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冬でも発電できる!積雪地域向け太陽光パネルの可能性 新潟県長岡市の取り組み

にいがた経済新聞

実証実験の結果に多くの参加者が興味深そうに耳を傾けた

2025年3月7日、長岡市と「長岡市省エネ・再エネ産業振興プラットフォーム」は、再生可能エネルギーに関する知見を深めることを目的とした情報交換会を、米百俵プレイス ミライエ長岡で開催した。2024年度の実証実験の成果が報告され、市民や企業が再生可能エネルギーについて理解を深める機会となった。オンライン参加者を含め、関心のある事業者や一般市民など約60人が参加した。

交換会では、長岡技術科学大学の山田昇教授による講演が行われたほか、長岡市と市内企業が合同で設置した太陽光パネルの冬季発電量に関する報告も行われた。

参画企業の一つである株式会社イートラストによると、検証の結果、屋上などに発電パネルを平面設置する場合、南向き30度の角度が最も発電効率が良いことが分かった。また、垂直または壁面にパネルを設置することで、冬季の積雪による発電阻害を防げることも確認された。一方で、雪解けとともに機材の不具合が発生することが、再生可能エネルギーに対するイメージを損ない、普及の妨げになっていると指摘。「降雪量の多い地域こそ、再生可能エネルギーの導入を進める必要がある」との考えを示した。

太陽光発電の長岡市内における実証研究と最新技術の導入について語る山田昇教授

情報交換会に参加した長岡市内の70代の男性は、「いろいろ勉強になった。これからの時代に必要なエネルギーだから、行政と企業が一体となって再生可能エネルギーを推進してほしい」と話した。実証実験は、来年度以降も継続される予定だ。同市における実証実験の今後の展開が期待される。

(文・撮影 湯本泰隆)

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