好きならやってよ…って、それ「やりがい搾取」されてない? 職場で警戒したい言葉5つ
ここ数年でよく見聞きするようになった「やりがい搾取」。仕事や日常生活で相手のやる気を利用して低賃金で働かせるような言動を指しますが、「いまいちよくわからない」と感じている人もいるのではないでしょうか。やりがい搾取されているシーンで言われがちな定番の言葉も紹介します。
やりがい搾取とは?
やりがい搾取とは、「やりがい」というにんじんをぶら下げて、適切な報酬を与えずに労働させることを指します。
つまり、相手に「やりがいを感じられるんだから、報酬が少なくてもやってくれるよね?」と迫り、労働力を安く手に入れようとする行為です。
「そんなひどいことをするなんて…!」と思うかもしれませんが、意外と無意識にやりがい搾取をしている人も多いのだとか。
やりがい搾取度高め! 言われがちな言葉
意図的にやりがい搾取をしてくる人ももちろんいますが、無意識にやりがい搾取発言をしてしまう人もいる模様。ここで紹介するような言葉を言われているなら、あなたはやりがい搾取をされてるのかもしれません。
逆に自分がこんな言葉を言っていないかも、振り返ってみてくださいね。
1. 「この経験も将来役に立つから」
「この経験も将来の役に立つはずだから、頼んだよ」これはやりがい搾取の定番フレーズ。将来役に立つかなんてわからないのに、いかにもそれっぽいことを言って無茶な仕事を振ってくるとしたら、やりがい搾取かもしれません。
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2. 「家族・友達なんだからサービスしてよ」
職場や企業間だけはなく、家族や友人からのやりがい搾取もあります。例えば自営業をしている友達に対して、「私たちの仲なんだから、これくらいサービスしてよ」というのは立派なやりがい搾取です。
相手を想っているのなら、「私も一人の客なんだから、他のお客さんと同じ額を払うよ」「ちゃんと報酬を払うよ」という気持ちになるはず。
3. 「好きならこれもやってよ」
相手の好きなものにつけ込んで、「好きならこれもお願いしていい?」と聞くのも定番。相手の「好き」「楽しい」という感情を利用しようとしています。
4. 「私たちもこれに耐えて成長できた」
後輩が理不尽な仕事に対して愚痴をこぼしたときに「まあまあ…。私たちもみんなこれに耐えてきて成長してきたから頑張りなよ」と返すのはあるあるですが、実はこれもやりがい搾取度高め。「これは理不尽だ!」という指摘に対して「成長できるからやって」という回答は、論点がズレているのが一目瞭然ですよね。
後輩や部下にこの言葉をよく使っている人は、「やりがい搾取をされている」と不快に思われている可能性が高いので要注意です。
5. 「(評価項目に該当しない仕事を)やってくれれば評価に加味する」
評価項目にない仕事や担当外の仕事を、「やってくれればこっちのさじ加減で評価に組み込めるようにするからさ〜」と言って押し付けるのもやりがい搾取。「評価のどの項目にどのくらいの割合でプラスしてくれるのか」をしっかり示さずに、なんとな〜くの評価アップをチラつかせているところがいただけません。
仕事をしている以上、対価は支払われるもの。相手にとって無茶な仕事を振るのであれば、それは給料やボーナス、評価にしっかり反映してもらわないとタダ働き同然になってしまいます。
はびこるやりがい搾取に要注意
やりがい搾取は意外と身近にはびこっているのかも。今回紹介したやりがい搾取度高めのセリフが職場で飛び交っていたら気をつけて! やりがい搾取をしない・されないように意識してみてくださいね。
(コクハク編集部)