斎藤知事と森友問題の共通点とは?「権力者が保身のために」「部下の命が…」
お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組、『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) 9月27日の放送は、大竹まことと金曜パートナーの壇蜜がお休み。ジャーナリストの青木理氏と経済学者の金子勝氏がリスナーのメッセージをテーマに議論を交わした。
ーー兵庫県知事について、人の死にも道義的責任を感じない人が県の行政のトップに立つということをどう思うか。人の命ほど大切なものはない、というメッセージを紹介ーー
金子「僕が思うに、ここまでこだわってやってる姿を見ると、ブレーンが全部いなくなっているから、たぶん弁護士と奥さんの言うことしか聞いてない。そうすると、法的責任回避のために一言でも謝らないという路線をずっとやる。しかも、議会を解散すると維新が議席を減らすのは明らかなので解散は選べない。多分そういう流れの中で、自分は間違ってないんですということを貫いて、法廷に立っているのと同じ感覚でやってるんじゃないかと僕は思う。それ以外にはあまりに非人間的なので、ちょっと許されないと思うんですね。ある程度頭が動いているとすれば、多分、法的責任回避のために動いていると。逆に言えば、百条委員会は出直し知事選があろうがなかろうが、徹底的に法的責任を追及し続けないといけないと僕は思いますね」
青木「この斎藤知事の問題と、それから森友学園の問題には結構共通点があって、要するに、ある種の保身なんですよ。つまり(安倍さんが)「私が森友学園で便宜を図ったことが事実だと分かったら議員も総理もやめます」と言ったことによって、ワーッと改ざんまで起きちゃって、赤木さんはその改ざんをさせられたことで精神を病んで、自ら命を絶ったわけでしょう。斎藤知事の場合も、パワハラだ、おねだりだって言って、それはそれで問題だけれども、「そんなことを言ってる奴はケシカラン! 嘘八百だ」と言ってネタ元を探して、そのネタ元を脅して、最終的に死に至ってしまった。つまり、権力を持ってる人が、自分の保身のためにやったことで、最終的に命をなくす。しかもそれが部下だということを考えると、共通点はあるんだろうと感じます」
金子「その通りだと思いますね。でも、本丸は僕は阪神・オリックスの優勝パレードだと思います。補助金のキックバックですね」
青木「あちらは、もしかすれば刑事事件化してもおかしくないですよね」
金子「でも結局、全然報道しないじゃん。この報道のひどさ。死に至らしめられた人たちの声、家族の声、それがなんで起きたかって追求が一切ないんだよ。斎藤知事が、例えばパワハラや、おねだりした面白おかしい取材を、ワイドショーが面白い形で取り上げてるんだけど、面白おかしい話じゃないんだわ。人道的な問題として、きちんとした法律違反で、人命に関わってる問題を、徹底的にメディアが追求しなきゃいけないんだよ。袴田事件も同じなんだよ。やっぱり人の命が一番尊いので、それがなぜ起きたのかっていう原因を徹底的に究明しない限り、この問題の本質にはたどり着かないと僕は思っています」
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