衝撃の再現度に驚愕……「一平ちゃん 夜店の焼そば ショートケーキ味」実食レポ
明星食品株式会社を代表するカップ焼きそば「一平ちゃん 夜店の焼そば」が、2025年に発売30周年を迎えました。これを記念して発表されたのが、まさかまさかの「ショートケーキ味」。
焼きそばとショートケーキの組み合わせ……想像しただけでも身震いしますが、いったいどんな味なのでしょうか。気になってしまったからには、食べてみるしかありません……!
プレスリリースによると、本商品は2016年12月にも一度発売した商品とのこと。その際大きな反響があったため、30周年を盛り上げるべく、品質もデザインもパワーアップし、9年ぶりに復活させたそうです。
一度発売したという前例があるのであれば、少し安心かも。近隣のコンビニに赴くと、インスタント麺売場に堂々と鎮座していたので、颯爽と手に取り購入完了。ちなみに価格は254円(税込)でした。
■ 調理時から漂う甘い香り 本当に焼きそばなのか……
早速自宅に持ち帰って調理してみます。それにしてもこの白と赤を基調としたパッケージ、否が応にも目に入ります。デカデカと書かれた「ショートケーキ味」の文字を、何も知らずに見たならば、確実に二度見してしまうことでしょう。
外側のフィルムを外し、蓋をはがすと中からは「粉末ソース」「あとのせかやく」そして「いちごソース」の3つの小袋が出てきました。……創作菓子かな?
カップに熱湯を注いで待つこと五分、湯切りをするところまでは通常の一平ちゃんと同じです。ここに粉末ソースを加えようと、袋の封を切ると……中に入っていたのは甘い香りのする白い粉。あまりの「焼きそば感」のなさは、「あれ?いま焼きそば作ってるんだよな?」と錯覚するほどのレベル。
よく混ぜた後、続けていちごソース、あとのせかやく(ダイスイチゴ加工品、フレーク状の焼き菓子)をかければ完成です。ぱっと見であれば、塩焼きそばっぽく見えないこともありませんが、香りは完全にいちごショートケーキのそれ。さすが「品質もデザインもパワーアップ」と自信をのぞかせるだけあります。
食べる前から不安しかありませんが、果たしておいしいのでしょうか。早速食べてみましょう。意を決して、いただきます!
■ 味は完全にショートケーキ 明星食品の本気度が感じられる
ここで結論から言うと、今回の「一平ちゃん ショートケーキ味」を、”焼きそばだ”と思って食べるのはおすすめできません。食べるときは、おやつまたはスイーツだと思って食べるようにしましょう。そのどちらに捉えるかで評価が分かれる商品と言えます。
それほどに、いちごショートケーキの味が強烈に再現されていると思って差し支えありません。いうなれば麺がスポンジケーキ、粉末ソースが生クリーム、いちごソースとあとのせかやくが具材、といったところでしょうか。香りも味も、従来のカップ焼きそばとは一線を画しており、いつもの焼きそばだと思って食べようものなら間違いなく面食らいます。ダジャレではないです。
筆者もはじめは箸で食べていましたが、途中で「これは違う」と感じ、フォークに変更しました。焼きそばとしてではなく、スイーツとして食べる。水ではなくコーヒーや紅茶をお供にする。この「一平ちゃん ショートケーキ味」を食べるときは、このくらいの心構えをもって準備をしておいたほうが良いです。
ある意味では、明星食品の「味の再現度」に対する本気が感じられる商品でした。興味が湧いた方はぜひお試しあれ。きっとこれまでに経験したことのない、新感覚が味わえるはずです。
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025021806.html