【お得過ぎ】SNSで噂の「ドミノピザ食べ放題」に行ってみた / 頼むべきコースと3つの注意点
恥ずかしながら、これまでの人生でデリバリーピザを食べたことがなかった。
だってピザなんてスーパーで買えば1000円ぐらいで済むのに、宅配してもらうだけで3000円近くするんだもの。持ち帰りで半額にする手もあるが、どちらにせよ割高なイメージ。セレブみたいな感覚である。
……ところが、ドミノピザの一部店舗で食べ放題を実施しているという噂を耳にしたのである。しかも予算は2000円前後とコスパがよさそう。そんなの行くしかないじゃん~っ!
・ドミノピザの食べ放題
そもそもドミノピザに食べ放題があるなんて、知らない方も多いだろう。
それもそのハズ。実施店舗がかなり少ない上、CMや広告での宣伝もナシ。実施店舗に貼られたポスターやのぼりで知るしかなさそうなので、穴場イベントといったイメージかもしれない。
食べ放題のコースは3つ。(価格はすべて税込み)
・Aコース:Sサイズピザ16種類(大人1500円、小学生750円)
・Bコース:Sサイズピザ全種類(大人2000円、小学生1000円)
・Cコース:Sサイズピザ全種類+サイドメニュー(大人2500円、小学生1250円)
すべて制限時間90分のラストオーダー60分で、嬉しいことに500mlのドリンク1本付き。
ピザ生地はハンドトス(通常生地)、パンピザ(フワフワの生地)、ウルトラクリスピークラスト(薄くてサクサクの生地)の3種類から選べる。
筆者が訪れた店舗では 新メニューや期間限定メニューなど一部が食べ放題対象外だったが、それにしても十分太っ腹な企画である。
今回はBコース(ピザ全種類)でお腹の容量の限り食べさせてもらおう。
目標は3枚完食。やってやるぜ~っ!
・ここがピザ天国だ!
撮影係として夫を連れ、2名でスタートしたドミノピザ食べ放題。
ケチな筆者としては、ファーストオーダーは極力高価な商品を、中でも4種類の味を一気に楽しめる「クワトロ」系のピザを注文したいところ。う~ん、ワクワクする。どれにしようかな~っ!?
注文から約10分ほどで最初のピザが到着した。
記念すべき1オーダー目で選んだのは……まずは『クワトロミートマックス』のクリスピー生地。
価格は地域によるが、持ち帰り1665円・デリバリー3330円。高麗カルビ・炭火焼チキテリ・ギガミート・炭火焼ビーフと、4種類の肉ピザを楽しめるボリューミーで贅沢な1枚だ。
そして『チーズンロールツイスト・クワトロ』。
価格は持ち帰り1730円・デリバリー3460円。シーフードスペシャル・ガーリックマスター・マルゲリータ・ドミノデラックスの4種類が楽しめるだけでなく、有料オプション(食べ放題対象外)であるチーズンロールツイスト生地で提供される超お得商品なのだ。
まずはクワトロミートマックスから、いっただきま~すっ!
噛んだ瞬間、口の中に肉の旨みがジュワワワ~ッとはじける。それだけでも幸せなのに、ピザ自体が焼きたてだからアツアツ&サクサク。できたてって、それだけで味がワンランクもツーランクもアップするんだな!
噛んだ瞬間にパリッと砕けるクリスプ生地は、揚げギョウザの皮のよう。ぶっちゃけ一番お腹に溜まらなさそうだからって理由で選んだけど、アッサリした食べ応えが肉まみれの具材にピッタリ合っていて最高だ!
もっとも気に入ったのが『炭火焼ビーフ』。牛肉の旨みと脂身の上からスモーキーな香りがかぶさってきて、単調になりがちなピザの味に奥行を感じさせてくれる。
続いてチーズンロールツイスト・クワトロもひと切れ。
モチモチッとした生地が、先ほどのクリスプとのギャップから魅力を増している。おまけに具材も耳もチーズがたっぷりで食べ応えがあり、脳汁がドバドバと溢れて多幸感を覚えるのだ。
シーフード、にんにく、バジルとひと切れ食べるごとにコロコロと変わる味も、飽きが来なくて素晴らしい。こ、これがこの世のピザ天国なのかぁ~っ!!!!
