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高級コスメ『ジバンシィ』福袋から考察する “2025年デパコス福袋に起きた異変” について

ロケットニュース24

新年を迎え、勢いを増してお送りしている当サイトの福袋企画。

毎年のように執筆をしていると、各福袋ごとにゲットのコツや売れ行きなどお決まりの流れがあることに気が付く。

中でもデパコス(デパートで販売されているコスメ)の福袋は、サーバーダウン寸前の争奪戦が繰り広げられる激戦区のひとつ。発売の瞬間パソコンにはりつき神に祈りながら注文する必要があるのだが……。

今年はなんだか雰囲気が違った。「異変が起きた」というと大げさかもしれないが、確実にいつもと違う “なにか” が起きていたのだ。

【写真】アイシャドウの発色など使用感はこんな感じ

・簡単に買えちゃう異常事態

今回購入したのは、阪急百貨店オンラインの『ジバンシィ』福袋(税込1万1000円)

通常は割引のないアイテムが定価の半額で手に入るとあって、いつもなら「絶対手に入れたろう」と息巻く人々が 11月の発売と同時に殺到。毎年速攻で売り切れる人気福袋である。

……ところが今年は余裕で買えたばかりか、1週間経っても売り切れていなかったのだ。(2025年1月現在は売り切れ)

むむっ、コレは異常事態。もちろん簡単に買えたのは嬉しいんだけど、熾烈(しれつ)な予約合戦こそデパコス福袋の醍醐味って気がするんだよね。

さらに不思議なのは、ジバンシィ以外のブランドに関しても同様に熱気が感じられないこと。瞬殺で売り切れたのは京都のコスメブランド『よーじや』のみ。

一体どうして? 2024年の円安でお得感が減ったの? それとも物価高と停滞する賃金でデパコス人気が落ちているの??

経済に疎い筆者には、考えてもわからない。できることはただひとつ。手元に届いたジバンシィ福袋を開封して、多くの人が買わなかった理由を想像してみようじゃないか。

・オシャレなパープルコスメ

高級感のあるロゴ入りの白い紙袋に入って届いたジバンシィ福袋は、先述した通り税込1万1000円。

開封してみると、入っていたのは……

・スキン PFCT UV フルイド ミニサイズ
・ルージュ・アンテルディ・バーム No.25 パープル・グレイズ(5610円)
・プリズム・リーブル・ブラッシュ No.14 ヴァイオレット・チュール(6600円)
・ル・ヌフ・ジバンシイ No.10(8360円)

以上、ベース(サンプル)、リップ、チーク、アイシャドウの4点セットで定価の合計額は、2万570円。(価格はすべて税込み)

2023年のホリデー限定コスメということだが、使用期限的にまだまだヨユウがあるしめっちゃお買い得じゃん。なんであんなに人気がなかったの〜っ!?

・一瞬「えっ?」って思ったけど

今回手に入れたコスメのカラーはこんな感じ。

パープル系統という日本人には難しげな配色は、購入者が減った理由のひとつかもしれない。

しかし さすがは高級ブランド。しっとりした粉質と上品な発色、そしてなにより自分では選ばないような斬新かつオシャレな色遣いに心を奪われた。

なお肌トーン イエローベースの筆者が普段使っているのは、この通り。暖色系のコスメばかりだ。

うぅーん、パープルのコスメなんて使ったことがない! せっかくだから普段のコスメとジバンシィのコスメ、半顔ずつ使ってみることにしようかな。

……ってなワケで、その結果がコチラ!

あれ? 写真に撮ると違いがわかんないな。肉眼で見ると明らかに違うのにー……。

ガッカリしつつも 悪あがきで半顔ずつ隠して撮ってみると、

おっ?

おぉぉっ!?!?

普段メイクは会社にもしていけるようなナチュラルな仕上がり。対してジバンシィメイクはミステリアスなオーラを孕んだ非日常的な仕上がり。改めて比べてみると、全然違う仕上がりになってるかも~っ!

──今年のジバンシィ福袋があれほど不人気だった明確な理由はわからないが、パープルという配色を見て買わなかった人が多いのかもしれない。

しかし、個人的には十分アタリ。一見チャレンジングに見えたパープルコスメも使ってみれば華やかで悪くないし、普段買うことのない高級コスメを纏(まと)うことで、自分の格が上がったような気持ちが味わえた。

盛り上がりに欠けてちょっと寂しかったデパコス界隈の福袋。できれば来年は復活してもらって、再びバチバチの予約争いを楽しみたいものだ。

執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.

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