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「一度は見てみたいと思う冬の絶景」TOP10 ②(1~5位)! 山形・蔵王や世界遺産・白川郷、北海道のゆるならではの自然現象が1位に!観光におすすめ!

鉄道チャンネル

海一面に広がる流氷の景色(北海道)

雪が降るこの時期ならではの、「一度は見てみたいと思う冬の絶景」の結果を、阪急交通社が、2024年10月にWebで20代以上の男女を対象に行った調査を元にお伝えしていきます。

【6-10位】冬ならではの景色!「一度は見てみたいと思う冬の絶景」TOP10 ①(6-10位)! 銀山温泉や兼六園、阿寒湖の幻想的な風景など観光におすすめ | 鉄道チャンネル

前回に続いてお伝えしていきましょう。この記事は、阪急交通社が、2024年10月にWebで20代以上の男女を対象に行った調査を元にお伝えします。

5位 北海道・小樽市の夜が特におすすめの幻想的な景色

小樽運河の雪景色(北海道)

5位 小樽運河の雪景色(北海道)

札幌から近く、電車でも車でも行きやすいこともあり、多くの人が訪れる北海道を代表する観光地となっている小樽市。小樽には、小樽オルゴール堂や、北一硝子、田中酒造亀甲蔵、小樽洋菓子舗ルタオ本店など散策を楽しめる場所から、北海道ならではの新鮮な海産物・お寿司がいただけるお店の数々、おたる水族館や天狗山ロープウェイのようにファミリーで楽しめるところが揃っています。市内にある「小樽運河」(おたるうんが)は、北海道開拓の玄関口として発展してきた「小樽港」の荷揚げ船が、倉庫の近くまで直接入っていけるよう作られた水路で、運河沿いの倉庫は当時の姿のままレストランなどに再利用され、散策路には63基のガス灯が並ぶ観光名所になっています。
そんな「小樽運河」は、冬季になると石造りの倉庫群と雪景色が幻想的な雰囲気を生み出します。特に日が暮れる頃には、ガス灯の明かりが雪に反射するノスタルジックな景観を楽しめることでしょう。2月には、雪の中にろうそくの灯りがゆらめく「小樽雪あかりの路」が開催され、雪のオブジェと優しい灯りが運河周辺を彩ります。

<小樽運河へのアクセス>
・(札幌から鉄道)JR札幌駅 → 快速で約30分、普通列車で約45分 小樽駅 → 徒歩で8分
・(札幌から自)札幌中心部から 札樽自動車道経由で約60分 → 小樽IC(終点)下車

4位には他では見ることのできない「蔵王の樹氷」

「蔵王の樹氷」(山形県)

今回の調査の4位は、東北地方の山形県の「蔵王」(ざおう)で見られることで有名な、樹氷の景色がランクインしました。「蔵王」は、山形・宮城の両県にまたがる連峰の総称ですが、そんな蔵王で有名な冬の景色「蔵王の樹氷」して多くのメディアで紹介されているのが、山形県側にある蔵王ロープウェイに乗り山頂付近から眺める、木々に雪や氷がモコモコとくっついた景色です。
東北地方の奥羽山系の山域で見ることが出来る「樹氷」は、氷や雪がつきやすい常緑針葉樹アオモリトドマツ(オオシラビソ)の木々に、シベリアからの強い季節風で運ばれてきた、霧状になった多量の氷点下の水滴や雪がぶつかり瞬間的に凍り付くことで、大きく成長していくのが原因で発生します。その神秘的な姿から「スノーモンスター」とも呼ばれており、特殊な条件下でつくられた氷の芸術は独特な魅力を持っており、アンケートにおいても「他では見ることのできない景色を見たい」との声が複数見られました。樹氷のシーズンは例年12月~2月頃で、「蔵王ロープウェイ」の山麓駅付近には温泉地になっており、温泉に入った後にロープウェイに乗って樹氷原を巡るというのも良いのではないでしょうか。

<蔵王の樹氷・蔵王ロープウェイへのアクセス>
・(東京から鉄道)東京駅から、JR山形新幹線で約2時間30分 → 山形駅 → バスで約45分、蔵王温泉
・(仙台から鉄道)仙台駅から、仙北線もしくはバス 60分 → 山形駅 → バスで約45分、蔵王温泉
・(車の場合)山形自動車道の山形蔵王IC下車 約25分(福島・新潟からは山形上山IC も利用可)

3位には有名な世界遺産「白川郷」の景色

白川郷の雪景色(岐阜県)

3位 白川郷の雪景色(岐阜県)
岐阜県白川村の「白川郷」(しらかわごう)は 「人類の歴史上重要な時代を例証するある形式の建造物、建築物群技術の集積、または、景観の顕著な例」として、1995年に世界文化遺産に登録されました。「合掌造り集落」には、大小100棟余りの合掌造りが数多く残っており、今でもそこで人々の生活が営まれている集落としても知られています。
冬場には、豪雪地帯ならではの合掌造りの家屋群と雪景色が見事に調和する絶景に出会えます。例年、1月~2月頃には夜間にライトアップイベントも開催されており、幻想的に照らされた家屋や、田んぼの水面に反射する逆さ合掌造りの風景は必見で、「日本の原風景」や「日本らしい景色」を楽しむことが出来ます。

