アサヒビールとライトワークス、適正な飲酒「スマドリ」について学べるeラーニングを無償提供
ライトワークス(東京都千代田区)は5月14日、アサヒビール(東京都墨田区)と連携し、適正な飲酒知識やタイミングについて学べるeラーニングコンテンツ「お酒の理解度 確認クイズ」を開発したと発表した。5月26日より、同社の学習管理システム「CAREERSHIP」およびeラーニング受け放題サービス「まなびプレミアム」のユーザー企業向けに無償配信を開始する。
飲酒に関する正しい知識を約15分で学習 ユーザー企業に無償配信
「お酒の理解度 確認クイズ」は、○×クイズ形式で約15分間、適量な飲酒や適切なタイミングなど、正しい飲酒に関する知識を身につけられるコンテンツ。アサヒビールが推進する「スマートドリンキング(スマドリ)」の一環として、ライトワークスと共同で開発された。
企業が従業員の健康や選択の自由を尊重する風土を育むことの重要性を考慮し、ライトワークスが提供する学習管理システム「CAREERSHIP」とeラーニング受け放題サービス「まなびプレミアム」ユーザー企業に向けて、5月26日より無償で配信する。ビジネススキルに加えて「働く人の人生を豊かにする学びを提供する」ことを目的とした同社の取り組みのひとつとして位置づけられている。
増加する宴席、企業リスクにつながる飲酒トラブル 厚労省も適正飲酒を促進
企業の信頼や法的リスクに直結する可能性がある飲酒トラブルについて、「コロナ禍以降、控えていた宴席を再開する企業も増えていますが、今こそ注意すべき」とライトワークスは警鐘を鳴らす。
厚生労働省は2月、アルコール健康障害の予防や、不適切な飲酒を減らすためのガイドラインを初めて公表。過度な飲酒や飲酒後の行動によって高まるリスクとして、生活習慣病やアルコール依存症などのリスク上昇、路上や公共交通機関でのトラブルといった飲酒後の不適切な行動によるトラブル、機密書類やノートパソコンといった紛失物の発生などを挙げている。
アサヒビール、「スマドリ」の推進で多角的に取り組み
アサヒビールでは、「スマートドリンキング」の考え方に基づき、責任ある飲酒の啓発に注力している。企業向けには、新入社員や管理職を対象とした「適正飲酒セミナー」や、日々の飲酒量を記録・可視化するアプリ「飲酒量レコーディング」などを提供。
特設ウェブサイトでは、アルコール・ハラスメントや、アルコール依存症スクリーニングテストといったセルフチェックができるコンテンツを提供。また、20歳未満の飲酒を防止する啓発活動の一環として、小学生向け啓発ツール「どうする?どうなる?お酒のこと」の無償配布や、クイズやロールプレイング紙芝居を通して飲酒問題などを解説するウェブコンテンツなども展開している。2024年には「責任ある飲酒の推進」に特化した部署を新設した。
適正飲酒の推進は業界横断のテーマでもある。ビール5社で構成されるビール酒造組合では、冊子「適正飲酒のススメ」の無償配布や、身体への負担を軽減する飲み方を提案する「飲み方カエルPROJECT」などを展開しており、飲酒を巡る啓発の動きが業界全体で加速している。
発表の詳細はライトワークスの公式リリースにて確認できる。