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日本平動物園を訪ねる(その参)

アットエス

2024年8月4日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」。今日は、日本平動物園を訪れます。
語り:春風亭昇太
富士山を望む景勝地、日本平の麓にある日本平動物園は昭和44年、1969年8月1日に開園しました。

開園当時、123種371点だった動物たちは55周年を迎えた現在、およそ140種600点にまで仲間が増えています。

そんな中で、開園当時から日本平動物園とともに歴史を刻んできたのが、アジアゾウのダンボです。

推定年齢3歳で日本平にやってきたダンボ。6月には、58歳を祝う誕生会が行われました。

日本で暮らすメスのアジアゾウの中では最高年齢です。開園翌年の1970年にはシャンティがインドからやって来ました。

静岡出身のインドへの留学生が、現地で慈善活動に取り組んだことが縁で、友好のあかしとして贈られたのです。

昭和の時代には、静岡まつりのパレードに参加したり、静岡浅間神社に初詣に行ったりするなど、シャンティが街に出かけていくこともありました。

ダンボとシャンティは50年以上にわたって日本平動物園で仲良く暮らしてきましたが、2022年シャンティが53歳で天国に旅立ちました。

シャンティが元気だった頃から、ゾウたちに仲間を増やしたい思いはありましたが、ワシントン条約や飼育環境の条件などでそれは難しく、日本平動物園のゾウは現在ダンボだけになりました。

55年の時を経て時代が移り、動物の飼育環境に関する考え方も変化してダンボやシャンティが来てくれた頃とは動物園の有り方も変わってきています。

静岡市歴史めぐりまち噺し、今日のお噺しはこれにて。 <!-- tag:/area:静岡市駿河区 -->

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