思い描いた「夢」の先へ NPO法人都筑文化芸術協会理事長 金子進さん
地域発展のために
金子進さんは、都筑区の文化の醸成に深くかかわってきた一人。NPO法人都筑文化芸術協会の理事長として、都筑区民文化センターの記念公演「つづきジュニアストリングスコンサート」の開催に協力するほか、「都筑区民文化祭」の実行委員長を務めてきた。
区内の文化・芸術の推進に尽力している金子さんにとって、センターの建設は悲願だった。
現在センターが建つ場所は、港北ニュータウン造成時から「文化施設用地」とされていた土地。金子さんは、文化施設の建設要望を提出していたが、市からの回答は「時期尚早」。金子さんは区との話し合いで、建設が決まるまでの暫定措置として「都筑の文化夢スタジオ」建設の道筋を立てた。夢スタジオは2008年12月にオープン。管理運営委員会の委員長として数々のコンサートやワークショップ、盆踊り大会などを催し、地域の文化発信に努めてきた。
センター整備を条件に土地活用事業者の公募が始まったのは16年。区民文化センター整備が動き出した。金子さんは17年に発足した「横浜市都筑区における区民文化センター基本構想検討委員会」の一員に選ばれ、開館に向けて意見を出した。「夢スタジオ」は、整備予定地の活用が進展したことを受け、「暫定施設としての役割を終えた」として、18年3月に閉鎖した。
金子さんは「夢スタジオの『夢』は、まさに区民文化センターの設立。長年思い描いてきた夢が叶ってうれしい。今後更に、都筑区の文化が発展することを期待している」と瞳を輝かせた。
金子さんは「都筑区の発展には、文化の醸成が不可欠。文化の底上げに協力してくれる人も多く、ありがたい」と周囲への感謝を述べ、「今後も都筑区の発展に向けて、区民の文化活動を裏方として支えていけたら」と語った。