当たり前の見直し「今一度」 泉警察署 小山内 章 署長
自転車の施錠を
泉区内の犯罪認知件数は今年、10月末時点で475件。前年同期に比べて102件増で、このうち窃盗犯が324件(86件増)だ。最も多いのが万引きの70件(24件増)だが、自転車やオートバイの盗難も多い。
泉警察署の小山内章署長によると「自転車盗の被害の多くは無施錠の自転車。自宅などの敷地だったり、短時間置くだけという場合でも、必ず施錠は心がけて」と呼びかける。
犯罪を寄せ付けない
また最近では闇バイトに関連する住宅強盗への不安が広がっている。実際に区内でも、訪問業者や不審車両に関する相談・通報が増えているという。
「従来の強盗・空き巣と違うのは、犯人が指示・命令を受けているということ。逮捕されそうだからやめる、という行動原理ではない」。そんな中で大事なのが、日頃からの防犯体制という。
まずは見知らぬ人の訪問に直接応じないこと。対応する場合でもインターホン越しなどで応じ、容易にドアを開けないことが大事だという。
もう1つは、「何か不審なことがあったら泉署に電話をしてほしい」と小山内署長。「泉区はすぐに警察が来るとなれば、犯行グループにとってはうるさい地域と思われるでしょう」
同様に、近所同士のつながりも重要という。「例えば警報ベルが鳴っても誰も動かなかったら意味がない。お互いに通報できるよう、近隣の安全意識も持ってもらえたら」と呼びかける。
安全確認に努めて
泉区内の交通事故は10月末時点で270件(20件増)、負傷者は308人(28人増)。県内でも増加傾向で、高齢者と二輪車にかかわる事故がそれぞれ3割を超える。
「事故の数以上に、たまたま事故にならなかっただけで実際には危険が生じているということは多い。思いもしない状況が起きることも多いので、特に年末年始は余裕を持ち、安全確認をした上での運転をしてほしい」と呼びかける。