Yahoo! JAPAN

Bread Journey(パンジャーニー)オーストリア編②は、 モーツアルト生誕の地であるザルツブルグから180㎞。
バスに揺られ3時間。オーストリア南東部に位置し、第2の古都グラーツへ。“オーストリア南部の美“とも称される美しい街に到着。

ハプスブルグ家統治時代の影響を残すグラーツは、旧市街を見下ろす城山(シュロスベルグ)がそびえている。
歴史上の最強の城塞は1809年にナポレオンとオーストリアが手を結んだ際、後々フランスの脅威にならないよう取り壊されてしまったという歴史がある。

今はシンボルの時計台と鐘楼が残されている。 ケーブルカーで城山に登り、旧市街を見渡すと、煉瓦で覆われたオレンジ色の屋根と白い壁で統一された世界遺産が一望できる。どこかセピア色がかった、中世の面影が色濃く残る街である。古都グラーツはお散歩にはぴったりなこじんまりとした街。道すがらの建物に歴史を感じながら、闊歩する。

『ホーフベッケライエーテッガー・タックス(Hofbackerei Edegger-Tax)グラーツ本店』に訪問。美しい樫の木の木造の店舗。ハプスブルグ家の紋章が豪華な重厚な店構えに圧倒される。1569年創業の王家御用達のベーカリーを目の前に鳥肌が立つ。数年前、日本で移転前の麹町に足を運んだことがあり、その際に”ハンドカイザー”を初めて食べた。5本の星形のカーブを型押しではなく、職人の手で成形したカイザーゼンメルである。(日本では、現在、シェフと共に京都に移転していると伺った。)

店内に入ると手前のショーケースにヴィエノワズリー、ケーキ。奥にはリーンなパンが品良く並んでいる。店内には小さなカフェスペースも併設。(ツアーの短時間滞在のため断念)

【購入したパンとスイーツ】
■Ribiselkipferi(リビセルキプフェル)3.10ユーロ(日本円約496円)U字型のブリオッシュ生地のパン。
生地はバターの風味が強く、柔らかくしっとりとしている。中のラズベリージャムは酸味がありおいしい。そして、大きく満足感がある。

■SUSSES MINI GEBACK-VEGAN 16.90ユーロ(日本円2400円）
お土産用に愛らしいパンの形をしたビーガンクッキーを購入。カルダモンの香りが香ばしい乾パンに近い食感。

■Vanillekipferl(ヴァニレキプファルン)9.10ユーロ(日本円約1456円)
欲しかったウィーンのクリスマスのお菓子、バニラとアーモンドのクッキーを購入。口溶け良い甘露なご褒美。

454年続くグラーツの本店は荘厳。

写真には絶対に写りたくない女性の店員さんは英語は通じないが清潔感ある感じの良い接客。

もう2度とここを訪れることはないかもしれない….
ホーフベッケライエーテッガー・タックス京都店を再訪し、旅の思い出を反芻したいと思う。

SHOP INFORMATION
【店名】Hofbackerei Edegger-tax(ホーフベッケライ エーデッガー・タックス)
【住所】Hofgasse 6 8010 GrazAustria
【電話】+43 316 830230
【営業時間】月~金：7:00~18:00 、土7:00~12:00
【定休日】日

※写真の商品の種類、価格は、2023年10月現在の情報となります。
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗もしくはSNSなどでご確認ください。