嬉しい誤算だったのが、クワトロを2枚注文したことで普段なら絶対に頼まないようなピザに挑戦できたことだ。
ピザと言えばトマト・ベーコン・チーズなどオーソドックスな具材ばかりを選びがちな筆者にとっては、チーズンロールツイスト・クワトロに混ざっていたシーフードミックスのピザは初体験。「お、貝ってピザに合うんだ」という新しい発見があった。
──これまで食べてきたスーパーのピザと比較すると、ドミノピザは比較的味付けが濃いことも発見であった。
通常デリバリーピザといえば、焼き上がりから食べるまで時間がかかる場合が多い。温め直すユーザーもいるかもしれないが、中には届いたそのままの状態で食べ始めるユーザーもいるだろう。
ぬるく冷えてしまっても美味しく食べられるピザ。そう考えると、味付け濃くパンチを効かせたピザの方がデリバリー向けなのかもしれないな。
アツアツピザを食べているうち、身体まで温まって汗だくになってきた。
気分は最高潮のハイテンション。まだまだ食べてやるぜ~~っ!
・限界の見える後半戦
初回のピザを半分食べたところで2回目を注文。
狙い通り、チーズンロールツイスト・クワトロが最後の一切れになったところで次のピザ2枚が到着した。
頼んだのは『たーーっぷりガーリックシュリンプ』のクリスピー生地。
価格は持ち帰り1890円・デリバリー3780円。人気商品『ガーリックシュリンプ』に対してエビを2倍・ガーリックを1.5倍に増量したパワータイプ。
てっきりプレミアム商品である『たーーっぷり』シリーズは食べ放題対象外だと思っていたのだが、なんと優しいドミノピザ。注文できちゃったのである。
続いては、『クワトロ・カマンベールミルフィーユ』。
価格は持ち帰り1845円・デリバリー3690円。ハム&マッシュ・トマト&バジル・エビ&ガーリック・ペパロニ&イタリアンソーセージの4種類が載っているだけでなく、そのすべての上にカマンベールチーズをトッピング。
さらには有料オプション(食べ放題対象外)であるミルフィーユ生地(薄い生地と生地の間にカマンベールチーズソースが挟まっている)での提供。もはや小学生の考える「最強のピザ」かってぐらい、てんこ盛りに豪華である。
食べ始めると、どちらも甲乙つけがたい幸福感に心が震え上がる。
プリプリの大きなエビが ひと切れあたり2匹も乗っているたーーっぷりガーリックシュリンプは、チーズのボリュームもたっぷり。エビとニンニクとチーズ、合わないハズがない。もちろんアツアツでの提供なので、食べるとビヨーンとチーズが伸びるのだ。
クワトロ・カマンベールミルフィーユのミルフィーユ生地だって負けちゃいない。
生地の上から中から「私はここよ!」とばかりに主張してくるカマンベールチーズ。ここまで食べた3枚とはチーズ自体の味が違って新鮮だし、ハム&マッシュやペパロニ&イタリアンソーセージといったオーソドックスな具材が一周回って美味しいのだ。
うおぉっ幸せ過ぎる。まだまだ行けるぜ、3回目の注文へGO! GO!! GO!!!!!!
