「貯金が一番いいよ」はNG。子どもにお年玉を渡すときに伝えたい"お年玉のNGな使い方”
家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。年始を迎え、たくさんのお年玉をもらったお子さんも多いのではないでしょうか。今回は、これまで1000件以上の家計相談をお引き受けしてきた経験から、お年玉をもらった子どもに伝えたい、じつはよくないお年玉のNGな使い道をご紹介します。
(NG1)計画性のない使い方をする
お年玉をもらうと、普段より大きな額のお金が手元に残ることから、子ども達も喜ぶものですよね。お年玉をもらったことで、普段は買うことを我慢していたものを好きなように購入するチャンスと考え、すぐにもらったお金を使ってしまうお子さんもいるようです。せっかくのお年玉ですから、自分の好きなようにお金を使いたい気持ちも良く分かります。
しかし、せっかくの機会ですから、お年玉を通じて計画性のあるお金の使い方についてもお子さんに伝えたいものです。一度に使ってしまうと、後から欲しいものが見つかったときに買えなくなってしまうことや、次回のお年玉は1年後であることなど、ある程度先々のことを見通すこともあわせて伝えてみてはいかがでしょう。考えてお金を使う力を子どものうちから育てておくと、大人になってからも役立つはずですよ。
(NG2)貯金だけがいいことと教える
お年玉をもらうと、とりあえず貯金しておきなさい、と伝えてしまう人も多いのですが、今の時代は貯金だけが良いこととは言えません。
使わないお金を貯金に回す場合でも、大人になれば投資などの選択肢もあることなども合わせて伝えてみてはいかがでしょう。
今の時代は、いずれ大きくなれば学校の教科書でもお金について学ぶことになりますから、その時の予習にもなりますね。
難しくてそのようなことを伝えられないという親世代の人も、お年玉を機会にお金についての勉強を始めると、親子でお金について考えるきっかけにもなりますよ。
(NG3)お金を雑に扱う
毎年お年玉をもらっていると、いつしかお年玉をもらうことが当たり前のようになってしまい、もらった傍からお年玉袋をその辺にポイっとほったらかしにしてしまうお子さんもいるようです。
お金を雑に扱う習慣が小さい頃からついてしまうと、大人になってからもお金を大切にしない習慣がついてしまうこともありますから、気になる行動は小さいうちからしっかり注意しておくことも、お金の教育の一環になるでしょう。
お金と向き合うことが苦手な人の中には、部屋中のあちこちから、おきっぱなしにした小銭が出てくる人も見られますから、お金をいつまでも出しっぱなしにしないなどは、子どもに注意するだけでなく、大人も気をつけたい行動です。
お年玉の使い道を親子で考えよう
お正月を迎え、お年玉をもらって嬉しそうにしている子ども達をみると、大人も嬉しくなりますね。
せっかくのお年玉ですから、満足のいくお年玉の使い方を親子で考えてみるのも、有意義な年始の過ごし方のひとつになるのではないでしょうか。
あき/家計簿&家計管理アドバイザー