親子で体験、国際交流 「たぶんか夏まつり」初開催
親子でさまざまな国の文化体験を楽しむ「たぶんか夏まつり」が8月10日、十日市場町にある緑区地域子育て支援拠点いっぽで初開催された。
いっぽでは、昨年開いたサリーなどの民族衣装を着て楽しむイベントが好評を博したことで「今年はお祭りとして開催したい」と同夏まつりを企画したという。
この日、多くの親子連れが来場し、会場はイベントを楽しむ子どもたちの元気な声に包まれた。施設の2階では韓国、中国、モンゴル、ケニア、インドなど10カ国の民族衣装が用意され、来場者たちは好みの衣装を選んで記念撮影を楽しんだ。3歳の娘と来場した女性は「いつもいっぽに来ていますが、民族衣装を着られる機会はなかなか無い。衣装が可愛くてうれしいです」と笑顔で話していた。
また、地域に暮らすインド人女性によるヘナタトゥーの体験コーナーも人気を集めた。時間が経過すれば色が消えていくもので、多くの女性たちが手や腕などにデザインを施してもらう姿が見られた。
多言語に触れる機会も
1階のひろばでは、中国語で子ども向けの物語が紹介されたほか、英語語りかけグループ「LittleHELLOs」のメンバーが英語で絵本を読み聞かせた。また英語・日本語それぞれの歌詞を紹介して『イッツ・ア・スモール・ワールド』を演奏し、来場者たちは声を合わせて歌を楽しんだ。
さらに、ボリビアに滞在していた経験を持つ油井文さん=人物風土記で紹介=が現地の衣装に身を包み、ボリビアのダンスを紹介。集まった子どもたちは一緒に踊るなどして楽しんでいた。
青葉区から3歳の息子と来場した女性は「みんなでディズニーの歌を歌えて楽しかった。ボリビアのダンスは普段見る機会が無いので、見られて良かった」と話した。
いっぽの松浦千惠施設長は「いろいろな国について自宅で調べてみたいという人もいた。多文化理解につながったと思う」と語った。