【リアル貯金額】48歳、男性。いくらあればゆとりのある老後を送れますか？【FPが解説】
読者から寄せられた実際の総資産額を大公開。内訳から、改善できるポイントあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【48歳 男性】
【貯蓄額】48歳男性の場合
プロフィール
48歳、男性
会社役員 サービス業 営業職
年収720万円
家族構成：妻(会社員)、子ども2人(18歳、12歳)
その他資産の内訳：自宅土地800万円
【相談内容】投資信託で資産1億円達成できますか？
「定年までに資産を1億円ほど作り、ゆとりのある老後生活を送りたいです。NISAの投資信託のみで1億円を作るには、毎月いくら積立すればいいのでしょうか？また、ゆとりのある老後生活を過ごすにはどのぐらいの資産があればいいのか気になります。」
ファイナンシャルプランナーによる回答
NISAだけで資産1億円達成できるのか
質問者さんの場合、60歳の定年までは12年間あります。
現在投資信託で保有している500万円の資産と今後の積立投資で1億円達成できるのかを見ていきましょう。
年率7％で運用した場合、毎月の必要積立額は約40万円です。
質問者さんの年収は720万円なので、毎月40万円の積立は非現実的かもしれません。
*……https://www.am-one.co.jp/shisankeisei/simulation.html#!simulation2をもとに算出
ゆとりある老後資金は4800万円必要
調査によると、旅行や趣味を楽しむ「ゆとりある老後生活」には月38万円が必要とされています。
*……参考https://www.jili.or.jp/research/report/chousa10th.html
受け取る年金の平均額は月22万円なので、不足額の16万円を自己資金で賄うことになります。
*……参考https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2023.pdf
定年退職し、その後25年間を老後生活とすると、総額は4800万円。
どのような老後を過ごしたいかにもよりますが、1億円までいかなくとも十分ゆとりのある生活は送れそうですよ。
質問者さんの貯蓄額は中央値の約6倍
40代既婚世帯の平均貯金額は889万円、中央値は220万円です。
質問者さんの金融資産は800万円と平均を少し下回るものの、中央値の約3.6倍となっています。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari2021-/2023/
また、預貯金以外にNISAでの投資も積極的にされていますね。
低金利の中、物価が上がっているため、銀行預金ではお金の価値が減るばかりです。
あくまでも余裕資金の範囲内ですが、すぐに使わないお金に働いてもらうことで、効率よく資産形成できますよ。
まとめ
・質問者さんの場合、定年までにNISAだけで1億円作ることは難しいでしょう。
・1億円まで貯められなくともゆとりある生活は送れそうです。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。