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結成17周年のSCANDALが新アルバム『LUMINOUS』をリリース!MAMIさん(Gt&Vo)にインタビュー

日刊KELLY

2023年8月21日に結成17周年、デビュー15周年を迎え、「同一メンバーによる最長活動ロックバンド(女性)」として、ギネス世界記録に認定された、日本を代表するガールズバンド・SCANDAL(スキャンダル)が、2024年3月20日に通算11枚目となる新アルバム『LUMINOUS』をリリース!

2023年にリリースしたシングル曲「Line of sight」「ハイライトの中で僕らずっと」を含む、計11曲が収録されています。

愛知県出身のMAMIさん(@mmts_dayo)に、ギネス世界記録に認定された心境や、ニューアルバム『LUMINOUS』、4月2日(火)から始まるツアー『SCANDAL TOUR 2024 LUMINOUS』への意気込みなど、たっぷりとインタビューさせていただきました!

SCANDAL(スキャンダル)

プロフィール
2006年大阪・京橋で結成。2008年「DOLL」でメジャーデビュー。翌年には「少女S」でレコード大賞新人賞受賞。近年ではSCANDALの影響で楽器を始める女子も増え、10代女子を中心に絶大な人気を誇っている。2019年プライベートレーベル“her”を始動、名実ともに日本を代表するガールズバンド。

結成17周年、デビュー15周年を迎えて

―― まずは結成17周年、デビュー15周年と、ギネス世界記録認定おめでとうございます!半年以上経ちましたが、今の心境はいかがですか?

ありがとうございます!実は、結成10周年の頃、雑誌のライターさんに「ギネス世界記録取れるかも」と言われていました。その当時はあまり本気にせず、取れるかな?くらいの軽い気持ちで過ごしていたのですが、結成15周年を迎えたときに、あと少しで記録に手が届きそうで。いよいよ本当に獲れるかもしれない!と、メンバーと確信しました。

結成17周年を迎えるまでの2年間は、「ここまできたら絶対に取らなきゃいけない」という覚悟が芽生えて、常に緊張感がありました。なので、ギネス世界記録に認定された瞬間は、緊張の糸が一気に解けた気がします。

ギネス世界記録を獲れたのはもちろんすごいことですが、最近は「バンドを続けられるだけ続けていく」を4人の目標にしていたので、バンドとしては通過点に過ぎないなと感じています。1つ目標を達成することができたので、ここから新たに「SCANDAL」の第二章がスタートするんだなと、メンバー同士改めて気合が入りました。

―― 当日は、大勢のファンの目の前で認定式がありましたが、その当時はどんなお気持ちでしたか?

認定式を行った場所が、「SCANDAL」が初めてライブをした大阪にある「なんばHatch」だったので、懐かしさと緊張感がありました。ここのステージに初めて立ったときは、スクールのイベントのオープニングアクトで一曲演奏しただけだったので、自分たちを観に来てくださるお客さんではなく、スクールの生徒の親御さんがほとんどでした。

でもこの日は、「SCANDAL」のファンだけで会場がパンパンになっていて、その光景にも感極まりました!いろんな感情が混ざり合っていましたね。

―― ファンの皆さんとその瞬間を共に喜べたのは、大きいですね。

ファンのみんなと一緒に過ごせたのはとても幸せでしたし、忘れられないいい1日になりました。グッズの中に、メンバーのRINAちゃんが「世界一」と書いたタオルがあるんですが、それをファンのみんなが掲げてくれていて!それを見て、改めて世界一になった実感が湧きました。

新アルバム『LUMINOUS』制作秘話について

―― 3月20日、11枚目のアルバム『LUMINOUS』の発売おめでとうございます!「Vision」や「Line of sight」などのかっこいい曲から、「群青pleats」や「ファンファーレ」などの爽やかでかわいらしい曲まで、とても幅広い楽曲が収録されていますね。まずは無事発売した、今の率直な心境をお聞かせください。

自分たちでも明るい作品ができたと思っているので、アルバムを聴いてくださる方に明るさやポジティブさが伝わるとうれしいです。「SCANDAL」第二章始まりの1枚目になったので、またここから気合いを入れていけたらと思っています!

