マンション28階から飛び降りた80歳女性、凄惨な死に「命を絶つことを考えないで」の声(米)
米ニューヨーク州ニューヨーク市内で12日、80歳の女性がマンションの28階から飛び降りて命を落とした。動機などは明らかにされていないが、女性の凄惨な死を複数の人が目撃しており、「どうか命を絶つことを考えないで」「自殺を考えている人は助けを求めて」など様々な声が寄せられている。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。
【写真】目撃者は「女性の服の一部が階下のフェンスに引っ掛かっていた」などと証言した
事故が起きたのは、マンハッタン区アッパー・イースト・サイドにある33階建て高級マンション「パーク・レジス(Park Regis)」で、12日午後3時半頃、80歳の女性が28階から飛び降りた。
目撃者によると、建物には外に突き出たバルコニーがあり、女性は落下する途中で何度か出っ張った部分に衝突し、体が絡まりながら転落したという。
その際に途中で頭部と腕が切断され、テラスに残されていたそうだ。マンションの住人の一人は「道路に横たわる女性には頭がなかった」と証言した。また別の目撃者は、女性の服の一部が階下のフェンスに引っ掛かっていて、フェンスは衝撃で折れ曲がっていたと話していた。
さらに、事故直後に現場にいた23歳の目撃者は、「誰もが道路に転落した女性のそばに駆け寄っていった。でも、彼女はすでに亡くなっていた。遺体は道路に落ちたものの、頭や脚はビルのフェンスにぶつかった。ここからフェンスが曲がっているのが見えるし、そこには服の一部が引っ掛かり血が付着していた」とショック状態で述べた。
なお、ニューヨーク市警察(NYPD)は、女性の動機や身元については公開していないものの、マンハッタン区チェルシーでは同日午前5時頃にも、22階建てビルの17階のバルコニーから男性が飛び降りて亡くなっており、女性の事故について、次のようなコメントが寄せられた。
「なんて恐ろしい人生の終わり方。」
「こんなニュースが多すぎる。」
「これは悲劇。」
「ニューヨークの状況は非常に悪くなっている。」
「心が張り裂けそう。家族や子どもたちはどこにいたのだろう。」
「彼女が何かに悩んでいたのか、認知症や経済的な問題を抱えていたのかは分からないけど、愛する人たちのことを考えると心が痛む。」
「悲しい事故。子供がいなかったり、妻や夫を亡くしたりしたお年寄りは非常に寂しく暮らしている。お年寄りに優しい社会になることを願っているし、もし近くにお年寄りがいたら、声をかけてあげて。彼らから学ぶことは多いはず。」
「哀れな彼女の魂が、平和を見つけられるように祈っている。」
「こんな死に方は避けるべき。目撃者には同情する。これはトラウマになるだろうから。」
「私は高所恐怖症だから、飛び降りることはできない。でも命を絶ってはいけない。」
「自殺を考えている人がいたら、どうか考え直して欲しい。助けを求めよう。そして建物から飛び降ることはしないで。ほかの人を巻き添えにする可能性もあるから。」
ちなみにNYPDは昨年10月、高架交差路の上から飛び降りようとした男性を説得する場面を警察官のボディカメラで撮影し、その映像をXで公開した。2人の警察官は約40分間、男性に「人生は美しい」「どうか諦めないでくれ」と必死に語りかけていた。
画像は『New York Post 「Elderly woman decapitated as she plunged to her death from tony NYC building: ‘She had no head’」(J.C. Rice)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)