パ・リーグ球団別週間MVP オリックス・セデーニョがリーグ唯一「3」超え、西武・野村大樹は2週連続のチームトップ
セデーニョが躍動
ソフトバンクが4年ぶりのリーグ制覇を決めた後のパ・リーグでは、クライマックスシリーズ出場権をかけた争いが大きな注目を集めた。まずは2位・日本ハムが26日に6年ぶりとなるCS進出を決め、28日には2位が確定。本拠地・エスコンフィールドでファーストステージを戦うことが決まった。
一方、残るひとつのイスをかけたロッテと楽天のバトルは最終盤までもつれた。結果的には、9月30日~10月1日の直接対決で2連勝したロッテが2年連続のCS進出。10月12日(土)に開幕するパ・リーグのCSファーストステージは「日本ハムーロッテ」の組み合わせとなる。
SPAIAでは、9月24日から10月1日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
リーグトップのwRAA3.1を叩き出したのが、オリックスの主砲レアンドロ・セデーニョだ。9月29日の楽天戦で3打数3安打1安打の活躍を見せ、10月1日のソフトバンク戦でも相手のドラ1ルーキー・前田悠伍から一発を放つなど、5打数3安打2打点で打線を牽引した。
今季は離脱する時期もあり、最終戦を残して出場数は97試合に留まっているが、それでもチームトップの14本塁打をマーク。貧打に苦しむチームの中で欠かせない存在感を発揮した。
勝負の秋へ正木智也がアピール
優勝を決めているソフトバンクでは、大卒3年目の正木智也がチームトップのwRAA2.3を記録した。9月25日の西武戦から6試合連続で安打を放ち、うち3試合はマルチ安打と好調。外野のポジションでは柳田悠岐が長期離脱から復帰を果たし、離脱中の近藤健介も打撃練習を再開したことが報じられているだけに、なんとか好調をキープして自身の活躍の場を守りたいところだ。
西武・野村大樹は前週に続いてチームトップのwRAAをマーク。9月24日のオリックス戦で5打数3安打の大暴れ、以降は6戦で3安打も放った安打はすべて長打だった。トレード移籍を機に現時点でキャリアハイの56試合に出場、来季以降のさらなる飛躍に期待がかかる。
続くロッテ・中村奨吾までがwRAA「2」超え。9月26日のオリックス戦で4打数2安打、28日の西武戦では5打数3安打1打点の活躍を見せた。
ポストシーズンに向けた秘策も…?
2位・日本ハムはフランミル・レイエスがチームトップのwRAA1.6を記録した。外野手登録ながら9月30日の西武戦では「1番・一塁」で先発出場、ポストシーズンを見据えた“奇策”の布石ではないかという見方もあり、注目を浴びた。
4位が確定した楽天は伊藤裕季也がwRAAトップ。10月1日のロッテ戦で連続試合安打が止まってしまったが、9月は18試合の出場で月間打率.357と奮闘を見せた。
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記事:SPAIA編集部