誘拐されたサンタを救出せよ!クリスマス映画の大本命『レッド・ワン』ほか今冬に観たいメリクリ映画5選
クリスマス映画の新定番『レッド・ワン』
『ジュマンジ』シリーズ(2017年/2019年)を手掛けたジェイク・カスダン監督が、ハリウッドの“ヒット請負人”ことドウェイン・ジョンソンと再びタッグを組んだ『レッド・ワン』が11月8日(金)より日本公開。共演に『キャプテン・アメリカ』(2011年)のクリス・エヴァンスを迎えた話題作だ。
そんな『レッド・ワン』の公開を記念して、この秋冬に絶対観たい「クリスマス映画」5作品をご紹介。友達と観るも良し、恋人と観るも良し、家族と、もちろん一人で観ても楽しめること請け合いの傑作を厳選した。
ドウェイン・ジョンソン×クリス・エヴァンスの爆笑アクション
本作でドウェイン・ジョンソンが演じるのは、サンタクロースの護衛隊長にして子どもたちの笑顔を糧にハードな仕事を全うする心優しいマッチョマン、カラム。そしてクリス・エヴァンスは、世界一の追跡者(トラッカー)にしてお金のためならなんでもする賞金稼ぎ、かつサンタクロースの存在を一切信じないジャックを演じる。
そんなカラムとジャックが手を組み、クリスマス・イブ前夜に誘拐されたサンタクロースを救出し、クリスマスを取り戻すために立ち上がる! という、アドレナリン全開のアクションコメディアドベンチャー超大作に仕上がっている。
映像に魅せられ、ストーリーにどっぷり浸る! 必見クリスマス映画
1作目に紹介するのはもちろん、11月8日(金)に世界最速公開を迎える『レッド・ワン』だ。
本作は、クリスマスに誘拐されたサンタを救うべく出動したカラム(ドウェイン・ジョンソン)とジャック(クリス・エヴァンス)の、天井知らずにレベルアップしていくアクションなど手に汗握るド迫力シーンが満載。同時に、2人のユーモアたっぷりの掛け合いとクセ強キャラたちによる軽妙な掛け合いによって、いい意味で肩を張らずに観ることができる。そして古き良きクリスマス映画のように、いくつもの試練に立ち向かうことで成長していく彼らの姿には心を揺さぶられるはずだ。
また、おもちゃの車がクールなスポーツカーに変身したり、サンタが一晩で世界中にプレゼントを届けてみせたりと、観客の童心をくすぐる仕掛けがたっぷり。大人も子どもも一緒に楽しめるので、センチメンタルになりがちな秋冬にテンションをブチ上げたくなったら、映画館の大スクリーンで『レッド・ワン』を“浴びて”みてはいかがだろう。きっと新たなクリスマス映画の定番になるはずだ。
『ハリー・ポッターと賢者の石』
続く2作品目は、あの『ハリー・ポッター』シリーズの記念すべき1作目にして伝説のファンタジー映画『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年)。全8作かならなる『ハリポタ』シリーズは2001年から2011年にかけて製作され、今もなお愛され続けているファンタジー映画の金字塔。主人公ハリーの過去と現在、そして未来へと続くストーリーと、まるで本当に魔法の世界を訪れたかのようなマジカルな映像の数々が、世界中の人々を魅了し続けている。
そして長寿人気シリーズとなったもう一つの理由が、過去に登場したキャラクターが再集結し共に困難に立ち向かう姿や、その暖かな絆が人々の感動を呼んだから。ホグワーツ魔法学校をはじめファンタジー世界のビジュアルは目に楽しいが、ファンはご存知の通り『ハリポタ』作品にはクリスマスのシーンが多く登場する。
『賢者の石』では、クリスマスにいとこの家に帰りたくないハリーと友人ロンが、ホグワーツで一緒にクリスマスを過ごすシーンや、魔法を使ってツリーの飾り付けをするシーンなどが印象的だった。不遇な毎日を送っていた主人公ハリーがプレゼントに喜ぶ様子は微笑ましく、なんだかウルッとしてしまうほど。まさに大人も子どもも一緒に楽しめる、永遠のファンタジー映画だ。
『エルフ ~サンタの国からやってきた~』