<白川郷へのアクセス>
・(名古屋から鉄道)名古屋駅から特急で3時間25分 → 高山駅 高速バスで約50分
・(名古屋からバス)名古屋バスセンターから高速バスで約2時間30分
・(金沢/富山からバス)金沢駅/富山駅から高速バスで、約1時間20分/約1時間20分
・(車の場合)東海北陸自動車道 荘川IC下車約45分、北陸自動車道 白川郷IC下車約5分

2位には、北海道で見られる「ダイヤモンドダスト」

ダイヤモンドダスト(北海道など)

2位に選ばれたのは、「ダイヤモンドダスト」という自然現象で、気温がマイナス10度以下であることに加え、無風・適度な湿度など、発生にはさまざまな条件が必要になります。大気中の水蒸気が短時間で凍り、氷の結晶となって光り輝くという幻想的な現象で、太陽の光を受けてキラキラと輝く様子が、まるで空からダイヤモンドの粉が降り注いでいるように感じられるため、この名前が付けられました。
日本国内だと、北海道の中でも、道北の上川地方(旭川・和寒・剣淵・士別・名寄・幌加内・朱鞠内・上川・富良野・占冠など)や、道東の十勝周辺地域(陸別・足寄・弟子屈、遠軽など)が、マイナス20度以下まで気温が下がる事が多い地域のため、そういった極寒地域を1月~2月頃少し長めに訪れ、気温が一番下がる早朝に観測をすることがおススメになります。(内陸部に位置する場所で、夜中に雲が無い場合に、地上の熱が空に放出されて寒い朝になることが多いです)自然を相手にした現象なので、見るための条件は難しいものではありますが、もしも目にすることが出来れば、その幻想的な光景は一生の思い出となることでしょう。

<北海道でダイヤモンドダストを見るなら>
・道北の上川地方や道東など寒い地域に、1月~2月の出来るだけ気温が下がる期間に滞在するのがおススメです。旭川や士別、名寄、富良野などを宿泊の拠点として、車での移動ができるようにして、日の出の直後の時間帯を狙い観測をしてみるのが良いと思います。

世界的にごく限られた地域のみでの貴重な自然現象、1位の「オホーツク海の流氷」

オホーツク海の流氷(北海道)

1位に輝いたのは、北海道で見られる「オホーツク海の流氷(りゅうひょう)」です。オホーツク海は、北海道の北西に広がる、樺太(サハリン)・千島列島・カムチャツカ半島などに囲まれた海の名称です。海水は塩分を含むため真水に比べると凍りにくいのですが、マイナス1.8度まで冷えると凍り始め、海の水が凍った氷を流氷と呼んでいます。寒い日が続くと、薄い氷の板が出来て、やがて氷の底面に接した海水が次々に凍って厚くなっていきます。ロシアで生まれた流氷は、1,000kmもの旅をして、北海道の北東に流れてきます。

北海道のオホーツク海沿岸では、例年1月中旬から3月中旬にかけて、この流氷を観測することができます。厚みが50cm近くもある分厚くて大きな氷となった流氷で、見渡す限りの海一面が埋め尽くされるという、壮大なスケールの景色が広がります。一面を真っ白に埋め尽くす流氷の景観は、北海道でしか見られない壮大さです。アンケートにおいても、「自分の生活圏では絶対に見られない風景」といったコメントが見られたといいます。

<北海道で流氷を見るなら、紋別、網走、知床ウトロ>

流氷の観測地としては、紋別、網走、知床の斜里町側が良く知られています。砕氷船への乗船や、流氷ウォークなどのアクティビティがあり、展望台からも流氷が観察できます。もちろん岸から見るだけでもダイナミックな光景を堪能できますが、実際に間近で流氷を見るためには、紋別発の「ガリンコ号」や網走発着の「おーろら」などの砕氷船に乗ったり、「流氷ウォーク」のツアーに参加するのがおススメです。
・[紋別へのアクセス](飛行機)東京 → オホーツク紋別空港 → 市内まで約17分、(バス)札幌/旭川から高速バスで、約4時間20分/約3時間
・[網走へのアクセス](飛行機)羽田・札幌 → 女満別空港 → 網走市内までバス・車で約30分、(鉄道)札幌駅から特急で約5時間30分、旭川駅から特急で約3時間50分、釧路駅から快速で約3時間20分、(自動車)札幌から約5時間30分、
・[知床へのアクセス](飛行機)羽田・札幌 → 女満別空港 → ウトロまでバス・車で約2時間15分、(鉄道)札幌駅から約6時間15分・知床斜里駅 → ウトロまでバス・車で約45分など

思っているよりもかなり広いのが北海道です。道内各地への移動の際にも交通規制や通行止めが発生する可能性があります。時期により時刻表や地図などを入念に調べた上でお出かけください。

海一面に広がる流氷の景色(北海道)

「一度は見てみたいと思う冬の絶景」ランキング

今回は阪急交通社が発表した「一度は見てみたいと思う冬の絶景」ランキングの結果を発表してきました。

出展:阪急交通社「一度は見てみたいと思う冬の絶景」ランキング

【調査概要】
有効回答数:559名
調査期間:2024/10/11~2024/10/18
調査機関:株式会社ジャストシステム(「Fastask」利用)
調査対象:全国、20代以上の男女
調査手法:Webアンケート
(情報・写真:阪急交通社)

こちらでご紹介したような、冬の絶景スポットを巡るツアーは、阪急交通社などで多数催行されています。氷点下の世界ならではの自然現象や雪化粧をまとった絶景を満喫したい人は、ぜひ冬に人気のスポットを訪れる旅行を検討してみてはいかがでしょう。

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