【作業療法士という仕事を知っていますか?】開志専門職大学の学生が作業療法士のアニメ製作を開始、職業認知度の向上へ
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初掲載:2024年7月24日
開志専門職大学と新潟医療福祉大学の学生が協力し、アニメ製作を開始
開志専門職大学と新潟医療福祉大学の学生が協力し、作業療法士を主人公としたアニメを制作する共同プロジェクトが開始された。
作業療法士とは、病気やけが、または障害によって日常生活を送るための心身機能が低下した人々が、より自立的に生活できるように支援する専門家。支援対象は、年齢を問わず多岐にわたる。理学療法士が体の機能回復に主眼を置くのに対し、作業療法士は対象者の理想とする日常生活を送ることができる能力を獲得するためのサポートを行う。
近年、作業療法士のニーズは非常に高まっており多くの求人があるが、作業療法士は職業認知面での課題を抱えており、ニーズに対しての人員の供給が間に合っていない状態だ。
そういった背景の中、、開志専門職大学と新潟医療福祉大学の学生が立ち上がり、作業療法士の働きや魅力などをアニメ化して、作業療法士の職業認知度向上・拡大などを目的に共同プロジェクトが開始された。
左から 開志専門職大学アニメ・マンガ学部の鈴木あゆみさん 庄司嘉奈恵さん 佐藤瞳さん
作業療法士のアニメを制作するのは、開志専門職大学アニメ・マンガ学部アニメコース4年の佐藤瞳さん(作画監督)、庄司嘉奈恵さん(制作進行・シナリオ)、鈴木あゆみさん(背景・美術)の3人。卒業制作の一環として、作業療法士を主人公としたアニメの制作に取り掛かっているのだという。
7月23日、新潟医療福祉大学を訪れた3人は、新潟医療福祉大学リハビリテーション学部作業療法学科の2年生の学生3人と合流し、実際にリハビリなどの実演を撮影するなどの取材活動を行った。
取材活動の様子
作画監督などを務める佐藤瞳さんは、「作業療法士という仕事の名前自体は、うっすらと単語だけ聞いたことがあるが、詳しくは知らなかった。今回の取り組みで作業療法士という仕事の取り組みが素晴らしいと感じている」と話した。
制作進行・シナリオなどを務める庄司嘉奈恵さんは今後について、「これから動画や原画の制作に入ってくるので、その中で疑問が出てきたら、また取材に訪れたいと思っている」と語った。
なお、佐藤瞳さんはアニメーターとして、庄司嘉奈恵さんはアニメを使った地域振興ができる仕事で将来的に活躍していきたいと語っていた。
今回のプロジェクトの管理役を務める新潟医療福祉大学の圓純一郎准教授は、「作業療法士は世間への認知度が低いという所で、実は身近な所に作業療法士はいるという事を伝えていきたいと思っている。今回、初めて2つの大学が手を組んで発信するわけですが、今後はシリーズ化もしていきたい。そこで学生同士が交流を図る事で、お互いに色々な知見が広がっていくのではないかと期待している」と同プロジェクトへの期待感を述べた。
製作されるアニメは、2025年3月の完成を目指して進行している。完成後は、YouTubeなどで公開される予定だという。
学生たちが創り出す「作業療法士」を題材とした作品に注目。