―― アルバムの発売は、『MIRROR』から約2年2カ月ぶりとなりますが、『MIRROR』完成の後、すぐに楽曲制作に取りかかっていたのですか?

全曲が『MIRROR』からこれまでの期間に作った楽曲ではなく、過去に作っていた曲も掘り出しています。曲ができたメンバーからみんなに聴かせて、どんどんストックを作っていきました。

―― アルバムを聴いて、『LUMINOUS』というタイトルがぴったりだと思いました!どうやって決めたのですか?

アルバムの曲が全曲出そろってから、メンバーみんなで考えました。打ち合わせのときに、「光」「輝き」「明るさ」「純粋さ」「ピュアであること」などのワードが飛び交ったり、歌詞に「光」「太陽」などの明るいワードが多かったりしたので、4人全員がポジティブなマインドで、同じ方向を向いていることに気づきました。

そんな気持ちを言葉に変換するときにRINAちゃんが、「自分たちが発光していたら、どんな暗闇も怖くないよね」と言っていて。『MIRROR』がかなり重めの歌詞や感情だったので、「そこから光を探す作業をしていたけど、自分たちが発光していたらどこでも明るいよね」という気持ちも込めて、“光る”や“明るい”という意味を持つ『LUMINOUS』にしました。

―― ジャケットのクラゲは、「SCANDAL」の4人を見立てているのですか?

クラゲは自ら発光する生き物なので、今の私たちにぴったりだと思い、クラゲにしました。でも、クラゲの数は決めていないです(笑)。ジャケットのデザイナーさんが4人だから4桶にしてくれたんだと思います!

―― 「ファンファーレ」のMVでは、クラゲのようなシアーファッションが素敵ですね!

スタイリストさんに実際に曲を聴いてもらい、アルバムのイメージを伝えて作っていただきました。イメージ通りとてもかわいくて、自ら発光できる衣装でした♪

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『LUMINOUS』収録曲について深堀

―― 1曲目の「群青pleats」は、前向きな歌詞とさわやかなサウンドで、何度もリピートしたくなりました。MAMIさんが作詞作曲されていますが、どういう思いを込めて作られましたか?

私自身とても洋服が好きで、その中でもプリーツスカートが1番好きなんです。風になびく形が着ている人の気分を表しているみたいで!もし自分がアパレルブランドや洋服屋さんを作るなら、プリーツスカートをメインで作るお店にしようと思い、そんなお店にテーマソングを書き下ろすイメージで楽曲制作しています。

自分の好きなものを身につけるだけでテンションが上がるのって最高だなって、改めて思いました。それは、お洋服に限らず、食べ物だったり場所だったり何でも良いのですが、ずっとポジティブな自分でいられるように、そんな自分を忘れないために歌詞を書きました。

実は「群青pleats」は、コロナ禍前に作っていた曲なんです。コロナ禍に入ったときに、この歌詞のマインドではいられなくなった自分がいて、みんなに披露せずに今までしまっていました。

アルバムを制作しているときに、自分のメモにあった歌詞を見返して、こんなマインドの人だったよね!と、ふと思い出しました。今だったらできるかもと思い4、5年ぶりに掘り起こした曲です。

―― 4、5年前に歌詞は完璧にできていたのですか?

今回Bメロを新しく足しましたが、それ以外は完璧にできていました。全部固まっていましたが、出す機会を逃してしまいましたね…。なので、今回披露できてうれしいです!

―― MAMIさんの好きが詰まっている曲ですね。

私の性格というか、自分自身が詰まっている曲になりました。

―― 2曲目の「ファンファーレ」は、テレビアニメ『HIGHSPEED Étoile(ハイスピード エトワール)』のエンディングテーマとして書き下ろされた曲ですね。

アニメ制作の方々からオファーをいただいて、書き下ろすことになりました。これまでの「SCANDAL」の曲の中でも、疾走感のあるものやライブで映えるような楽曲にしたいとのことだったので、アレンジはめちゃくちゃバンド曲にしようと思いました。私たちが明るい方向を向いているので、“バンド曲だけど明るくてさわやか”とテーマを決めて、メロを作っていって、TOMOMIが歌詞を書いてくれました。

―― 前回書き下ろした『機動戦士ガンダム』の主題歌「Line of sight」とは全く異なる、女の子が主人公のアニメですが、曲を作るにあたって大変なことなどありましたか?

