豪州の世界遺産<ニンガルーリーフ>にジンベエザメ来遊 大型海洋生物5種に会える有数の海?
西オーストラリア州の世界遺産の海「ニンガルーリーフ」に、2025年初となるジンベエザメが姿を現し、ジンベエザメとの遊泳シーズンが始まりました。
ニンガルーリーフは世界遺産「ニンガルーコースト」の海域に位置する、世界でも有数な海洋生物の生息地。200種以上のサンゴや500種以上の魚たちが生息し、海洋保護に根差したエコツーリズムを推進しています。
今回、ツアー会社であるニンガルー・アビエーションがフライトツアー中に2匹、続いてニンガルー・ディスカバリーチームが3匹のジンベエザメを確認しました。
ニンガルー・ビッグ5と出会える海
ジンベエザメとの遊泳シーズンは3月から7月。ちょうど現在、現地では盛り上がりをみせているとのことです。
ニンガルーリーフはさまざまな海洋生物が生息。なかでも、そこで出会える大型海洋生物は<ニンガルー・ビッグ5>と呼ばれています。
まずはジンベエザメ。出会えるシーズンは3月から5月で、言わずと知れた世界最大の魚です。
そして、6月から10月にはザトウクジラと出会うことができます。ザトウクジラはニンガルーリーフでのガイド付き遊泳体験ができ、壮大な海岸地域であるコーラルコーストから観察することができます。
通年では、マンタやジュゴン、ウミガメが現れます。
ニンガルーコーストとエコツーリズム
ニンガルーコーストの世界遺産エリアの沿岸は260キロメートルに及び、オーストラリア最大の裾礁(沿岸を縁取るように存在するサンゴ礁)があり、海岸からすぐの浅瀬でシュノーケリングを楽しむことができます。
2019年に海洋学者のシルヴィア・アール博士が立ち上げたプロジェクト<ミッション・ブルー>が、海洋保護区「グローバル・ホープ・スポット」として認定した世界的に重要な海洋生態系があります。
ジンベエザメが毎年確実に集まる世界でも有数な場所で、ジンベエザメに関する研究をけん引。この地域で運営される11の公認ツアー会社は、ツアー参加費の一部をジンベエザメの調査と保護に充てています。
持続可能な観光を実現するため、ツアーでは海洋生物に関する専門知識を持ったダイバーがガイドを務め、参加者は最大20名まで、水中で一度に泳げるのは10名までなど人数制限も設けています。
ニンガルーコーストまでは、西オーストラリア州の最大都市であるパースから車で向かったり、エクスマウス、カーナボン、シャークベイ、ジェラルトンといった各空港から向かうことができます。
(サカナト編集部)