三笠公園 27年3月リニューアルへ 市と企業グループが基本協定
施設の老朽化が進む横須賀市の「三笠公園」(稲岡町、約3・14ha)の改修を巡り、市は12日、大和リース(東京都)を代表とする企業グループと大規模改修に向けた基本協定を締結した。2027年3月末のリニューアルオープンを目指し、市内外に向けた新たな魅力を創造・発信する拠点として再整備する。
同園の大規模改修は、音楽噴水の設置や敷地を拡張するなどした1984〜86年以来初めて。今回は民間資本を活用し、整備や運営管理を行う「Park-PFI」(公募設置管理制度)と指定管理者制度を活用する。整備・運営は同社や西武造園(東京都)など4社から成る「よこすか三笠パートナーズ」が担う。
主な整備内容は管理事務所、大規模なマルシェなどを開ける大屋根広場(約500平方メートル)、芝生広場(約3千平方メートル)、大型エア遊具など。整備費は約14億2千万円で、国の交付金を活用し、国と市がそれぞれ約6・74億円、事業者が約7千万円を負担する。
事業者からの提案では、開園後に年間100回以上のイベントを実施。通年の賑わい創出を図りながら年間来園者数を現在の190万人(2019年)から250万人まで増やす計画が盛り込まれている。
この日、基本協定締結後の記者会見で上地克明市長は「さらに多くの人の心が踊る場所になることを期待している」と述べ、大和リースの角一吉昭横浜支社長は「地域活性化や課題解決に向けた整備運営をしていきたい」と抱負を語った。