曲というより、TOMOMIはあまりこういった曲調のサウンドに歌詞を付けることがないので、歌詞制作に苦戦していました。ギネス世界記録を獲ってからリリースされるので、今までの自分たちとこれからの自分たちと向き合って歌詞を書いていたみたいで。それをどう言葉で表現したらいいのかずっと悩んでいると、TOMOMI本人から聞いていたので、どんな歌詞が出来上がるのか少しだけ不安に思っていました。

主人公の設定が“自立した女性”で、その女の子のスタイルと、自分たちのマインドを照らし合わせて書いたそうで、最初に歌詞を見たときにぐっとくる部分がありましたし、自分たちの歌だなと感じました。

―― 今回のアルバムは、アーティストさんと一緒に作った曲が何曲かありますね。MAMIさんのソロ曲「あなたへ」は、「Rhythmic Toy World(リズミックトイワールド)」の内田直孝さんとの共作ですが、どうやってできた曲ですか?

今回、TOMOMIがソロ曲の「Plum」を友人のEOWと一緒に作っていて、楽曲制作中に友だちと作るのいいね!という話になったので、真っ先に思い浮かんだうっちー(内田さん)に「曲を作ってくれない?」とお願いしたところ、快く引き受けてくれました。元々うっちーはバンド友だちで親交があって、「Rhythmic Toy World」の曲もライブもとても好きだったんです!

「Rhythmic Toy World」の楽曲や歌詞の、全部を受け入れて、前を向いていくみたいな形が、「SCANDAL」のマインドと似ていると思うところが多いから、相性が良さそうだと想像していました。「Rhythmic Toy World」の曲の中で、私が好きな曲を数曲セレクトして、こんな曲にしたい!と伝えて形にしてもらいました。

―― 過去に、バンド仲間と楽曲制作したことはありましたか?

アレンジをしてもらうことは時々あっても、ここまでガッツリ一緒に作ることはなかったですね。今回は、レコーディングのときも現場に来てディレクションしてくれました。

普段誰にも見せない部分を見られるのは恥ずかしかったですが、一緒に作る喜びが大きくて、とても楽しかったです。今回のアルバム制作を機に、色んなアーティストさんとコラボできたらいいなと思いました!

―― 今回コラボしたアーティストさんたちからコメントがありましたが、そのコメントに対してどう思いましたか?

こう思ってくれているんだというのを知ることができて、うれしかったです。普段、アーティスト仲間の最新曲やアルバムを聴いても、お互いに「次会ったときに話そう!」「イベントが一緒だったら伝えよう!」という感じなので、直接伝える機会って今までなかったと思うんですよね。なので今回、言葉にして伝えてくれて、とてもうれしかったです。こんなこと普段言わないじゃん!って、恥ずかしさもありました(笑)

忙しいはずなのにコメントを書くために、自分たちのアルバムを聴いて、考える時間を割いてくれたんだと思うと、感謝でしかないです!それに、みんながこうやって発信してくれることで、SCANDALの曲を聴いてみようと思ってくれる人が増えるので、ありがたいですね。私も今回コメントをくれた人たちの最新曲を聴いたら、連絡してみようと思います!

―― 「群青pleats」から始まり、「ハイライトの中で僕らずっと」という終わりで、流れがとても心地いいのですが、どうやって曲順を決めたのですか?

メンバーと話し合ったときに、2023年のツアーで1曲目に演奏した「ハイライトの中で僕らずっと」が最初か最後じゃない?となりました。でも、今回はもう少し新しい自分たちを見せたいので、最後に持っていきました。

オープニング曲は、「SCANDAL」として新しい印象に感じたり、ラジオでもこの曲誰だろう?と気になってくれたりすると良いと思ったので、「群青pleats」と「ファンファーレ」で悩みましたが、自分たちの今のメンタルに合う「群青pleats」を選びました。

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ツアー『SCANDAL TOUR 2024 “LUMINOUS”』や今後について

ツアー『SCANDAL TOUR 2024 “LUMINOUS”』や今後について

―― 4月2日からツアーも始まりますが、心の準備はできていますか?(※取材時はツアー前)

それが、全然できていないんですよね(笑)。週に一回、4人だけでスタジオに入ってリハを行うのですが、みんな必死になっています!これからスタッフも含めて全体のリハが始まるので、色々整っていくとは思うのですが…。今回、会場の大きさがバラバラなので、その中でどう見せられるかを常に意識しながら動いています。セトリは、ファンのみんなが喜んでくれるように、自分たちの首を絞めて頑張っています!!

