上越地域の若手農業者グループ「ひかり」 労働環境を改善する提案発表で最優秀賞
農業者の働き方をテーマに発表した上越地域の若手農業者グループ「ひかり」が県内の若手農業者を対象にしたコンクールで最優秀賞に選ばれ、今年秋に開かれる北陸大会に県の代表として発表することになりました。
これを受けて「ひかり」のメンバーが上越地域振興局を訪れ、北陸大会への意気込みなどを語りました。
上越地域振興局を訪れたのは上越市や妙高市の若手農業者でつくる「ひかり」のメンバー5人です。
「ひかり」は7月、新潟市で開かれた県内の若手農業者を対象にした農業の経営や技術について発表するコンクールで見事、最優秀賞に選ばれました。
若手農業者グループ「ひかり」 篠宮直樹会長
「うれしかった。みんなが気になっている課題を経営者と従業員で思いをぶつけ合った」
発表したテーマは「働き続けられる職場を目指して」です。「ひかり」では経営者と従業員からそれぞれ雇用や職場選びで重視するポイントなどについて問うアンケートを行いました。その結果、課題として挙げられたのが労働環境や休日に関する問題です。
このうち、労働環境を改善しようと取り組んだのが「スキルマップ」の活用です。スキルマップとは誰が何の作業をどの程度できるかを見える化したもので、従業員同士の連携や人事評価などに利用することができます。
また、休日に関する問題では特に農繁期の時期は休みの予定が立てづらいという課題がありました。そのため今年4月から6月上旬までの間はシフト制を導入し、6日から8日ごとに1日休む計画を立てました。その結果、従業員は決まった休みを取りながらでも農繁期を乗り越えることができました。
発表会ではこうした取り組みが働き方改革につながるとして、高い評価を得られたということです。
上越地域振興局局長 鴻江孝雄さん
「頼もしく期待できる話を聞かせてもらった。内容を詰めて、より良い環境を作っていってほしい」
発案者 高橋伸さん
「稲刈りは雨が降ったら作業できないため、シフトを組むのが難しい。一例として示すことでそれぞれの法人の中でやってもらいたい」
「ひかり」は今年11月に富山県で開かれる「北陸ブロック農業青年会議」に参加し、県の代表として発表します。
若手農業者グループ「ひかり」会長 篠宮直樹さん
「青年農業者たちとの交流を続けて議論して、11月は濃い発表をしたい」