もっちり麺と丁寧にとったダシがたまらない!【福岡・裏六本松のうどん店】
六本松の裁判所の裏にある「うどん日和」。鼻歌をうたいたくなるようなほがらかな店名に惹かれて足を向けると、住宅街にありながら多くの人で賑わっていました。
窓からは、白をベースに木のカウンターやテーブルが配された店内がよく見えます。「気軽に立ち寄ってもらいたくて、窓を大きくとりました」と話してくれたのは店主の鎗水(やりみず)千恵さん。管理栄養士の資格を持つ鎗水さんは、食関係の仕事に携わった後、大手門の讃岐うどん「志成」のオープニングスタッフとしてうどんの世界に飛び込みました。そこで「うどんなら赤ちゃんからお年寄りまで味わってもらえる」と考え、2012年、これからきっと面白くなりそうな六本松にオープン。現在は夫と弟さんと切り盛りしています。
「うどん日和」では、福岡県産を中心に2種の小麦粉をブレンドした生地を2日間寝かせ、毎朝その日に使う分の麺を打っています。打ちたてのうどんを茹でたてで味わえるのがこだわりです。
今回は、周りのお客さんがこぞって注文していた「アボカドと海老天ぶっかけ」(890円)をお願いしました。どーんとアボカドを半分のせたヴィジュアルがインパクトた大! カットしたアボカドを浮かべたつゆをかけていただきま〜す。
しっかり追熟させたクリーミーで濃厚な味わいのアボカドと、つやつやで透明感のある麺が相性抜群! 予想を上回るおいしさに思わず感嘆の声がもれてしまいます。2日間寝かせることでもっちりとした食感を引き出し、やわらかさとコシが同居した讃岐うどんとも異なる自家製麺がたまりません。海老天もサクサク感がいい塩梅です。
ぶっかけは麺、つゆともに冷か温を選べます。「麺を温にすると、よりアボカドと馴染んでおいしいですよ」と鎗水さん。次はぜひとも温で味わいたいところです。
同行者が頼んだのは「海鮮天盛うどん」(1100円)。エビ、イカ、ホタテ、大葉の天ぷらが山盛りになったボリューム満点のメニューです。
あたたかいうどんだと、よりダシの味わいを堪能できます。「うどん日和」ではカツオや昆布、さらにそこにアジ、サバなど5種の節類を使用。調味料をあまり使わず、素材の特性に合わせて時間差で加えていくいことで深い旨味を引き出していきます。甘めの味わいなのですが、この甘さも調味料ではなくコンブやウルメから引き出しているというから驚きです。
真摯に麺やとダシと向き合いつつ、創意工夫を感じるメニューや目を惹く盛り付けで独自のおいしさを追い求める「うどん日和」。その魅力を知ると、毎日が「うどん日和」なってしまいそう!
うどん日和
福岡市中央区六本松4-4-12 エステートモア六本松2 1F
092-714-5776