―― 5月に蒲郡市で行われるフェス「森、道、市場2024」に初参加されますが、意気込みなどお聞かせください!

地元・愛知県のフェスは、「TRESURE05X」や「MERRY ROCK PARADE」、「YON FES」に参加したことはありますが、「森、道、市場」は初めてです。「森、道、市場」は、フードブースがいっぱい出ていると思うので、とても楽しみです!

出演者は、普段あまり交わることのないアーティストの方々が多く、初めましての方ばかりだと思います。お客さんも「SCANDAL」を初めて観る方がほとんどかもしれないので、1人でも多くの方に楽曲を聴いてもらえるような楽しいライブにしたいです。制服でデビューしているイメージが強いと思うので、これを機に、新しい「SCANDAL」の印象に変えられるとうれしいです。

―― 最近、長期でお休みを取られていましたが、MAMIさんは愛知県に帰省されていましたか?

その期間に2回ほど帰省していました。お墓参りに行ったり、親戚と集まったり、お母さんと「栄」や「矢場町」でぶらぶらお買い物したり…とっても日常的な過ごし方をしていました。ここまで長く休みを取ったのは初めてだったので、メンバー各々、普段できない旅行や自分の好きなことをして過ごせたので、良いリフレッシュになりました!

―― 他には、何をされて過ごしていましたか?

今しかできないので、お母さんと2人で大分へ行きました。あと、『サンリオ』が大好きなので、「サンリオピューロランド」へ行ってきました!私の周りに、「サンリオピューロランド」へ行きたいけど行くタイミングがない友人が何人かいたので、その子たちを連れて、何度も行きました(笑)。みんな楽しそうで良かったです。実は、旅行で行った大分にも「サンリオキャラクターパーク ハーモニーランド」というテーマパークがあって、お母さんと満喫してきました♪

―― 最後に、『日刊KELLY』の読者へ一言お願いします!

自分たちに、胸を張って頑張ったね!と言えるような清々しい、とてもいいアルバムができたので、たくさんの方に聴いていただけるとうれしいです。このアルバムは音にこだわっていて、音源で聴くのとライブで再現するのとでは全然違います。地元が会場だと、私やHARUNAのテンションも上がると思うので、ぜひ5月4日のライブに遊びに来てくれるとうれしいです!!

KUNITA
アルバム『LUMINOUS』には、「SCANDAL」さんの新たな魅力がたくさん詰まっています。勇気づけてくれるようなポジティブな歌詞にぜひ注目してください♪ 第二章が始まった「SCANDAL」さんに、今後も目が離せません!

11th Album『LUMINOUS』
通常盤(CD)3300円
初回限定盤A(CD+Blu-ray)4950円
初回限定盤B(CD+雑誌)4950円
完全生産限定盤(CD+Blu-ray+GOODS)1万2100円

〈収録曲〉※全形態CD共通

1.群青pleats
2.ファンファーレ
3.私たち
4.Plum
5.CANDY
6.Vision
7.LOOP
8.Line of sight
9.あなたへ
10.1:47
11.ハイライトの中で僕らずっと

SCANDAL TOUR 2024 “LUMINOUS”

日時
2024年5月4日(土・祝)
17:00開場/18:00開演
会場
Zepp Nagoya
料金
1Fスタンディング6000円
2F指定席6500円
※学生は一律5000円
※ドリンク代は別途
チケット情報
www.jvcmusic.co.jp/-/Live/A026399.html

公式サイト
www.scandal-4.com/
レーベル オフィシャルサイト
www.her-label.com/
X
@scandal_band
Instagram
@scandal_band_official
YouTube
@scandal

※掲載内容は2024年3月時点の情報です
※価格は税込み表記です

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