…………。
そう思っていたのは、2回目のピザの到着から10分後までであった。
なんでだろう。ピザが美味しいことには変わりがないのだが、少しずつ食べるスピードが落ちている。
認めたくない。認めたくはないが、お腹がいっぱいになりつつある。正面に座っている撮影係の夫も「もう無理ちゃう?」なんて気弱なことを言い始めた。
「まだいけるでしょ。せっかく初めてのドミノピザなんだからさ、せめてもう1枚だけでも頼もうよ」
そう言いつつも 胃の容量がレッドゾーンに入りつつあることは、筆者自身が一番よくわかっていた。
あと1枚、あと1枚だけ。最初に食べて美味しかった『炭火焼ビーフ』のプレミアム版、『たーーっぷり炭火焼ビーフ』を注文するまでは帰れないんだか……ら…………。
ってなワケで残念ながら限界を迎え、記録は1人あたり2枚(2人で4枚)で終わりました。
「全然食べられなかった悔しい!」という気持ちはあるけど、冷静に考えると今回支払ったのが4000円、食べたピザの合計金額が7130円分(持ち帰り)なので 普通に大勝利である。
よっぽど小食な人以外はお得になる料金設定なので、改めてドミノピザの太っ腹ぶりに感謝をした次第だ。
・注意点&どのコースを頼むべきか
最後にこの記事の締めとして、ドミノピザの食べ放題を楽しむにあたっての注意点と、結局どのコースを頼むべきか? ということについてお伝えさせてもらおう。
まず注意点は、ザッと以下の通り。
・実施店舗が少ないので、事前確認が必須
・忙しい時間帯は断られることも(断られなかったとしても避けるべき)
・意外と早く焼き上がるので、注文のタイミングに注意
公式サイトには食べ放題実施店の記載がない。したがって最寄りの店舗で開催されているかどうかは、店に貼られるポスターやのぼりで確認するか、直接店舗に電話確認をすることとなる。
実施店舗はかなり少ないようなので「近所にあればラッキー」ぐらいの気持ちで探した方がよいかもしれない。
また忙しい時間帯は、ピザが焼き上がるまでに時間がかかってしまう。
ラストオーダーまでの60分の中で思う存分楽しむためには、絶対に空いている時間帯に行くべき。(今回は、地方店にて週末14時からスタート)
そしていざ空いている時間帯に注文すると、ピザは10分足らずで提供される。
調子に乗ってどんどん注文すると地獄を見るため、手持ちのピザを半分ぐらい食べたところで「次いけるか?」と、自分の腹に相談した上で注文するのがオススメだぞ!
──さて、結論「どのコースを注文すべきか?」という点に関しては、次の通りに考えている。
・小食な方や、単純にピザ食べ放題に興味がある方 → Aコース
・プレミアムやスペシャルのピザを食べたい方 → Bコース
・大食いに自信のある方 → Cコース
Aコースまでで注文できるのは、2ハッピーレンジまでの16種類のピザ。一見すると物足りないように感じるかもしれないが、クワトロハッピーやマヨじゃがといった人気商品が食べ放題となる。
1枚のピザに半分ずつトッピングするハーフ&ハーフもOKなので、プレミアムやスペシャルのピザを食べたい方以外は十分満足できるハズだ。
Bコースは言わずもがな、すべてのピザに挑戦できるというピザ天国が味わえる。
食べられる量は一般人で2~3枚ほどなので Aコースで十分な気もするのだが、それでも全メニューから好きなように選べるという幸せにお金を払うのは大いにアリだろう。
Cコースは、コスパを考えるとよっぽどの大食い以外にはオススメできない。実際に筆者の近くの席でCコースに挑戦している方がいたのだが、食べたサイドメニューは1品のみの様子。
その1品に500円の追加料金を支払うぐらいなら、Bコースで1枚でも多くのピザを食べるべき……って、筆者の食い意地が張り過ぎだろうか?
なお、近所に食べ放題実施店がないという読者の方もいるかもしれないが、気を落とさないでほしい。
今回挑戦してみて気が付いたのは、ピザ食べ放題の一番の価値は「焼きたてのピザをその場で食べられる」ということ。
以前当サイトでもご紹介した通り、ドミノピザではイートインできる店舗が増えてきている。
イートインならピザはいつでも半額。つまり店舗でLサイズを食べれば価格的には食べ放題とほぼ変わりなく、十分な満腹感が得られるハズだ。
アツアツのピザには、デリバリーにない美味しさがある。食べ放題はもちろん、通常のイートインにも是非挑戦してみてほしい。テンション上がること間違いナシだぜ!
(店舗によってルールやピザの種類が異なる可能性があります。ご了承ください)
参考リンク:ドミノピザ公式
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.