただの小さな玉なんだもん。でもそのあと時間が経つと食いが渋ったり、ラバーや毛糸に付け替えて試してみたけど反応がイマイチだったり…。そして、あの手この手を試すとまた釣れたり! 試行錯誤の末”釣った“感じはオモシロかったかな」

中川さん:

「でしょ! その意外性と、釣れてみるとかんたんな手軽さ。そして、釣れないときの試行錯誤も楽しい。ほかにも、釣りとしては道具が少なくて済むことや、短時間でも楽しめることなど、結構、この釣りは魅力的だと思うよ。朝夕のちょっと小1時間だけ近所で楽しむにはもってこいかな!」

といったワケで今回の「オモシロ釣り商会」は、中川さんに「身近なモノでねらう川魚」という釣りモノと、そのアレコレを教えてもらったよ。
まだまだ世の中にはきっと知らない、オモシロい釣りモノがたくさんあるハズ。これからも僕、オモシロウくんが独自の調査と聞き込みで探求を続け、みんなに届けていくので、ぜひ楽しみに待っててね!

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