3作目に紹介する『エルフ ~サンタの国からやってきた~』(2003年)は、劇場未公開となった日本ではマイナーな作品かもしれない。しかし! 本国アメリカではコメディ映画の国内興収で歴代TOP20に入るほどの爆発的ヒットを記録し、すさまじい知名度を誇るクリスマス映画の定番の一つなのだ。
ひょんなことからサンタの助手であるエルフによって育てられた主人公バディが、父親を捜すために人間界で奮闘する……というストーリーは手堅い感動ファンタジーのようだが、小さな妖精のエルフの中にデカい人間のおっさんがぽつんと混じっているという絵面からして、もう爆笑が止まらない。しかも主演を務めるのが、真顔で登場するだけで笑いをかっさらう天才コメディアンのウィル・フェレルという、つくづく日本でDVDスルーになったのが理解できない鉄板コメディである。
とはいえ親子愛を軸にした物語はファミリー映画としてのクオリティも抜群で、クリスマスを全力で楽しもうとする天真爛漫なバディの姿は感動を誘う。同時に北極=サンタ世界のファンタジックな映像も楽しく、監督のジョン・ファヴローは本作のヒットによって『アイアンマン』(2008年)などの大作を任されることになったのだという。ともあれ、「サンタクロースがやってくる」などの劇中歌もクリスマス気分をアゲてくれる作品なので、ぜひソフトや配信での鑑賞をオススメしたい。
『ホーム・アローン』
そして4作目は、言わずと知れたクリスマス映画の王道『ホーム・アローン』! もはや観たことがない人を探すほうが難しそうな超名作であり、いまだにクリスマスシーズンになると地上波でも放送される、定番中の定番だ。
クリスマス旅行に出かけた家族から“うっかり”置き去りにされた主人公ケビン(マコーレー・カルキン)が、留守番中に“とんち”を利かせてコソ泥に一杯食わせたり、大人顔負けの罠を仕掛けて撃退したりと、とにかくテンポのいい痛快なストーリーが本作の持ち味。カルキンの良い意味で子役らしくないナチュラルな演技もあって、作品の根っこにある「家族を想い合う気持ち」が嫌味なく染み込んでくる。まさに「家族で一緒に観る」クリスマス映画の金字塔であり、それが長年愛されている理由でもあるだろう。
日本とはちょっと違うクリスマスの光景は新鮮で、スマホ以前の時代ならではのどこかノンビリした空気も心地いい本作。ケビンが着るキュートなセーターやクリスマス気分が盛り上がる飾りつけなど、今観ても全く色褪せない、むしろ今だからこそ響くものがある不朽の名作だ。
『バイオレント・ナイト』
締めくくりとなる5作目は、ちょっと変化球? なサンタ映画『バイオレント・ナイト』(2022)。タイトルからも想像できるように、今回ご紹介した5作品の中ではもっともパンチの効いた、色んな意味で衝撃的な一作だ。
良い子にプレゼントを届けるためクリスマスの夜空を駆け巡る」のは、なんだかやさぐれ気味の“二日酔い”サンタ。 しかも、とある家に煙突からお邪魔したところ、なんとそこにはバキバキに武装した強盗団が! サンタの務めを果たそうとしただけなのに強盗団と対峙することになったサンタはガクブル……と思いきや、不思議なプレゼント袋や靴下、雪玉、そしてなぜかハンマーなど「近場にあるものは何でも使う」戦闘スタイルで、強盗団を返り討ちにしていくのだった。
案の定「R15+指定作品」なので小さなお子さんと一緒に鑑賞することはできないが、『レッド・ワン』とは違った意味での爽快さや笑いを与えてくれる、良くも悪くも“振り切った”クリスマス映画である。気のおけない仲間たちとワイワイ観るもよし、ソロ鑑賞でゲラゲラ笑ってもよし、とにかく間違いない盛り上がりを約束してくれる1本だ。
――壮大なスケールで描かれる、誰も観たことのないクリスマスムービー。“あの頃”の頃のワクワクを思い出させてくれるユーモアあふれるストーリー、スピード感と多彩なギミックで展開されるアクション……この冬一番ホットなアクションコメディアドベンチャー超大作『レッド・ワン』は2024年11月8日(金)より全国公開。