変わった地名に注目! 静岡のナゾを調べた人気記事TOP3 ・2024
テレビ静岡の情報番組「ただいま!テレビ」では、さまざまな地域のナゾを調査しました。難しい地名やその由来を調べると、おもしろい歴史が見えてきます。こうした記事のうち2024年にテレしずWasabeeで最もよく読まれた3記事をご紹介します。
3位 静岡県内で一番長い地名を覚えておこう! 漢字で10文字 2人の名前がくっついて誕生【藤枝】
第3位は、藤枝市に存在する静岡県内で一番、文字数の多い地名を調査した記事でした。
その地名は「久兵衛市右衛門請新田(きゅうべえいちうえもんうけしんでん)」。
漢字10文字です。
藤枝市郷土博物館・文学館で地名の由来を教えてもらうと、この土地を開墾した2人の名前をつなげた地名だとわかりました。
一人目が田中久兵衛、もう一人が市右衛門です。2人はいまで言うビジネスパートナー。
現地は民家6軒分という非常に狭いエリアで、住民は長い地名を「興味を持ってもらえて面白い」と前向きに捉えているようでした。
2位 【難読地名】「虫」に「見る」と書いて? 遡ること縄文時代 貝塚に由来していた
第2位は難読地名を調べるシリーズから、虫に見ると書く「蜆塚」を調査した記事がランクイン。
浜松市中央区にある地名で「シジミヅカ」と読みます。
ところがこの場所、シジミは名産ではありません。なぜ蜆塚なのでしょうか?
その答えは博物館にありました。
蜆塚の由来は、シジミの貝殻でできた貝塚がこの地にあったからでした。
すぐ近くにある佐鳴湖に今よりも海水が入り込んでいたので、シジミがいっぱい生息していたそうです。最近はシジミを復活させようという動きもあり、近い将来、また食べられる日がくるかもしれません。
■施設名 浜松市博物館
■住所 浜松市中央区蜆塚4ー22ー1
1位 【難読地名】「馬場町」全国で2カ所だけこの読み方 わかる? 徳川家康の頃の文献から由来のヒントが
そして2024年、もっともよく読まれたのは、これまた難読地名シリーズから全国でこの読み方は2カ所だけという「馬場町」の記事でした。
馬場町は静岡市葵区の静岡浅間神社近くにあります。
「ババマチ」「ババチョウ」と読みたくなりますが違います。「ババンチョウ」と言うんです。
徳川家康公が駿府城を建てた頃の書物には「馬場之町」と書かれているので、記事では「ババノマチ」と言っていたのが、なまって「ババン」になったのかもしれないと推測。
浅間神社で馬を使った行事を行うため、馬を育てて訓練する場所として一帯を馬場町と呼んだのではないかという結論に行き着きました。
全国で「ババンチョウ」と読むのは長野県飯田市とここの2カ所だけ。方言やなまりが似ているからかもしれないということでした。
以上、2024年に静岡のナゾを調べたコーナーの記事TOP3でした。身近にあるモヤモヤっとしたナゾが解けると気持ちがいい! 知れば知るほど、より静岡に愛着がわく記事でした。