「カムイ」「ライラック」など旭川方面特急が2026年春から「全車指定席」へ
JR北海道は19日、旭川方面の特急列車について、2026年春から「全車指定席化」すると発表しました。
これまで混雑することの多かった自由席を廃止し、あらかじめ席を確保するスタイルへ完全移行。これにより北海道内を走るすべての特急列車が「全車指定席」となります。また、変更に合わせて駅で購入できる割引きっぷ「Sきっぷ」などの販売が終了し、インターネット予約「えきねっと」への移行を進めます。
もうホームで並ばなくていい? 全車指定席化のメリット
今回の変更の対象となる列車は以下の通りです。
・特急カムイ・ライラック(札幌~旭川)
・特急宗谷(札幌~稚内)
・特急サロベツ(旭川~稚内)
・特急オホーツク(札幌~網走)
※臨時特急列車も全車指定席となります。
JR北海道によりますと、これまで課題だった「自由席の混雑」や「始発駅に近い人が座りやすいという不公平感」、「早くからホームで並ばなければならない不便さ」を解消する狙いがあるとのことです。指定席化により車内改札も省略されるため、移動中もゆっくり過ごせるようになります。
「Sきっぷ」終了。「えきねっと」限定きっぷへ
この変更に伴い、2026年春頃に「自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)」などの販売を終了します。
今回全車指定席化の対象となる列車では「特急トクだ値1」のほか、札幌~旭川間では「在来線チケットレス特急券(トク割)」が利用できます。
また、旭川方面に加えて、特急北斗、すずらん、おおぞら、とかちに設定している「特急トクだ値14」「特急トクだ値1」については、2026年春以降、価格の柔軟性を持たせたうえで「特急トクだ値1」に統一するということです。
定期券利用者向けには「サブスク」もリニューアル
通勤・通学で特急を利用している方向けのサービスも刷新されます。
従来の「かよエール」がリニューアルし、特急定期券「かよエール+(プラス)」に。普通車の空席を利用できるほか、乗車7日前から追加料金なしで座席指定が可能になります。なお、「かよエール」シリーズは2027年3月31日利用分をもって終了予定。今後は新発売のサブスク特急券「特急 e-Pass」へ移行します。
サブスク特急券「特急e-Pass」は、普通列車用の定期券と組み合わせて使える、新しいサブスクリプションサービス。インターネット限定で発売し、ウェブサイト上で簡単に座席指定ができるようにするということです。駅での指定席券の引き換えも不要です。
(画像:PIXTA、JR北海道)
鉄道チャンネル編集部
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