【めぐみさん拉致現場大臣視察】辻清人内閣府副大臣「最優先事項として・・・」まるでテンプレ読むごとく
視察後にめぐみさんが連れ去られた冷たい日本海をバックにぶらさがり会見を開く辻清人内閣府副大臣。会見後の質疑応答は行われなかった
11月16日、辻清人内閣府副大臣が「忘れるな拉致 県民集会」に出席のため新潟市を訪問、集会に先立ち新潟市中央区の横田めぐみさん拉致現場を視察した。
めぐみさんは47年前の1977年11月15日、当時通っていた新潟市立寄居中学校から下校途中で北朝鮮工作員の手によって拉致された。連れ去られた当時13歳の少女だっためぐみさんは、今年で60歳になった。
辻副大臣らは12時35分にめぐみさんの母校である寄居中学校に到着。拉致被害に遭った当日の帰宅ルートを案内されながら、拉致現場である寄居浜までの道のりを徒歩で移動した。
寄居中学校から帰宅ルートをたどる
視察終えた辻副大臣は報道陣を前に「今日、めぐみさんが歩いた道のりをたどり、あらためて深い憤りと、帰りを待つご家族に対し申し訳ない気持ちを持った。拉致問題の解決は我が国にとっての最優先事項ととらえ、石破総理大臣も一刻も早く全員が帰国できるように取り組みたいと話している」と語った。2002年の日朝首脳会談から延べ11人の総理大臣が就任してきたが、総理が替わるたびに「日本の最優先事項として取り組む」という言葉が繰り返されるばかりで事態は停滞の一途。この日の副大臣の抑揚と感情のない口調は、まるでテンプレート(定型文)を読むごとくにも感じられた。
なお、例年の大臣視察で行われていた会見後の質疑応答は割愛された。
拉致現場付近と目される新潟市中央区の寄居浜