新潟県立高校10年で22校減少し64校に 県教委が構想案 上越地域39学級から12学級減少
新潟県教育委員会は2024年12月、少子化による中学校卒業見込み者数の減少を踏まえた県立高校の将来構想案を公表した。学校数を2025年度の86校から10年間で22校減少し2034年度に64校に再編するというもので、県民の意見を聞くための説明会を12月19日午後7時から上越市新光町1の上越文化会館で開く。
県教委の推計によると、県内で2034年度に中学校を卒業する生徒数は、2025年度の1万7782人から3854人減少して1万3928人となる。これに伴い、学校数を試算して64校とした。募集学級数は2025年度の314学級から225学級に減少する。
《画像:「県立高校の将来構想」案より》
上越、妙高、糸魚川計3市の上越地域では、2025年度の中学校卒業見込み者数2110人が2034年度には1557人に減少するため、12校39学級から12学級減って27学級となる見込み。27学級の内訳は、普通科系高校が12学級、総合高校を含む専門学科系高校が13学級、「セルフデザインハイスクール」が2学級としている。学校数は示されていない。
《画像:「県立高校の将来構想」案より》
セルフデザインハイスクールは定時制課程と通信制課程の垣根を越えて生徒が自分の状況に合わせて学習の方法や場所を選択する学校で、県教委は県内六つのエリアでの2028年度以降の設置を検討する。このほか上越地域では農業、工業、商業といった複数の専門学科を併せ持ち、学科を越えて一部の授業も選択可能な「産業高校」の設置や総合学科のあり方、小規模校の統合も検討する。
説明会は12月5〜21日の日程で県内10か所で開催しており、事前申し込みは不要。また2025年1月6日までパブリックコメントで意見を募集している。郵便やメール、ファクスで受け付けている。
県教委は説明会やパブリックコメント( https://www.pref.niigata.lg.jp/site/kyoiku/syouraikousouiken.html )で県民から寄せられた意見や、県が設置した有識者会議での議論を踏まえ、2025年3月までに将来構想を策定することにしている。
▼県立高校の将来構想(案)( https://cdn.blog.st-hatena.com/files/4207112889963685954/6802418398310311704 )
次期「県立高校の将来構想」(令和7年3月公表予定)について - 新潟県ホームページ( https://www.pref.niigata.lg.jp/site/kyoiku/r7syouraikousou.html )
「県立高校の将来構想」の案についてご意見を募集します - 新潟県ホームページ( https://www.pref.niigata.lg.jp/site/kyoiku/syouraikousouiken.html )