ティーバッグ使用時の悩みを解決「二番煎じ待機スタンド」 デザインを学ぶ大学院生が製作
ティーバッグ、一度だけ使って捨てるのはもったいなくて、何度も繰り返し使ってしまいますよね。でも、浸して濡れたものをどこに置いておくかは地味に悩むもの。そんな手間をスマートに解決するグッズを開発したという大学院生のポストがXで話題になっています。
「研究室で飲む紅茶の消費量がすごいので、ティーバッグ二番煎じ待機スタンド作ってみた」──そうポストで語ったのは、デザインを学ぶ大学院生のヤダニウムさん。
スタンドは、縦横10センチほど、アルファベットのLを斜めにした形。スリットにティーバッグの紐をひっかけ、吊るして使います。
スタンドは水を吸ったティーバッグの重さで自ら固定される仕掛け。
ティーバッグの真下部分にあるくぼみには4つ折りしたティッシュがぴったり収まり、ティーバッグから滴るしずくを吸収するようになっています。
最近様々なお茶にハマり、ティーバッグをたくさんデスクに常備しているというヤダニウムさん。研究室の同期の人に四番煎じまで出せるプーアール茶のティーバッグをもらった際、一度出したティーバッグをどこに置くか困ったのが開発のきっかけだったといいます。
「小皿に置くのは洗うのが面倒だし、ティーバッグを置いて無駄にお茶が染み出てしまうのももったいないので、吊るす場所が欲しいなと思っていました」
今回の「ティーバッグ二番煎じ待機スタンド」は、ヤダニウムさんが自宅の3Dプリンタで製作。モデリングに30分、造形に1時間半というわずかな時間で完成したというから驚きです。
研究室のデスクで使う点を考慮して、洗い物を出さず、簡単かつ衛生的に使えるようにしているのがポイント。メーカーごとに異なるティーバッグの長さにも柔軟に対応できるようにしているなど、小さなスタンドの中にさまざまな創意工夫がこらされています。
「自分の為に作ったので、自分の欲しい機能がそろってて満足しています。使いやすいです。研究室の同期達には『シンプルで無駄がなく、細部に凝っててカッコいいね。現実逃避してないで修論書け』と言われました」
予想を超える反響が集まったことに「びんぼーアイデアが伸びてしまってちょっと恥ずかしい」と照れるヤダニウムさんですが、周りを汚さず最大限にお茶を楽しめる設計は秀逸のひとこと。実際に販売していたら思わず買ってしまいそうです。
なお、このスタンドの設計データは、3Dモデルデータ共有プラットフォーム・MakerWorldで公開中。3Dプリンタが使用できる環境であれば、誰でも自由にダウンロードして自分の「二番煎じ待機スタンド」を製作することができます。
<記事化協力>
ヤダニウムさん(@yada_kaeru)
ティーバッグスタンド 作成者:ヤダニウム(MakerWorld)
(天谷窓大)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天谷窓大 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025120804.html